遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記

西岳(無念ノ峰 第一峰 第二峰 第三峰 西岳主峰 本院岳) 八方睨

先日の三ツ峠で、キバナノアツモリソウを見逃したのが心残りであり、違う山域で見られないかと探してみる。

すると、戸隠連峰に咲くらしいことが分かった。

最速で梅雨明けした酷暑に加えて、家業での累積疲労も少々気になるところであったが、この貴重な時間を見送ることはできない。

西岳の第一峰(P1)~第三峰(P5)も組み込み、西岳から表山の未踏区間を歩くことにした。

戸隠連峰は・・・。

西岳(一夜山~八方睨)、表山(八方睨~一不動)、裏山(一不動~乙妻山)の総称。

既に、何年も前に裏山は歩いているので、あわよくば、今回全て片付く。

前夜寝てしまったら、確実に起きられぬと踏んで、深夜割引を利用すべく出発。2時頃、鏡池に到着して仮眠。

4時過ぎに出発するつもりであったが、爆睡してしまい、5時近くになってしまった。既に明るい。

車道を少し歩き、ここが登山口。

登山届がある。提出済でさっさと先へ。

余り人が入らないようで、草が被さり気味。雪国の登山道としては、普通のことか。

裾が濡れてくるのが気になるところ。下りの道。

不動沢を渡渉。今日は飛び石で問題なし。

3回ほど沢を横切り、そこから登りが始まる。

蜘蛛の糸がまとわりつき、ちょっとストレス。

ヤグルマソウですね。

蒸し暑さが今日は酷い・・・。

途中の沢で水を飲み、3.5Lで足りるか不安になる。

牧草地。林道らしく道も確認できる。

眼前には、目指す稜線が見えて期待が高まる。写真を撮るため、草地に入ったら、露ですっかり膝下が濡れてしまった。

間も無く、樹林帯を進むようになる。

手入れは良好のように感じる。

ギンリョウソウが幾つも見られる。いや、モドキか?

稀にしか見られない笹の花。

開花すると枯れるらしいが、これはそんな様子が感じられない勢い。

道の状態は良好なのだが、何せコンディションが悪い。蒸し暑さは高止まり。

尾根の右から見事な景色が広がる。

そこからは、花がたくさん。

グンナイフウロですね。稜線にまで咲いていた。

ツツジ満開!!花付き良く、見ごたえ十分♪

オオギバボウシでしょうか。開花には、どこでも早かった。

イワカガミは殆ど散っていた。花も僅かに見られた。

これも、ヤグルマソウだったか?

シロバナニガナでしょうか。これもたくさん。

クチバシシオガマでしょうか?

タニウツギですか。これも全般で良く見られた。

オオバノヨツバムグラですか?

タカトウダイ?

ショウジョウバカマは散るとこういう風になるのか。

イワナシも同時期に咲く花で、下部で良く見たが、こちらは当然全く花は無かった。

こんなに撮影しながらで、ペースも緩い。

鎖場もあるが、整備は過不足ない。

そいうえば、クマは勘弁してもらいたいな・・・。

遊び場というほど広くは無い。

振り返ると、飯綱山が立派。

こちらは、積雪期に登りたいので残しておく。スキー登山の練習にはもってこいだと思う。

その後も、花がたくさん。

イブキジャコウソウ。上部でよく見た。

雪割草は、あったが、これが限界・・・。

ミネウスユキソウでしょうか。

シコタンソウですか。これは、ここだけでしか見なかった。

よく見ると素敵な色彩。

後で調べてみると、もしかすると戸隠にシコタンソウの変種としてある、ヒメクモマグサかもしれない!

鎖場が続く。岩も温まって暑くて仕方がない。そして、虫の多さもある。

目まといや、ブユらしき虫で追い払うのに忙しい。

少し日陰になって助かる。

大きなユキザサの株で、花も長く咲いている。

ウラジロヨウラクですか。この花もたくさん。

過去に見ていた花の倍くらいあるものもあって興味深い。

この無念ノ峰の手間の岩で、上の様子がよく分からなかったが、ここまで来るとよく見えるようになった。

一応、岩場・鎖場が多くなるので、ヘルメットも持ってきており、装着。

ゴゼンタチバがこの辺は多い。

マイヅルソウは、この後、幾らでもあった。

無念ノ峰の下りには、鎖と梯子がある。そこには・・・。

キバナノアツモリソウ!!

早くも目当ての花を見つけて興奮。レンズ交換して、ゆっくり撮影。

一般登山道としては、特にここは危険なので、盗掘からは逃れられているのかも。私も花の周りを動くことができない。

ベニサラサドウダンも素敵だった。

タカネバラ?これも、以降多数見られた。

ヤマハンショウヅル。紫が特に美しく、好きな花。状態も良い!

開花間近。名前、分からず!庭にあるヤブランみたい・・・。

ここが、一般登山道では、中々な下りだった場所。

左上から下がる鎖と右下への梯子が離れているので、慣れない人にはかなり怖いと思う。

日陰になっていたのも僅かな時間で、再度照り付ける日差しがきつい。

トラバースしたり直上したり、鎖場がその後もあった。

ミネウスユキソウ?この辺多い。

シロウマオウギでしょうか。

ミヤマカラマツ?こんなに赤を帯びた花!?

線香花火みたいで、繊細で素敵!稜線でも見られた。

他、オニアザミツマトリソウニッコウキスゲなども多数。

やっとP1の第一峰が目前となる。

少し手前から、第二峰への稜線も見えたが、中々手強そうな藪の様子だった・・・。

まずは、前哨戦は終了といったところか。

もう花については、このP1尾根で、結構満足している。

さて、ピークハントの方は、ここからが勝負。第三峰を目指す。

初めからそれなりの藪だが、思ったほどではないし、獣道も薄いながらも見える。

顔が出る場所もあるが、概ね背丈を超える笹薮だ。

上の方はガスっていたせいか、露が乾ききらない場所も多く、蒸し暑いこと限りなし。

手袋と長袖装備でないと、傷だらけになるので、暑さは我慢・・・。

少々下って、南面を見ている。P2までは、そんなに苦労しないかな。

絶壁なので、歩きやすいからと際に寄り過ぎると転落死の危険・・・。

第三峰まで、南~南東の尾根であり、時間的も日差しが特に厳しく暑い。

絶壁の際に咲く花たちに励まされながら進む。

アカモノ。これも結構あった。

それに、キバナノアツモリソウもあった。

この激藪の中、嬉しい出会い!!

ギョウジャニンニクですね。匂いはせず、ちょっと驚く。

ここが、P2。まだまだ先が長い・・・。

笹もなのだが、度々蔓の植物が合わさり、極悪と感じること多数。

ストックのロックが解除され、最下段をこの藪で強奪されてしまった・・・。結局、帰りにも見つからず。

P2から三角点峰である第二峰までは、一度急な下降がある。

藪を掴んでちょっとした岩場を下る。

第二峰はそこなのだが、あの登りはこなせるかね・・・?

稜線の直登もできるかもしれないが、左にトラバースすれば弱点ありそうかな。

鞍部には、雪割草だ!!さっきはほぼ散っている株だったが、こちらはばっちり♪

逡巡していたが、勇気をもらって、左から上部を眺める。

この草付もいけそうか?

もう少し左に進んでみると、湿った溝。こんなところには・・・。

ムシトリスミレ!

先の雪割草もあったので、きっと何か面白い花があると思ったが、してやったり。

上の写真にあった場所を選択して登る。灌木掴むまで、少々緊張もあったが、無事に登って、再度藪へ突入。

遅いながらも高度を上げて、第二峰間近。

そろそろ三角点があるはずと藪の下を見ながら漕いでいると、左に目を惹く岩峰。

その岩峰に立ってみると、そこには古い錆びたボルト。

積雪期以外、こんな所に入る人はいかほどか。いや居ない。

戻って藪を漕いでいると、何とカモメラン!!

これには驚き。この山域に咲く場所があるんですね。

それらしい葉があるなと思っていたが、まさか。

そして、三角点発見。三等三角点、点名『西岳』。

国土地理院では、この界隈の三角点の殆どが成果異常となっているが、どういう理由なのか。傾斜は明白だが。深山にある三角点は傾いているもも少なくないが、国土地理院では、概ねが正常となっている。

まぁ、ヘリでも使わねば、こんな屈強な藪で再計測するなど、並大抵の労力ではないだろう。

ふと藪から顔を出すと、頭くらいの高さに山頂標識があった。

付けたのは無雪期に間違いないだろう。この方も、同様に藪に苦しんだことと思う。

さて、ここへ来ても、まだ往路の折り返し地点である。

第二峰まで1時間程度とみていたが、既に1.5時間は超えている。

下山時刻を算出すると、射程圏内には第三峰も十分にある。

それに、再訪の労力からして、今回是が非でも踏みたい。

P4までは、安定の唯の藪漕ぎだ。

獣臭さが度々あるが、クマではないことを祈る。匂いといえば、ドクダミ臭を強く感じる所も幾つかあった。何が香っているのだろう。

やっと第三峰が・・・。指呼の距離なのだが、一体どのくらいかかるのやら。

ここからもクライムダウンで面倒な場所がある。藪を掴んで飛び降りるような場所も。

おおー、タカネコウリンカ。

他の花と比較すると少ないながらも、幾つか見られた。

鞍部付近から南東の展望。

全く山が分からない。勉強不足。

ここからの登り、暑さは最高潮!フラフラして、頭痛もする・・・。

睡眠不足も影響しているのだろうが、長袖と手袋の影響はとても大きい。

日陰になって嬉しい!!あと少し・・・。

そして、第三峰に立つ。

立山と、眼下に伸びる藪稜線。

藪に座り込んで休むが、とにかく羽虫が鬱陶しい。

噛みつかれる。無事に帰宅したらどうなっていることやら・・・。

汗に引き寄せられてくるのだろうが、その数たるや・・・。これ程か。

おちおち休んでもおれず、そこそこに戻ることにした。

P4へ向かって登り返しもきつい!!

日陰待って~!という感じだが、中々恩恵が受けられない。

日陰になると少し余裕が出る。シャクナゲもあるが、僅かだ。

この植生で、更にこいつまで本格参戦してきたら、絶望的だと思う。

後立山連峰を振り返りつつ・・・。

アズマギクですね。ミヤマが付くかどうかは私には分からない。

こいつ、本当に勘弁してほしい。蔓性のやつ・・・。

しなやかだし、笹に巻き付いて、かき分けられない。

必然的に、回避するか、足元まで引き下げて乗り越すしか、対処しようがない。

こんな忌々しいやつだが、引きちぎるのだけは避けたいと思う。

P4、第二峰・P3とに登りでは、強引に直登していく。

第二峰の下りは、藪で下降路をすぐに見つけられず、右往左往してしまった。

結局、草付も交えて強引にクライムダウンした。

ロープも持ってきたが、10m×2本であり連結の必要性もある高さであり、億劫だった。

何とか、P2に戻ってきた。あとは、藪漕ぎだけで、気分的には楽なものだ。

第一峰が右。中央は西岳本峰か。そして、左奥は妙高山でしょうか。

第一峰の南西面壁は強烈!

そして、笹薮も強烈・・・。下りも登りも労力に余り変わりない・・・。

ここの笹は複数の枝分かれで、絡み合っており、厄介なのだ。

それでも蔦がいなければ、まだまだマシと思える。

ヤマハタザオ?

そして、激闘の末、第一峰に戻ってくる。本当に疲れた。

ヘルメットを取って、ピークの東面の日陰で休憩。

水の消費はこの往復だけで2L 超。どれだけ過酷だったか、所要時間以外にも分かるというもの。秋の涼しい時期であれば、1時間以上は優に短縮できると思う。

さて、ヘッドランプも持っているので、八方睨まで進むことにする。

左が西岳本峰、右が本院岳ですね。奥は高妻山か。

登山道の何とありがたいこと・・・。身に沁みる。

ニッコウキスゲ咲き誇る稜線を楽しむ。

しかしながら、今度は西日で相変わらず暑い・・・。

背景は、鏡池。あそこまで戻るのだ。先は長い。

飯縄山が圧巻。

それに、本院岳ダイレクト尾根の見事なこと!

あんなところ登れるのか・・・。窟も目立つ。

花は変わらず、稜線上でも楽しめる。

ミヤマクワガタ。これも上部でたくさん。

振り返る。第三峰と同じくらいの距離を、30分とかからずに進んでいる。

西岳本峰。何というか、普通の山頂だ。

岩峰を想像していたが、予想に反して穏やか。

ベニバナイチヤクソウ?とても意外。

これは何でしょう?開花しはじめ。

ここからの下りは鎖が続き、中々険しい場所がある。

鎖などに頼らざるを得ないが、整備は十分だ。

積雪などあれば、ロープが無いと下れないだろう。

この小さい花はここだけにあったが、名前が分からない!

シナノキンバイ。稜線でも、状態が良いものはここだけにしかなかった。

そして、高山植物といえば、これ。ハクサンイチゲ

これも、時期が遅かったのか、散っているものが多く、状態の良いものは少なかった。

何だろう?開花まで少し早い。

本院岳。西岳本峰と並び、今回のピークハントで重要な2000峰。

山頂は同様に穏やかであるが、ダイレクト尾根の険しさを超えてきたらひとしおだろう。

眼下の緑のコブがそれなのだが、こちらからでは見栄えは良くないのが勿体ない。

ここからもガッツリ下らされる。

その下りには・・・。

黒い!テンナンショウ属だが、どれなのか・・・?

まだあった、シラネアオイ

さっさと先へ進まなければならない時間なのだが、レンズ交換して撮影してしまう。

地元では生息していないし、P1尾根では散った花弁があるだけだったので、嬉しい。

長野県においても、絶滅危惧Ⅱ類だそう。北海道で見て以来、10年余を経て。

タチカメバソウでしょうか?整った個々の花形、悪くない。

オオバミゾホウズキ?

サンカヨウ。この花の透け感、大好き。

群生していてこの一角、素晴らしかった!!

八方睨まで、まだまだある・・・。

下って、トラバースして、少々下り。

そこからは、ダラダラと登り。樹林帯ともなるが、少し暑さは和らいだとはいえ暑い。

八方睨に何やら反射しているのが印象的だった。

もう間も無く八方睨。日陰を出たくなくて、小休止していると・・・。

猿の群れ。こちらにも気づいており、騒がしい。

子猿が転がり落ちてくる・・・。かなり慌てているようだ。

下手にこれ以上近付いて刺激するとまずい。ボス猿なのか、木を揺らしてこちらに距離を縮めてくる・・・。距離はまだあるものの、牙を剥き威嚇している。

何頭いるのか分からないが、少なくとも六頭は見えた。

大部分が下部に下っていき、ボス猿らしき個体も距離をとったので、手を叩きながら登っていく。

10分程は足止めされたが、無事に、八方睨に立つ。

歩いてきた稜線を一瞥。きつい西日とも決別。

とにかく、この周辺、ブユやらハエやら煩くて仕方がない。鬱陶しさは最高潮。

ここでも何度か噛まれる・・・。

景色を楽しむ余裕すら与えてくれない。

水も500mLを切り、一目散に奥社に向けて下山にかかる。

鎖場が連続するが、問題なし。

有名な蟻の塔渡りが目前・・・。その右手前の藪で、何やら獣の鳴き声。

子猿か?はたまた、子熊か?聞いたことが無い鳴き声で判別が出来ず、様子を窺う。

ゆっくりした速度で、音を途切れなく鳴らしながら、蟻の塔渡りへ到達・・・。これでここは安心だ。蟻の塔渡りの核心部に乗って安心していることに、複雑だ。

まさか、この痩せ尾根にまでは襲ってくるまい。

夕刻や早朝などは活動的になる時間帯なので、緊張は解けないが。


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帰って調べてみると、子熊・・・。正に、これそのものだった・・・。

本当に、親が襲ってこなくてよかった。

痩せ尾根の通過など、この時の不安に比べたら比較にならない。

ウツボグサ。花に少し落ち着けと言われた気がした。

岩場や鎖場はいいが、下部の樹林帯では不安が残るところだ。

何のための鎖?

百間というだけあり、大規模。三ツ峠の道を彷彿とさせる。

そして、ここには、ムシトリスミレが咲いていた。が、若干旬は過ぎる。

虫から逃げるように、ここからも、更にどんどん高度を落としていく。

表山。また次の楽しみ。次回、下にある丸山も含めて周回しよう。

暗くなってきたが、ヘッドランプ装着せずに下れる。

クマに警戒しながら・・・。やっと下部になると、虫の襲撃が落ち着いてきた。

そして、奥社がある登山口へ到着。

有名な巨大杉の道をどんどん歩いて、山門を右折。

ここにも、クマ注意の看板があった。

木道の道をこなしていく。

鏡池の広場からは、歩いたであろうスカイラインが見事だった。

僅かで、駐車場に到着!

15時間を超える長い一日だった。車で水を500mlを一気飲み。

写真を撮りまくりだったので、ゆっくりペースだが、今日のコンディションではこれ以上私には上げられなかっただろう。

本行程の消耗は、第一峰までが2割、第一峰~第三峰往復が7割、残り1割。

西岳(第一峰・第二峰・第三峰)・本院岳・八方睨 / Argonさんの西岳(長野県長野市)本院岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ

戸隠そばは、今回時間的に全滅なので、長野市内に戻り、楽しみの夕食ラーメン♪

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ゆいがグループで、長野市に行ったら寄りたかったお店。

入口からして、私好み・・・。

駐車場はあるのか無いのか不明なので、コインパーキングに駐車。

タイミングよく、並ばず。すぐに提供された。

特製濃厚煮干しつけそば、大盛。

煮干し系で失敗しがちな苦みというか渋みは感じるが、どうしてか嫌なものではない。

麺は一見好みではない高加水によくあるタイプかと思いきや、しっかりして美味しい。

海老ワンタンは最初に全部食べしまった。優しい風味だったので、別皿でもいいかも。レアチャーシューは見た目通りに美味しい。

じっくり満腹感出るように楽しみ、完食!!

満腹で運転中寝ないよう注意する。

帰りも深夜割が利用できる0時でインターを降りて、無事に帰宅。