遠流日記

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小浅間山+α

早朝出発して、軽井沢へ。

狙いは、火山。

数年前に、浅間山、暫定山頂である前掛山は登っているが、その時から最高点が踏めないことで、ずっと腑に落ちなかった。噴火警戒レベルについても、レベル1を去年以降保ったままであり、いつまで小康状態が維持されるか不明で、若干ながら焦りを感じていた悩ましい山だった。

一番の核心は時間の確保だが、天候と風向きを観察しながら、ようやくこの度、条件が揃う。

ヘッドランプは必要ないギリギリの時間の到着と思っていたが、道中の流れは悪く、予定より30分遅れとなった。極力、目立たぬ色彩で臨む。

峰の茶屋の駐車スペースから出発。

既に先客はいて、出遅れに焦る。無論、行先は異なるが・・・。

馬返しまでは、フラットな道のため、足早に。

と思いきや、花が気になってしまう!

エンレイソウは白と赤があって、早くも興奮!

スミレは本当にたくさん。

シダ類が地面を広範囲に覆っている。葉の展開時期で、これまた良い。

帰りに見るとしても、どうしても撮ってしまう悲しき性。

ズミ? 開花前は、結構赤みが強かったはず。

カラマツの新緑に朝露。この瑞々しさには、思わず目を奪われる。

さて、馬返し。

右は小浅間山だが、左へ。

観測用の設備がある。

道はあるが、チェーンと看板らしきものが見える。

ここは、そちらへ行かず、ショートカットするような恰好で・・・。進入禁止とか書いてあるに違いないだろう。

衛星写真では見えなかったが、やはり、道がある。

写真を撮りながら、サクサクと。

ブル道ですか。樹林を抜けると、照り付ける日差しが暑い。

それにしても、この場所、イワカガミが非常に多い。

浅間山麓でも、分布しているんですね。

丁度見頃と言ってもいい。帰りに、また存分に愛でよう。

しばし登って、振り返る。

浅間山を手前に。

遠望の山々は?

ヤナギ?這いつくばるようにして、健気。

上に行くにしたがって、丈はより低くなる。

ミネズオウもたくさん。開花全盛期といった体で迎えてくれた。

まだまだ遠い。

富士山同様に、近そうに見えても、実は結構歩かねばならないのだろう。

道はこれ以上ないほどに明瞭だが、足場が少しずつ崩れるので歩き難さはある。

近日歩いた足跡があった。これの主は、最高点の往復だったらしい。

コーラの瓶があったり、その割れたようなガラス片があったり、意外に人が入るのかもしれないと思った。

トラバースするようについた道を見送り、東前掛山へと登る。ここが、行者返しか。

休憩もしたいところだが、ノロノロしているのは好ましくない。

足元の沈みは、高度を上げるに比例しているようだ。

さて、東前掛山、2450m。

木の杭が打ってあるだけで、特別他には何も無い。

眼前に本峰があり、直下は窪地になっている。

西から時計回りで最高点を踏むことにした。

こちらにも道がある。窪地にトラバースするように道も見える。

弥陀ヶ城岩だろうか。落石の心配がなければ、これも詰めて来られそうだ。

ソーラーで、何かを観測しているのでしょうか。

余り近づくのは色々と良くないと思い、遠巻きに見る。

その先にあったのは、この三脚のようなもの。

カメラかと思ったが、測量に使うような機器だろうか。

途中から、道を外れ、適当に最高点へ向かう。余り、前掛山方面に進むのは・・・。

火口の縁、稜線に間も無くというところで、この人工物。何の用途なのでしょう。

前掛山を見る。人がいるのをカメラのズームで確認できた。

これは、逆も出来ることになるので、長居無用。

火口は、元々ガスが上がっているのか、それとも、雲のせいもあるのか不明。

振り返る。右端に人工物。そして、北アルプスらしき山は一瞬僅かに見えたのみで、雲に隠されてしまった。

火口に近づくと、特有の臭気もあり、警戒しながら。

この辺が最高点。人工的な物があるが、これも何のためなのか。

少々観察するのみとして、下山開始。

頂上やや北から道があり、直下から振り返って一枚。ここにも写真右に写っているが、先見た同じ人工物がある。

直下の、岩陰で小休止してから・・・。

下りは一気に。足元が崩れるのも構わず、どんどん下る。

独立峰のようなものだから、下山時にはちょうど良くガスで隠されると思っていたが、良いか悪いか、景色は良い。

右手に、東前掛山の道が続くが、トラバース気味に下る道で足早に。

山麓から、ここはどう見えるか・・・。小浅間山にも人が見えないので、案外見えないのかもしれない。

少し溶岩っぽいところもトラバース。

技術的、体力的な点では全く問題なく、登りの道に合流。

ハナゴケのどれか。コアカミゴケ?

写真は撮らなかったが、そういえば、オンタデは枯れたのが幾つもあった。

何を計測するのか? 所々に見られた。

雲が上がってきてしまったが、悪い天気ではないことは、ここまで来れば嬉しが上回る。小浅間山には、凝視しても誰も見えない。

ここは、対面側からも良く視認出来るに違いない。

イワカガミを見ながら、サクッと馬返しへ戻ってきた。

さて、小浅間山も、登らないわけにはいかない。

こちらも砂礫で、相変わらず登り難さは少々感じる。

こちらも、本峰同様に、時計回りで周回することにした。

まずは西峰。直下の登りは、特に暑い。

先ほどまで、ソフトシェルを着て尚、手がかじかんでいたのが嘘のようだ。

辿った道が明瞭。過去には、これがメイン登山道だったようだが、今後、日の目を見ることは無いのだろう。

富士山も、南海トラフで万一どうにかなる前に、一度出向かねばと思う。

それ以前に、草津白根山、新潟は金山や裏金山は登っておかねばならないか。

純粋に景色を楽しむことだけは出来ない性と感じる。

それでも存分に、新緑、春を噛みしめる。

三角点へ向かう道の途中は、樹林帯となる場所がある。

意外に踏跡が薄いが、シダが美しい。

そして、これまでの道に比較し、各段に足に優しい。

三角点付近から浅間山を見る。

広々としている。

三等三角点、点名『小浅間』。

周回していく。

こちらにも、山頂標識があった。こちらも抜群に展望は良い。

何せ、反対側も見える。

全く分からない山域なので、たまには遠出しないとと思う。

少し下ると岩場があり、そちらも展望が良い。

今回の条件では、山より、新緑の美しさよ。

遠望しているのは、妙義山。これは分かる。

見た目はこの上なく美味しそうな山なのだが、ヒルが多いとのとこであり、ずっと後回しになっている。技術的には問題は然程ないだろうと思っているが、ルートも含めて考え甲斐がある山だ。

大きな岩が積み重なるのを振り返る。

その後は、トラバースするように付いた道を進み、往路に合流した。

オオカメノキ?この透け感、たまらない!!花は散っても。

鮮やかなツツジ。花がギリギリといったところ。

植物を楽しみながらゆっくり戻った。

駐車場所に戻って一息。

ハルザキヤマガラシでしょうか。外来種として幅を利かせているやつで、見た目は知っていた。見る分には。同じアブラナ科の食用のアブラナや河原に生えているカラシナのようだし、結構綺麗だけれど・・・。

地元で問題になっているオオキンケイギクと似た位置づけかと思う。

朝飯前とはいかなかったものの、2座を無事に踏めて満足した。

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