遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

尾越山 水無山 西沢ノ頭 大峰 泣坂ノ頭 栂尾根ノ頭 大樺ノ頭 ナラ立

去年末から集中的に攻めている、大月の山へ。

昨年から酒の飲みすぎがたたったのか、今日も起きられず、遅い出発となる。

予定では6時そこそこに到着して歩き始めるはずが、8時も大きく回った頃・・・。

新年早々にやらかし、先が思いやられる。

向かう先は、雁ヶ腹摺山から伸びる楢ノ木尾根に連なるピーク。

奈良子入口から少し入った場所から歩き始める。

適当に672m高点の尾根を目指して取り付くことにした。

地元の方にここで会い、お話する。

クマはいるし、先日も道迷いや下山が夜になった例など教えてもらった。

ヘッドランプやモバイルバッテリーや紙の地図も持っているし、計画書も提出してあることを伝えて、いざ。

f:id:Argon:20220106220949j:plain

氷華がさっそく入口で出迎えてくれた。嬉しい!

さて、登る先は・・・。

f:id:Argon:20220106220953j:plain

余り面白くない植林だが・・・。

稜線にほどなく乗って進む。倒木は多少あるが、そこまで支障無し。

特筆すべき点は無い尾根道だ。

f:id:Argon:20220106220957j:plain

植林もあるが、まずまず開けている。

距離は長いものの、勾配は緩めであり、サクッと尾越山。

f:id:Argon:20220106221001j:plain

西側を見ている。木で展望は良くは無い。

三等三角点、点名『麓山』。

f:id:Argon:20220106221005j:plain

お手製山頂標識もあった。

汗をかいたので暑いようだが、寒いような気もする。不思議な感覚を味わっていた。

おあつらえ向きに休憩用に座れる木があり、衣類を調節して進む。

f:id:Argon:20220106221009j:plain

歩きやすい尾根道。この先も、暫くは苦労はそうでもないか?

f:id:Argon:20220106221013j:plain

水無山は通過点の印象。この標識は進行方向と反対側を向いており、振り返った時に気付いた。最高点は少し手間だった。展望は、無論無い。

別名は、東沢ノ頭というらしい。

f:id:Argon:20220106221017j:plain

進行方向の登りが結構ありますね…。

それでも歩きやすいので、快適な尾根歩き。

f:id:Argon:20220106221021j:plain

植林はともかく、不思議な植生だ。一度伐採されて、ここまで育ったのだろう。

左が展望が見えそうだが、すっきり見えない。

f:id:Argon:20220106221025j:plain

これが、西沢ノ頭らしい。ただの通過点で、気にしていなければ写真に収めることもなかった場所だ。
その先、東に伸びる点線の道は分からず。

f:id:Argon:20220106221029j:plain

大峰を東から見ている。最高点には、祠がある。

f:id:Argon:20220106221033j:plain

年季が入っており、倒壊寸前だ。

生活のために山に人が多く入っていた頃は、どんな様子だったのだろう。

f:id:Argon:20220106221037j:plain

標識はこれまでも見られた。大月市、マイナーな山域にもこの類の標識を設置しており、見上げたものです。褒め言葉以外無い。

真西に進行方向を変えて、先へ進む。まだまだ長い。

f:id:Argon:20220106221041j:plain

傾斜は緩く、どこでも歩ける道だ。落ち葉のせいで、踏跡がどこか、不明瞭。

f:id:Argon:20220106221045j:plain

泣坂ノ頭。三等三角点、点名『泣坂』。

日本山名事典によると、この先、西側が『泣坂』というらしい。

それ程か?と、地図を見て思っていた。下りは、泣くほどではない。

ここの鞍部は、道もあり、四差路のようだった。

f:id:Argon:20220106221049j:plain

その先、この程度の登りはあるが、廃ケーブル無しでも普通に登降できる。

f:id:Argon:20220106221053j:plain

栂尾根ノ頭、直近の人工物。こちらも唯の通過点だ。

f:id:Argon:20220106221057j:plain

開花はもう少し先の様子のアセビ

この時期の緑は貴重。最近、この界隈では良く見る。低木で管理しやすそうだし、庭木に欲しいものだ。全体が有毒なので、カイガラムシもつかないかも?

f:id:Argon:20220106221101j:plain

送電線の下を行く。歩きやすい。

その先、若干下る場所は南面が岩壁になっている。

f:id:Argon:20220106221105j:plain

樹林の間から、中々の展望。

 

f:id:Argon:20220106221110j:plain

植生が少し変わる。白樺が目立つようになる。

f:id:Argon:20220106221114j:plain

左が伐採されているようで、ちょくちょく見えるようになる。

f:id:Argon:20220106221118j:plain

どんどん登って、再度、送電線。唐松立と名があるらしい。

尾根の左右も見えるような場所があった。

f:id:Argon:20220106221122j:plain

南東を遠望。

この辺、木がまばら。送電線の巡視路の階段が、南に向かって伸びていた。

f:id:Argon:20220106221126j:plain

それにしても、白樺と青空の組み合わせは見事。雪山で見る時のような鮮やかさ。

f:id:Argon:20220106221130j:plain

送電線からすぐの笹原。ここは一番素敵な場所!!

この楢ノ木尾根上で泊まるとしたら、間違いなくここにしてしまうだろう。

この雰囲気が伝わらないのがもどかしい。

f:id:Argon:20220106221134j:plain

大樺ノ頭、着。割れた瓶やら、不明なゴミが散らかっている。

三等三角点、点名『大樺』。

確かに、周辺に大きい白樺はある。

f:id:Argon:20220106221138j:plain

木には丸岳と山頂標識なのか、付けられていた。別名では、丸岳大樺とのこと。

f:id:Argon:20220106221142j:plain

雪は僅かに出てくる。少しずつ南に尾根が回り込んでいく。

f:id:Argon:20220106221146j:plain

右側、比較的若いカラマツの植林。

進行方向がほぼ真北に向いている。

f:id:Argon:20220106221149j:plain

この辺、ロープがあったり、階段の名残があるが、歩き難い。雪はあろうがなかろうが関係ない少なさ。

f:id:Argon:20220106221153j:plain

古い標識。『至る大樺の頭』と書いてあるようだ。この手の標識は、毎度何年物か気になるところ。

そして、長大だった楢ノ木尾根も収束する。

f:id:Argon:20220106221157j:plain

雁ヶ腹摺山、着。余りに有名な旧500円札に使われた場所。

雲が富士山頂に乗るのが、少し残念。

f:id:Argon:20220106221201j:plain

二度目の登頂だが、記憶が殆ど無い。こんなに賑やかで広かったか。

f:id:Argon:20220106221205j:plain

座って小休止。相変わらずここまで来ても体温調節が上手くいかず、手は冷えるのに、ペースは上がらず冷たい汗をかくという状態で気持ち悪かったので、着替える。

すっきり! 時間も押しているので、シリアルバーを食べて、さっさと下山。

あわよくば、宮地山で日没であれば進もうなどと思っていたが、この分では、ナラ立で精一杯となりそうだ・・・。

姥子山を目指して下っていく。

f:id:Argon:20220106221209j:plain

こちらも倒木は少しあるが、ほぼ支障なく一般登山道然としている。

f:id:Argon:20220106221213j:plain

岩がゴロゴロしているところもあった。

f:id:Argon:20220106221217j:plain

笹が多くて何だか嬉しい。奥秩父の一角も、笹が開花して枯れたり、余り笹薮は山梨ではお目にかからないような気がする。

f:id:Argon:20220106221223j:plain

標識もばっちりですね。左寄りへと・・・。

f:id:Argon:20220106221227j:plain

姥子山をロックオン。林道も間近。

f:id:Argon:20220106221231j:plain

悪くない。日が傾いてきて、穏やかな日差し。

f:id:Argon:20220106221235j:plain

さて、林道を突っ切り、2回目の姥子山へ。

今日はぬかるんでおらず、歩きやすかったので助かる。

f:id:Argon:20220106221239j:plain

東峰での展望は今日の方が上か。左の尾根がどうなっているのか眺める。

東へ向かう。

f:id:Argon:20220106221242j:plain

社にご挨拶して、先を俯瞰。

社のすぐ横、踏跡に入るなというように倒木がある。

中々の勾配で、木に捕まりつつ下る。

f:id:Argon:20220106221247j:plain

藪っぽいが、踏跡は概ね分かる。振り返って一枚。

f:id:Argon:20220106221251j:plain

送電線をくぐり、1327m高点へ登る。木で覆われており、展望も無い。送電線の下辺りでは見えたのに。

踏跡は、1327mまで行かず、左を巻いている道があった。

ここから適当に北へ尾根を下るが・・・。

f:id:Argon:20220106221255j:plain

早速、崩壊箇所。どうやら、巡視路も寸断されているようだ。

注意箇所はここだけ。回避は容易で近付き過ぎなければ、どうということはない。

f:id:Argon:20220106221259j:plain

本来は、こんな巡視路が鉄塔まで続いていたのだろう。

そこそこの傾斜ではあるが、階段巡視路が続き、あっけなく奈良子林道へ降り立つ。

f:id:Argon:20220106221303j:plain

下ってきた尾根。余り分かりやすい場所ではない。

私が持つ『山と高原地図』では破線路で示されているので、何とでもなるだろうと思っていたが、ヤマレコには軌跡が無いので気になっていた区間

奈良子林道は通行止が続いているし、こんな方面に降りる人はいないでしょうか。

林道を歩いて、1252m高点がある送電線の乱立する尾根を目指す。

f:id:Argon:20220106221307j:plain

造林小屋でしょうか。遠目には、まだ使えそう。

私は、この10年通れたことがない林道であり、解除されたら嬉しいが、それは無さそうだ。落石が多いようで、歩いている最中も、遠くで音が聞こえたり、直近でもパラパラと何度か・・・。

f:id:Argon:20220106221311j:plain

林道途中での展望。霞んできており、時間が気になるところ。

f:id:Argon:20220106221315j:plain

ここが、尾根下降点。巡視路になっているのは明白。

トラバース気味に進む。

f:id:Argon:20220106221319j:plain

整備したは良いが、それなりに荒廃していくかも。

f:id:Argon:20220106221323j:plain

ちょっと登り。階段は用をなしていない。

f:id:Argon:20220106221327j:plain

遠く、歩いてきた尾根の一角。あれは、写真を撮った場所に違いない。

f:id:Argon:20220106221331j:plain

標石。この辺で、姥子山と思しき山が見える。

f:id:Argon:20220106221335j:plain

左の三角がおそらくは、姥子山でしょうか。

奈良子林道がなければ、こうして楽に来られない距離だ。

この先、傾斜は緩いが、そこまで飛ばして歩ける道ではない。

f:id:Argon:20220106221339j:plain

この鉄塔からは眺望いまいち。

道は少し下を巻いているが、尾根通しを意識する。

f:id:Argon:20220106221342j:plain

もうすぐナラ立がそこに。

f:id:Argon:20220106221346j:plain

山頂標識があった。といっても、尾根上の通過点という印象だが。

展望も無論無い。小休止。この辺、カラマツの植林。

送電線に沿って下るか、ここからシロイハタへ下るか、ちょっと悩んだ。

先の奈良子林道に似た斜面だったらと想像してしまい、送電線沿いに下ることにした。

f:id:Argon:20220106221350j:plain

植林であり、概ねストレスなく歩ける。

落ち葉も少なく、道の状態も確認しやすい状態。

下部は何だか踏跡が幾つかあるような。

f:id:Argon:20220106221354j:plain

この標識で鋭角に折れる。そのまま下っても行けそうではあるが。

トラバースしつつ、最後は鬱蒼とした植林地帯を沢へ下る・・・。

どうなっているのか分からないので、少々、緊張する場面だ。

f:id:Argon:20220106221358j:plain

沢には橋が架かっていた。上から見下ろす。

f:id:Argon:20220106221401j:plain

振り返って、こんな様子。登りではまだしも、下りには適さない。

再度、奈良子林道に出る。

やはり、宮地山に行くなどとは思わぬ時間になっている。

ナラ立が踏めただけでも収穫と思い、林道を歩いて戻る。

f:id:Argon:20220106221405j:plain

すぐにゲート。ここまで車が入れるのを確認できた。

こんなに先まで入れるとは、山梨県の林道状況情報からは確認できない。もっとずっと手前で止められているはずだが。

駐車地点まで長いので憂鬱。

気を抜いて歩いていると、法面上に黒い獣が後方上から突進して躍り出る!

しかも、進行方向と同じ方向・・・。真っ黒のその獣は、こちらを見たまま動かない。

クマは冬眠しているだろうと思っていたが、まさか・・・。イノシシのようにも見えるが、生憎暗くなってきて判別できない。

5分近く少し後ずさり、向こうが移動するのを待ったが、微動だにしない。

クマであれば、こんなに不動になることがあるか?もしや違う獣か?

ここを抜けねば、とんでもない迂回となる。そんな思いもあり、確信持てぬまま、そろりそろりと距離を縮めていく・・・。

いつでもガードレールを飛び越して急斜面の沢に逃げる用意もしながら。

運よく?あちらが上へ距離をとってくれたので、心底ほっとした。

手を叩いたり、音を出しながらこれからは進む。

シカは何度も見ており珍しくないが、これは・・・。その後、カモシカにも出会う。

先の獣もカモシカか?それにしては全身が黒かったように思うが。

暗くなった道をライト無しで歩く。

矢竹集落は、意外にも手入れされた家屋。

こんな山奥によくぞ。このご時世、何をして生活をしているのでしょうか。

その先、車も何度か通って驚く。

春日神社で一息入れて、真っ暗になった中、到着。無事に周回完了した。

新年早々に、多少は自分らしい山歩きが出来たかと思う。序盤の寝坊も含めて・・・。

 

尾越山・水無山・西沢ノ頭・大峰・泣坂ノ頭・栂尾根ノ頭・大樺ノ頭・雁ヶ腹摺山・姥子山(西峰)・姥... / Argonさんの姥子山雁ヶ腹摺山尾越山の活動データ | YAMAP / ヤマップ