去年辺りから訪問機会が増えている山梨県南部。今回は未踏区間も拡張し、甲斐百山の青笹山も踏むことにした。
静岡県から回り込むのは運転時間が1時間程度長くなるし、短時間過ぎて味気なさそうだし、甲斐という感じがしないし…。ということで、やはり山梨県側から登りたい。奥山温泉辺りを起点とし、砂子山の北から伸びる尾根経由で登って周回する。

林業用の作業路らしい道が取付付近にあって、そこから登る。ヒル対策を施して・・・。


植林下にも植物あり。ヒトツボクロがそういえば南部町にはいるんだっけ。結構意外な気がする。カヤランは珍しくない。間伐など直後ではそこそこ拾える確率が高いと思う。

作業路は一部利用して、尾根を登る。序盤より歩きやすい。

沢地形にツツジ。南部は緑が豊かな上、この時期はツツジが見られていいな。

そのうち、イワカガミが見られるようになる。開花はまだ1週間は先かな。

枯れた笹とアセビが多くなる。目印はあるし、支障なし。

振り返って一枚。順調だ。植林ではない針葉樹にナツツバキも混じっている模様。

何だか明るい場所があるなと思ったら、崩壊地に出くわす。西が崩れているが、東から楽々回避でき、危険なく通過できる。やや後方の展望が得られる。

笹が茂る中央やや左のピークは十枚山?流石に今日の出発時間ではブラック覚悟でないとまずあそこまでは行けないな。

中々の群落。開花したらいいだろうな。蕾はそれほど多いわけではないが。

青々しているところに何かあるなと見ると、ツクバネソウ。食害受けないのかしら?

多少急な場所はあれども、1205.2mの三等三角点まで特に問題なく到着。静岡の会の標識があった。ここは名前はないようだが、田代峠以東から富士川までのエリアで最高点なので、ぜひ踏みたかったのだ。
その先、尾根を外さないように進んでいると、予想外の花を発見!

10m程度先に見える淡い黄色の花!ヒカゲツツジだ。ほー、南部町にもいたか。

急峻な場所に張り付いている。

まばらだが、よく目立つ。
いやー、嬉しいな♪ そろそろ山梨県では坪山とか白山では咲く時期だもんなー。この場所に咲く花を見たのは年に数人いるかどうか?
その先、ギャップが立ちはだかる。崩れてしまっていて、尾根通しではちょっと危険。強引にやや右から木の根を頼りに下り、最後は2mほど砂斜面に飛び降りる。

こうして見ると、そんなに難しそうには見えないが、傾斜70度くらいありそうな場所。補助ロープ20mもあれば、余裕を持って通過できるだろう。その後は、安穏と進める。県境に乗る手前で、近日歩いたであろう跡があって驚いた。どこに行ったのだろうか。引き返したのだろうが…。

無事に県境稜線に乗る。ここは登山道だから、危険もないだろうな。ささっと砂子山に向かう。一部崩壊しているが、ロープがあるので安心。

5分ほどで2度目の砂子山に到着。初回は風雨でやられていたな。展望もない地味な山。小休止して田代峠へ向けて西へ行く。

植林混じりの稜線。たまにイワカガミがあるくらいで、面白みはないな。

やや急な場所にはロープがしっかり設置されていた。振り返って一枚。

北の窪地近く、ミヤマシキミの群落があった。へー、こんなのもあるんだな。

下りきって、田代峠。手前にも休憩所があっていいね。展望は木が伸びてやや不良。
ヒルは全くいないが、今後はどうでしょうか…。

古い石仏。世話人とか名前が読み取れるが、いつの時代なのかは不明。
まだ時間があるので、ペースアップすれば十分に青笹山も踏めると判断。完全な植林を登っていく。

100mほど登ると、田代峠よりよく海が見えた。春霞に霞むが、中々良い。


手前右はヒトツボクロ。真ん中と奥はツルリンドウっぽいなー。ほー、稜線にもヒトツボクロいるのか。意外だな。

ロープが稜線張ってあったのはこういうことね。行けなくはないが、万一ということも考え、別ルートを探る。右下を見ると、ロープが張ってあるのが見えたので、行ってみることに。

振り返って一枚。地面の状態が悪くないのでキックステップで十分にこなせる。20mほど下ならもっと安全かも?
再度稜線に乗り、ぼちぼちと登る。

自然林と生きた笹になってきた。ナガキクイムシにやられてる様子がないのは嬉しい。
田代峠から500mは青笹山まで高度を上げるので、一般登山道とすれば急だ。やや風があるので、オーバーヒートせずに済む。

今まで樹林越しにしか見えなかった富士山もやっとすっきり見られた。左は篠井山。

もう天気は下り坂で、日が薄い。写真映えは無いな…。

笹に覆われる青笹山が見える。最後は笹が煩いが、踏跡は十分に分かる。

より見えるようになったなー。

やっと到着。結構疲れた。お団子標柱。

おー、3000mクラスが見えて嬉しい。

こちらはさっぱり分からない。回り込むのが大変なんだよな。いずれまとめてでもコツコツでも歩こう。

広々の青笹山を南から見ている。さて、時間も遅くなりそうなので、さっさと北上。

ただの通過点という印象。標柱がなければ全く気にせず素通りだ。笹はしっかり刈られており、超一級の登山道。3m近くの道幅が確保される。

振り返って一枚。文字通りの笹の山だな。

葵高原への道が西へ。見送り。

笹は生きているのが続くが丈は低くなった。ブナもあり、着生している植物が多く、それも見ながら。知識がないのが悲しいところだが。

順調に到着。ここから東へ下る。地図では余り特長がない場所に道が付いているが、さて、どうか・・・。目印は豊富な模様。


植物も楽しみつつ・・・。結構じめじめした場所なのだろう。

上を見上げると、悪くない景色だ。

南部には温暖域のシダがあるそうだが、さっぱり分からない。

岩がごろごろ。ボルダリングできそうな岩も複数。途中、岩小屋にできそうな場所もあったな。

ここまで目印はとても豊富で新しく、何の不安もなく植林地点に突入。1200mくらい。




植物観察しながら・・・。右下はミヤマウズラっぽいな。

林道合流直前に炭焼き窯があった。まだ使えそう。

これを横切り、再度植林を下る。

何か目ぼしいものがないか、右往左往しながら下ると、左下に山葵田があった。

林道に合流。東海自然歩道にもなっている場地点。右上から下りてきた。ここからは、林道歩きで終了となる。

5mはあるボルダー。掃除すればボルダリングが十分に楽しめそう。ミツバツツジが彩りを添えていいな。

この沢も遡行したら楽しいかもしれないな。






植物をじっくり・・・。林道なのに、むしろ遅い歩み。

水が流れていれば、さぞや楽しい沢登りができそうだ。

車は上がれないのね。

間もなく温泉を通過。まだ営業しているが、ちょっと時間が足りない。また来よう。





ヤマルリソウが群生していて中々良いところもあった。

これは見事。福士川支流、登りごたえありそうだな。

最後にミツバツツジに癒される。ヒルさえいなければ本当に良いのだけれど。今回は全く遭わなかったな。
結局、林道歩きで約1時間もかけてしまった。今回は予想だにしなかったヒカゲツツジを見られたし、満足な山行となった。