遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

笹ノ沢→黒川・喜平谷→鬼ノ窓沢→中ノ川・七ツ釜 鋸岳 編笠山 2日目

さて、2日目。

疲れがやはり溜まっていたようで、三度寝して、ゆるゆると出発準備。

昨日の続きで、七ツ釜右岸を探索。

荷物を転がし、1時間くらい使って。甲斐あって、釜の途中で懸垂で降りられそうな場所も見つけられた。

また今後来ることがあると思うので、楽しみはとっておこう。

そう言えば、あれだけ沢山あった目印は一体どこへやら・・・?

沢床まで2回懸垂したが、もう少し時間かければ、ロープなしでも枝沢に出て下れそうな感じでもあった。長さは20mあれば十分だと思う。

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ここが、七ツ釜の出口のすぐ上。

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こちらが、七ツ釜の出口。見事な紋様。

ライミングシューズ持参で、下から挑んでみたい。

上から見た感じで、恐らく小さいのも合わせて9つ釜があるように見えたのだが。

時間をもうこれ以上使うのは、流石によろしくないので、先へ。

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左の壁を適当に登っていける。

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沢が合わさる。右が本流。危なげなく。

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左からガレ。

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10mくらいでしょうか。

右の角を強度を確かめながら登る。

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左に行きすぎると、ぬめりで危険。

傾斜があり、腕力も結構使って大変だった。

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振り返ると、八ヶ岳! 高度上げてきたのがよく分かる。

三ツ頭と、中ノ川乗越の二俣は、まぁ特別変わらず。

日向八丁尾根下山も敗退時には考えていたが、それなりに余裕もありそうなので、予定通り、中ノ川乗越へ向かう。

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滑が時々あるが、ガレが多い。ぬめっているので、快適ではない。

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振り返る。普通の詰めですね。

水も枯れそうなので、休憩中、途中で3L汲んで、更にがぶ飲みした。

稜線が照り付ける日差しで、沢から出たくなくなる。

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大岩山がこの角度。八ヶ岳、ガスに巻かれてしまいそうだ。

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ガレは足が疲れるので、ダケカンバの灌木帯も交えて進む。もうすぐだ。

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中ノ川乗越。ここで沢は終了。

小休止して先を見るが、この急なガレは暑さもあって消耗しそう・・・。

案の上、登ってみると大変。

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草紅葉している中、ハクサンイチゲが、ギリギリ咲いていた。

フーフー言いながら、高度を稼ぐ。水が重いが、渇きは勘弁なのでしょうがない。

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振り返ると、甲斐駒ヶ岳北岳も見えてきて嬉しい。

それに、三ツ頭からの下りは結構なものに見え、中ノ川乗越に出て良かった思う。

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第三高点。ガスが上がってきてしまい、下り坂。

編笠山での展望がないことを覚悟する。

大ギャップはロープの長さは足りないだろうから、無難に一般ルートを辿る。

以前、逆側から歩いているので、何となく覚えている。

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ガッツリ下らされる。こんなに下ったっけ?という気持ちもある。

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鹿窓の下のトラバース地点を振り返る。

ここは、逆だと嫌な所だと思う。

以前、ここの凍結でアイゼン出して際どく通過したのを思い出す。

よく行ったよ・・・。

あとは、鹿窓まで傾斜は多少あるが、黙々と登るだけ。

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ふと、見事な花!! ミヤママツムシソウだろうけど、こんなに立派なものはお目にかかったことが無い。花の集合体らしいですね。

長い鎖を適度に補助として登る。

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窓って、こういう場所ですよね。

昨日通過した、鬼ノ窓も東鬼ノ窓も『窓』ではないなと思う。

以前も思ったが、こんな長い鎖設置できるなら、稜線か、余り下りが無いトラバースするルート整備の方が遥かに合理的なのでは?

踏跡も幾つかあったし、案外楽に通過できるルートがあるかもしれない。いや、確実にあると思う。

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進んで、ギャップを振り返る。鎖をフル活用する方が楽だった。

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目ぼしい花はこれで終了になった。

この辺で、逆ルートからのパーティとすれ違う。

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振り返っての鎖。まぁ、これもどうなんでしょう。

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無事に、鋸岳第一高点に立つ。展望は殆ど無くなってしまった。

もう危険箇所はないと記憶しているので、気を抜いて進める。

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角兵衛沢ノ頭は通過点。

嫦娥岳がどこかで見えればよかったが、生憎と駄目。

またこの稜線にも来ることがあるだろう。

三角点ピークの分岐で、2人組に会う。林道ピストンで下山途中とのこと。

まだ、私はここで下山とするわけにはいかない。

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三等三角点。点名はそのまま『鋸岳』。

以前はもっとすっきりしていたようにも思ったが、記憶は当てにならない。

ここから先、稜線の東にかなり明瞭な踏跡が付いている。

これ幸いとばかりに進む。

が、踏跡は違う尾根に行っている!!左の尾根が高い所にあって、すぐに気づいた。

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藪を避けて戻って復帰。

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人工物も発見。境界見出でしょうか。

藪っぽさはあるが、支障はそんなに無い。

と思っていたが、そうでもない。中級レベルの箇所がたまに出現する。

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最低鞍部の植生がオアシス。

こんなだったら楽なんですけどね。

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コイワカガミの花。よく10月にあったものです。珍しくて思わず撮影。

ここから、東を進んだり、たまに稜線に乗ったりしながら藪を回避しつつ進む。それでも多少捕まる。

編笠山の直下はハイマツ漕ぎで10mくらいもがいた。

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山頂の一角がはげている。人工物は何もなかった。

そして、展望も無い!!

上には青空も見え、少しでも見えないかと15分程粘るが、結局は駄目。

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岩が堆積した尾根を下る。ハイマツが右に幅を利かせており、躊躇する。

下りやすそうな尾根は、悪沢出合に延びる悪沢左岸の尾根。

しかし、予定しているのは、中ノ川出合に延びている尾根で、見るからにハイマツの藪が序盤見えている。

ハイマツに意を決して突っ込むことになったのだが、短距離で助かった。

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藪っぽさは多少あるものの、編笠山までの藪より楽々下れる。

それでも、シャクナゲは厄介。

ガスで余り見通しが利かず、微小な尾根があって注意が必要。

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下るに比例して植生が薄くなり、歩きやすい。シャクナゲが無くなると、本当に楽。

だが、落ち葉でよく滑るので、何度も転びかける。

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1839m地点。小休止。

真っすぐ左に行ってしまいそうだが、直角に近く東寄りに下っていく。

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稜線途中に、立ち枯れの巨木。

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1630m地点。ここからまだ400m高度を落とす。

尾根がばらけるので、見極めながら。尾根が割と広いので油断しているとやられる。

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残り200mくらいになると、林業の遺物が転がっていた。

ケーブルも散見された。

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写真では分かり難いが、道と言っても良い濃い踏跡。

ブナもあるので、クマがいないかどうか・・・。

今回は最後まで気配は感じなかった。

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いよいよ、釜無川に降り立つ。

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渡渉は濡れないでも済む状態だった。沢靴で歩いているので、余り関係は無いけれど。

汗も結構かいたので、休憩がてら、水浴びしてすっきり。

橋のたもとに出て、ここから長い長い林道歩きが始まる・・・。

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振り返る。中ノ川の下流の滝も見たいし、黒川などと合わせて、また来るかも・・・。

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清水谷、大平へと延びている林道が対岸に見える。本当、良く造るよね・・・。

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何か分からない花。オニアザミも沢山あった。

カツラの甘い匂いに励まされながら、黙々と歩く・・・。

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途中の小滝。前小屋沢だったかな。

ゲートに着く前に、マメが出来そうで、右足を休ませる。

そして、日が暮れる。

すっかり暗くなり、ゲートを抜けてからも、まだまだある。

国道20号線まで出て、3㎞は歩いたが、交通量が多くてたまらない。

それでも駐車地点まで、2時間以上歩かないとならないが・・・。

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塩沢温泉の入口で、疲労の前に、心が折れた!!

もう無理!!車道歩きは、本当に拷問。

観念して、タクシーを呼ぶことにした。

また、日付変わって帰宅して、疲労で月曜日の仕事に差し障るのを恐れた。

そして、何せ、今は北杜市のPayPay30%バックの期間中。懐も痛みが少ない。

4500円を支払い、ダート手前まで送ってもらった。

下山はお粗末だったが、山中での内容は申し分無かった。

沢の継続は、これからハマりそう。

幾つかは候補もあるので、レベルアップしながらやっていきたい。

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