遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

岡松ノ峰 大谷ヶ丸 ハマイバ丸 大蔵高丸 白谷ノ丸 黒岳 赤岩ノ丸

地図を眺めていると、大菩薩の南部、気になる場所があった。

『ホリヌキドウミ』、『小沢ドウミ』。

過去、殿平や穴カモヤを歩いた頃から、ずっと頭の片隅にあった。

ここを歩く時期とルートは、決まっていたものの、早5年が経過していた。

真木小金沢林道が通れる時期、そして、イワカガミが咲く時期、これを待っていた。

出発は、大峠。工事車両や登山者の車が、一定数あった。

葛野川、深城ダムへ向かう道には、ゲートに門番がいて、開閉している徹底ぶり。

大峠からの南面景色。滝子山、鶴ヶ鳥屋山、三ツ峠と稜線が連なる。

今日は、稜線でも富士山が存分に楽しめそうだ。

さて、自転車を載せてきたので、来た道を桑西辺りまで下って、登り始める。

岡松ノ峰は、尾根末端から。沢は堰堤付近を渡る。水量はそれほどではなく、飛び石で渡れた。

導水管? 少しの藪を突っ切って、もう一つ沢を跨ぐ。こちらも問題なし。

取り付きは植林。左右で明確な植生の違い。

作業路みたいで、尾根上、目印が幾つもある。序盤は少し急だが、すぐに緩む。

150mばかり登ると、東尾根を合わせる。こちらの道の方が歩きやすそうだ。

ケーブルの残置物もあった。

寄生植物、ヤマウツボですね。本当に、久しぶりに見るような気がする。

山梨県では、絶滅危惧IB類(EN)らしい。

岩が一部で転がる。歩行には全く支障なし。新緑は綺麗。

新芽が瑞々しく、美しい。

岡松ノ峰まで、一ヶ所だけ痩せている場所があった。

目印ばっちり。危険は少ない。一般登山道にもあるレベル。

ツツジが新緑の中でよく目につく。

スミレ。以降も、たくさん。

特別な問題なく、二度目の岡松ノ峰に立つ。違うルートで登ると、やはり面白い。

目印は、その後も向かう西へ続いている。

カラマツ植林が少し混じっている?

新しめの杭が打ってある。

振り返る。傾斜は多少あるが、問題なし。

この辺も、スミレが多かった。

林道に下りる。ここが、小沢ドウミ。

ドウミとは、峠の意らしく、やはりそんな場所だ。

写真の左から降りてきて、右へと取り付く。

少し砂で歩き難さはあるが、せいぜい10mで左から尾根に乗る。

ブナがあったり、緑が綺麗!!

斑入りの、この植物は? 

1447mピークが近くなる途中に、巨木。結構目立つ。

ブナもそこそこ大きいものあり。見上げる。木漏れ日が気持ち良い。

1447m高点。平坦で何か名前がありそうな場所。

目印は幾つもあって、その一つに、ホリヌキとあった。

ここからは、右の尾根に引き込まれそうかと思ったが、そうでもない。

楽しみにしてきた、ホリヌキドウミへと・・・。

お、これこれ。細尾根。

ロープが張ってある。

やや崩壊した尾根を下って、鞍部から振り返る。

ロープが無くても、このくらいなら大丈夫。写真の右は切れ落ちれいるが、左はトラバースできそうであり、今後もさして問題なく通過できるだろうと思う。

大谷ヶ丸から下りで通過する方が、ここが登りとなるのでより安全な気がする。

先日の、日陰山北にあった846m手前と、似ているなと感じた。

期待が高すぎたせいで、あっさりしたもの・・・。

でも、違う楽しみはこの後も続く。

イワカガミ、たくさん。若干、早いが、それでも十分だ。

ホリヌキドウミでも、僅かにあったが、上に行く程多くなる。

ペースが顕著に落ちる♪

縦走路、稜線が近くなると、若干だが、右手の展望あり。

左は白谷丸と黒岳、右は雁ヶ腹擦山のようだ。

今回の大きな目当ての、赤岩ノ丸も、ちょこんと見えている。

登山道に出る。カラマツ。

何て歩きやすい、超一級登山道。

新緑。足元には、スミレがとても多い。

ちょこちょこ写真を撮るので、ペースは緩い。

分岐から、ごく僅かなので、大谷ヶ丸も踏んでおく。

一人休憩中。写真の構図が不自然・・・。

三等三角点、点名『大野』。これも地名がどこかにある?

山頂には、伸びた木に取り込まれた古い標識があって、気になった。

毎度思うが、何年もの?

縦走路を北進していく。

リンドウ、早い・・・。今回は、これだけ。

米背負峠。利用価値は少なく感じるが・・・。

何度も写真を撮り、春を満喫する。

天下岩。3mくらい?

その先、樹林から出て、草地。

スミレがたくさん。

富士山も見えるので、ここで小休止。

振り返る。

東の展望も良い。

マメザクラは、幾つかあった。

スズタケは枯れて、草花には優しい?

高度が上がって、展望はどんどん良くなる。

マメザクラが素敵。マツの枝ぶりも悪くない。

満開!!青空に映える。

何とか、富士山と一緒に撮影したが、難しい。

道志山塊も、また行かねば。余り行っていない場所。

同じような写真と分かっていながら、撮ってしまう。

南アルプスは、今日は駄目。

やっと、ハマイバ丸。写真ばかりで遅い到着。

展望は無い。三等三角点、点名『槻沢頭』。槻沢っていうのが、あるんでしょうか。

草原が広がる。解放感は中々のもの。

右は、やはり白谷丸のようだ。

雁ヶ腹摺山も、お花とともに・・・。

保護と調査で、しっかり囲まれている。開閉もこの後も、何度もあった。

西側の山々も、よく見えるようになってきた。

大蔵高丸、着。

過去、もっと草原で、どこでも歩けたような気はするが、定かではない。

傾斜を殺すように、その後の道は付いている。

ワチガイソウがこの辺には多かった。

今は寂しい光景だが、お花畑というほどになるのでしょうか。

湯ノ沢峠。この峠は利用しやすい。水はあるし避難小屋はあるし、アプローチも容易。

白ザレが目立つ。遠目には、最近崩落でもしたのかと思ったが、だいぶ前からあるようだ。ザレ横は登山道は回避しているが、上部近付き、展望が良くなっていった。

コガラ? 反転した体勢になったり面白い。

センボンヤリ?

白谷丸の一角にあるザレにも向かう。

白谷小丸と誰か付けたらしい。

過去、縦走した際もここは記憶に残っている。

白砂。奥は白谷丸。

絶好のテント場。それらしき幕営跡も幾つか。ゆっくり泊まれたら贅沢だと思う。

白谷丸から振り返る。左が、先ほどの小丸。

クリンユキフデが少しだけあった。

山梨の森にも選出されている場所へ。黒岳の広葉樹。

ジョウジャニンニクではなく、バイケイソウみたい。たくさんあった。

黒木地帯に入る。黒岳の所以でしょうか。

間も無く、黒岳。展望なし。

一等三角点、点名『小金沢山』。小金沢山は、ずっと北にあるというのに。

大峠への道は、少し北。

苔むした樹林が広がり、これまでと異なる点も素敵。

そして、何より・・・。

バイカオウレン。たくさんあって、足が進まなくなる。

旬の時期で、写真撮りまくり。

この樹林、とても好み。

その後、アセビを突っ切ると・・・。

倒木地帯。殆ど処理が済んでおり、通行には支障なし。

短距離で終わって、すぐに歩きやすい道になった。

最後のピーク、赤岩ノ丸へ。

標識の文字は、一部が消えている。展望は無い。

幾つかピークを今日は踏んだが、ピークハントとしては、これが最重点。

小休止して、先にある、赤岩本宮へ下る。

急だが、目印もばっちりある。

よく南面が見える場所も通過。

どんどん高度を下げて・・・。

赤岩権現(赤ヤ権現)。補修されているようだ。

展望がそこまで優れているかといえば、良いは良いが、今までが良すぎたので、そこまでではなく感じてしまう。

山名事典によると、大谷ヶ丸は大岩ヶ丸と別称があり所以も記載がある。岩=谷とすれば、以下のようになりそうだが・・・。

  • 大谷ヶ丸=大きな露岩
  • 白谷ノ丸=白ザレ、白谷小丸
  • 赤谷ノ丸=赤岩

赤岩ノ丸だけ、仲間外れ感なくなりませんか・・・?

100mまでは下げないものの、戻るのには息が上がる。

アセビを一枚。今年は、蕾から飽きるほどに見てきた。

赤岩ノ丸の北側には山頂標識があった。

後は、やっつけ下山。

枯れたスズタケ。一級登山道で、大峠まですぐだった。

この先の林道、ずっと通行可能になるかチェックしているが、数回程度、しかもシオジの森のゲートまでしか通れたことがない。今後も、駄目なんでしょうね。

行きでは、景色を一瞥するのみだったせいか、気付かなかった標柱があった。

少しずつ整備するんでしょうか。

今回で、大菩薩領域は、ほぼ網羅したと言っていいだろう。

古地図にある、~ノ頭とか、マイナーピークは、調べればまだ出てきそうだが、一区切りにはなった。

大菩薩では、今度は、大菩薩嶺北尾根登って、丸川峠でコーヒー飲んでまったりしたいなと思う。

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