遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

仙人窟岳 国見山 瓢箪山 馬狩荘司山 三方岩岳 赤頭山

何年かに一度、白山周辺に遠征に行っている。

笈ヶ岳に過去に登った際、南に繋がる稜線に魅了された。

今回、深夜出発、日帰りにて、登りに行くことにした。

高速道路の深夜割が使えるので助かる。

大窪から出発。鶴平新道というらしい。

標識はないが、入山場所は調べてきたので、迷わず進む。

イワナシがたくさん。開花まで少し早い。

カタクリも多く見られて、帰りに楽しもうと思う。

暫く登ると、ブナ林が素晴らしい。雪は出てくるが、傾斜は緩く、つぼ足で問題なし。

朝日が昇る。

このトラバース箇所で、アイゼンを装着。

冬シーズン、一度も使わなかったので、装着が新鮮に感じた。

猿ヶ馬場山とか、人形山など見えているようだ。

どんどん高度を上げる。まだ気温も上がらず、快適。

ショウジョウバカマ。これは鮮やかな株。この分では、山中で楽しめそうだ。

三方岩岳からの稜線も良く見えるようになる。

左手に目をやると、新緑に残雪。ツリーホールが面白い景色だ。

向かう稜線も悪くない。まだ結構登るよう。

左手には、三方崩山の稜線。

三方岳が見事。あの界隈では、高度があり、同定しやすい。

あれに登ったのも、もう4年前。白山本峰は5年前になるのか・・・。早い。

主稜線までだいぶ近付いた。

何とスミレ。黄色のスミレのどれなのか不明。

カタクリも稜線上にある。これはいい!!

白山もよく見えてきた。

意外とまだ登らされる。ここが、赤頭山だった?

振り返ると、どうやらそうらしいことに気付く。

奥は、猿ヶ馬場山。尖っているのが、籾糠山らしい。

雪のつき具合を見ると、この時期はてんで遅いんだなと痛感する。

やっと分岐に出る。高度についても1000m上げてきたので、それなりに時間がかかってしまった。

この先、藪は出ているが、どんな状況か。

目に付いた赤い実。何のでしょうか?

ほぼ、雪面を歩け、夏道も少し利用できる。

飛騨岩が見事。

馬狩荘司山。本当に通過点という感じで、山頂感なし。

最高点は雪面で、何もない。

振り返って、野谷荘司山。スキーでは美味しそうな斜面をしている。

三方岩岳、間近。

雪が少ない場所は、夏道で問題なく進める。

何とか、鳥も撮影!!休憩がてら、少し粘ってみた。

ウグイスの鳴き声もあちこちから聞こえる。

それにしても、白山の重厚感は見事。

中でも異彩を放つ、写真中央にある、火の御子峰。これ、何とか登りたい。

ヤマレコで超人的な記録を上げておられる、スーパードクターでも、単独では無理だったと話している。この残雪期においても、あの一角に雪がないことが、どれだけ危険な領域か窺い知れる。

さて、三方岩岳、着。二度目の訪問。

雪がこの辺全く無くて不思議だ。

振り返ると、まぁまぁ来たらしいことが分かる。

地図から察するに、猿ヶ山のようですね。

この界隈、まだまだ疎い。

白山、やっぱり見事。夏季~秋でこんなに展望が見られたら最高なんだけれど。比較してみたいものだ。

岩屋を眺めて・・・。

さあ、展望地から、向かう稜線が一望。地図と照らし合わせて、確認する。

概ね概要は掴めた。右奥は、大門山?

仙人窟岳の手前、ちょっと藪が幅を利かせているような・・・。それに、山っぽく見えない。ただの笈ヶ岳の前座に過ぎない印象。現地に行かねば分からないか。まぁ、何とかするしかない。

夏道が出ていたが、すぐに雪面が広がる。適当にハイマツを突っ切り、尾根を下る。

雪の上をなるべく歩く。しかし、暑い。

これ、暑さ大丈夫かな・・・、と一抹の不安。

懸念した点については、藪・暑さともに後に苦しみ、的中することになる。

雪が無い場所には、カタクリ。しかし、ここは登山道上のはず。

開花期、訪れる人は如何ほどか。

振り返る。帰りは、あれを登らねばならないと思うと、ちょっと憂鬱だ。

展望台があった。私は、白山ホワイトロードは通行金額、中々のお値段なので、おいそれとは来られないが。

ここからは、夏道・一般登山道がないので、楽しみ。

日焼け止めをこってり塗り直し、一息に登って、瓢箪山

特別な山頂感はない。

新雪は埋まるので、回避しつつ進む。

振り返る。照り返しがきつくて、暑くてたまらない。少しだけ風があるはずな上、高低差が少ないのに、これは…。

雪は藪を埋めるに十分なので、恩恵の方が遥かに大きいが。

そこが、国見山で、こちらも山頂らしさは感じず、通過点という印象だ。

まだ歩きやすい。

雪壁のようになっている場所はしばしばあるが、ピッケル駆使して、ガシガシ登る。

高さは3m程度で超えられない箇所はないが、いちいち疲れる。

笈ヶ岳くらいまで、まだこの時は行けそうな気分でいた。

さて、国見山の少し先の1690mピークから見下ろす。

まだ結構、仙人窟岳までありますね。

ここからの下り、雪面が崩壊していて、直線的には行けない。

1530mくらいまで高度を落とすのが勿体ない。

藪も突破しつつ…。一気に疲労度が上がるので、景色を糧に。

北アルプスのどこか。薬師岳

人形山でしょうか。あれも、行きたい気持ちが強くなった。

藪はどんどん手強くなる。雪を利用したいが、ブロックが崩壊していくのを数回見るので、余り気が進まない。

加えて、息が整うと、眠気が強く、あくびしながら藪漕ぎ。

いよいよ、核心部に来る。

困るね~、この雪の少なさ。

雪の状態も腐って余り良いわけではないし、稜線からだいぶ後退している。

休憩して、気合を入れて登りにかかる!!

藪密度はかなりのもので、はかどらない。ピッケルも奪い取られそうになる。

笹は滑るし、足蹴にした枝のしなりや反発も素晴らしく良く、アイゼンが引っ掛かって本当にストレス!!

振り返って…。帰り、またこれを突破するのか…。

マンサクの花。同名の日本酒飲みたくなりますね。

雪がたまにこうして使えるので、飴と鞭が交互に繰り返される。

ここは、1646mピークから振り返っている。

何で、この区間だけ、こんなに雪が無いんでしょう!?

南面に面していて、そこそこの傾斜があると、融雪が早いのかな…。

地図にして大した距離ではないのに、実際の光景はまだまだ遠く感じる。

藪に体を預けて休憩する羽目に・・・。あくびが止まらない。

イワウチワも開花しているのがあった。しばしば見る。

何とエンレイソウもあった。この時期、こんなところで!! 嬉し過ぎる。

カタクリも藪の下に幾つも咲いている。

もう花だけ見ていたい。

有難くない景色が進行方向には続いている。

一応、獣道が薄っすらと稜線付近にはあるらしく、辛抱たまらず、アイゼン外して藪漕ぎスタイルに完全に切り替える。

仙人窟岳の直下から、また雪が利用できて、再度アイゼンを装着。

やっとの思いで登り上げ、頂上へ立つ!

以前に歩いた尾根も見えて、本当に嬉しかった。

笈ヶ岳には登っている人が何人か見えた。直下は藪漕ぎのようだが、こちらよりは遥かにましだろう。

山頂は藪。後ろは白山。

特に人工物は見当たらない。雪に埋もれているのかもしれないけれども。

休憩して、展望をたっぷり楽しむ♪

ここまでで、だいぶ水を消費してしまったので、帰りがかなり不安だが。

歩いてきた稜線。三方岩岳まで戻らねばならないので、かなりの距離を感じる。

国見山に着いた時は余裕があったが、この時点で、笈ヶ岳まで行こうなどという気は無くなっていた。

薬師岳辺りから、穂高まで見ているはず。

あの山は・・・?赤兎山の稜線?

藪は憂鬱だが、ぼちぼち戻る。

木々も綺麗だ。雪景色に良く合っている。

カタクリも開花している株がだいぶ多くなっていた。

群生している場所が見えて行ってみたら、藪で戻るのにとても苦労してしまった。

何とか藪区間を突破して…。もうヘロヘロ。

この辺から吐き気で気持ち悪くなる。脱水みたいで、水を飲むと調子が良くなる。

国見山は省エネで、トラバース。

雪にはクラックが入っているので、危険個所は足早に通過した。

三方岩岳まで、まだあんなに登り返しある…。

何が辛いって、水の不足!!これ以上無駄に水分を喪失するわけにはいかないので、ペースもセーブしまくり。2Lはあったはずなのに。この消費量、夏にも匹敵する。

白山ホワイトロードは、まだ雪に埋まっており、あれを呑気に歩くのは無理かな。

再度、標柱が出ているのを見る。ここから下れるようだが、どんな道なんでしょうか。

ミツバオウレンですか。

夏道が出ている場所の日陰に、幾つか見られた。

雪解け水が流れているが、腹を壊すのは御免だ。

何度も休みながら、登り上げる。

写真を撮るのが休憩となるのだが。

さて、三方岩岳から、やっと下り。

夏道では何の記憶もないが、この時期、トラバースする斜面は灌木も少なく谷に落ちており、岩のそばを通過する際は、ブロックが崩壊する恐怖に苛まれる。

下るルートを見極めるべく、岩の上に登って観察。余計な体力を使うが、安全には代えがたい。ハングした崩壊した雪庇をなるべく避けたルートで・・・。

無事に通過して振り返る。あの頂点から観察していた。

朝に歩いてきた稜線を横目に。

人形山や三ヶ辻山を正面に。

軽快に下るが、どうやら汗で靴擦れになってしまい、徐々に悪化し、これもまた辛い。

脱水、疲労、靴擦れのトリプルパンチ。どれも自分の準備や力不足によるものだ。

日が傾いてきて、これは、ヘッデンも可能性あり?

順調に高度を落とすが、雪はかなり残っており、不思議な感覚。

でも、もう危険な場所は出てこないでしょうね。

気も緩んで、何度も振り返りながら下る。

何でしょうか?

道路が接近してきた。今日は三角点も埋もれているだろう。

フキノトウたくさん。この辺、不明瞭だが、適当に下るのみ。

ここで、アイゼンは外した。

ブナ林がこの時期も素敵。思わずペースが落ちる。

それに、ぬかるみもあり、意外と歩き難い。

綺麗な状態のタムシバ

直角に折れて、終盤。

この辺も、まだまだお花が多い!この高度でもショウジョウバカマってあるんですね。

沢沿いの道に出ると、夕日で色合いが素敵。

群生!こんな状態にもなるんですか。

そして、登山口へ。届はコンパスでやっているので、特に要らない。

沢で、スパッツや靴を洗ったり、ザックのゴミを落としてすっきりする。藪のゴミの量も、半端じゃない。

車道を歩いていると、脇にはお花。イチリンソウ!?

道中、他にもカタクリも多い。これは・・・。

空き地には、本当にたくさん。

車まで戻った時には、既に帰る気がなくなった。

まずは、温泉へ直行!!

・・・と、こんな感じで、花見しに残雪ハイクに行ったような締めくくりとなった。

順調というには遠いが、白山も未踏峰をつぶしつつある。歩き方やら雪の付き方など技術的、地理・地形的な面で学ぶことも多かった。来年は楽しみだ。

そろそろ、本当に、山スキーかな!

 

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