貴重な連休。2泊3日の沢登りもしたかったが、天気が3日目微妙で1泊2日で。
またまた湯檜曾川支流の沢。
ナルミズ沢遡行時のトレンドである、東黒沢遡行してのアプローチだ。
私はどちらも楽しみであるけれど。
白毛門駐車場は結構な盛況ぶりだ。
駐車場から入渓まで5分程度だ。堰堤上から入渓。
だいぶ涼しい。これは稜線では確実に一桁の気温を覚悟しないとならないか。
緩い沢歩きからであり、まったり。
早くも滑が出てくる。小規模だが、いい感じだ。
遠くに大物が見えてくる・・・。
前座の滝。これは左壁を這い上がる。写真を撮るため正面に回った。
これがかのハナゲの滝。滝ラーには押さえておくべき滝。
もう少し立っているのかと思ったけれど緩いですね。
ど真ん中を登って少し左寄り、上は水流を越えて右を登っていった。
黒光りしているけれど、ぬめりがない所が多いので快適♪
さて、白毛門沢が左。向かうべくは右の東黒沢。
白毛門沢はまたゆっくり来よう。いや、それとも色気を出して蓬峠から土樽駅に下るか、そのまま周回するか。
すぐに小さめの滝が現れる。右から横目に見ながら簡単に越えられる。
ちょっとしたゴルジュが現れる。
右から左とへつるように・・・。
出口はそのまま左を進んで抜けた。難しくはないので、泊まり装備でも問題ない。
この上で単独の人をパス。
お、それなりに大き目ですね。2段8mとのこと。
飛沫が広範囲に飛んでいるので、ぬめる。
いいひょんぐり具合。たわしでちょいと磨いて右壁をサクッと登る。
周りを見ると樹齢はそれほどではないが、ブナが見事だった。
滑が綺麗だ。結構長め。素敵。
ここは金山沢を右に分ける。向かう左は丸山沢と名前が変わる。
ぬめりが少ないので快適。
易しいので快適に進んでいける。多段の滑滝。
この上もまだまだあった!!
癒し系満点の沢だ。
3mほどとかわいい。
少し大きめの滑滝。上も含めて18×25mとのこと。
右から快適に進む。
適当に登りすぎて記憶にないが、綺麗だったことは覚えている。
はいはい、滑が続きます。でも、全然飽きない!
川床が茶色なので私には結構新鮮なのだ。
これダメなやつ。ツキヨタケですよね。まだ先行者がいるので可食であれば放っておくはずないよね。
もう小さい滝ばかりか。そろそろ源頭みたいな感じになってきた。
小さいがまだ楽しめる。
分かりにくい二俣。もう詰めですね。
少し倒木も気になるが、支障なし。
この先で3人組パーティー×2つをパス。
間も無く水切れとなり、鞍部が近いので、少し左寄りにルートをとっていく。
丸山(武能岳)1495mを踏むのも今回の1つの重要な目的なのだ。
予想していたけれど、道があるはずもなく笹薮をかき分けて登る。
密度は大したことがないのだが、倒木もあって歩きにくくはある。
そして、重荷で笹で滑ってしまうこともあり疲れる。
所々、獣道が明瞭な所もあり、最大限利用する。
上部はシャクナゲとハイマツが出てくるが、山頂僅かなので厳しくなかった。
立派な標識があるではないですか。こんなマイナーピークへよくいらっしゃいました。
積雪期や残雪期に南の赤沢山から周回できるのかしら。
南は展望効かないが、北面が多少見通せる。
稜線は雲隠れしているが、私が行く頃には消えてほしい。
それにしても中々の距離がありますなぁ・・・。
鞍部に再度下るが、若干西が獣道が多いかと思ったが、それ程でもなかった・・・。
逆にトラバース気味になってしまい、滑って歩きにくい状況にしてしまった。
鞍部付近。背丈くらいの笹だが屈強さは無いのでかき分けるのは楽。傾斜もないので先ほどとは打って変わって楽。
ウツボギ沢支流の沢へ問題なく下る。
こちらのダイモンジソウや、ヤマアジサイに癒される。
再度、3人組パーティー×2つに追いついてしまう。
沢屋さんはマイナーピークの丸山と言ってもピンとこないようだった・・・。そうだよね。
せいぜい3m程度の小滝で、クライムダウンも普通にでき、ウツボギ沢へ。
このウツボギ沢も緩い沢だそうだが。
ウツボギ沢を下るとすぐに右岸に天場あり。
間も無く広河原で、ここには絶好の天場でタープが張ってあった。
宝川となった沢を見る。晴れ間が出て暑くなる。
さて、癒しのナルミズ沢へ!
しばし河原歩きをこなしていくと・・・。
大物がいる。7mらしいが釜は深く泳がないとダメっぽい。
下の小さい滝の落ち口までは右から行けるが。
滝の左の釜に吸い込まれそうに感じてびびって左岸を巻いた。
緑が綺麗な色!!
ここで先行者を何人もパス。
この手前でもパーティーをパス。10人くらいか?
泳ぐのは消耗するので遊ぶのは控える。
稜線が遠くに見えはじめ、青空も見えて最高だ♪
何よりこの何と綺麗なこと・・・。
ポットホールもあった。自然の造形を楽しむ。
どうもやっとこさ大石沢出合に来たようだ。
結構疲れてきたし、後ろから距離を縮めてくる人もいないのでペースを落とす。
気持ちがいい。
水中眼鏡かけて水中を泳いでみたら楽しいだろうなぁ。
難所なく晴れの沢を楽しむ。
減光フィルターも久々に試してみたり・・・。
ちょいちょい支流の小さな沢が合わさる。
そして、ナルミズ沢のハイライト。
S字峡。うーん・・・、ここを突破せずに遡行したというのも何だかなぁ・・・。
ということで、極力へつりに徹しながら右を進む。
胸までどっぷりですよね。でも水中にホールドが踏めたり、手は割と良いこと、流れも緩いので楽しめる。
そのまま左岸を進めそうにも見えたけれど、明らかに右岸の方が楽そうだったので、そちらへ。
水を吸って重い・・・。一度完全に上がって体温を取り戻す。
と、そのまま滝の左壁を大して労せずトラバース気味に抜けた。
落ち口から下を見下ろす。トライして良かった。
魚留滝8mとのこと。
多少のぬめりはあるが、右から取り付くと、ホールド沢山で安心して通過。
トリカブト。秋の気配を感じる。
また減光フィルターで写真を撮ってみる。結構疲れていますので休憩を兼ねて・・・。
快適な遡行が続く。滝は易しい。
青空がよく映える。
だいぶ水量は少なくなったが、滝はある。小さいので苦労はしない。
そろそろ滝も終わるか。
これが最後の滝だった。
すぐ上で二俣。ここは狭いが泊まれそうであり、景観も素敵だったので迷ってしまった。
右の沢で水をある程度汲んで、結局は稜線に上がることにした。
ここはまだ大烏帽子山まで200mくらい上げないとならないのだ・・・。
左も10分程度で水涸れとなるので、再度補給。
晴れた稜線ほど暑いものはないので、たっぷり汲んだ。
そして、ナルミズ沢の最後のフィナーレを飾るに相応しい天国の詰め。
草原で風が通り、とても気持ちがいい。
巻機山・米子沢の時も晴れていれば、こんな素晴らしい景色だったのだろう。
踏跡は途中で稜線へ向かうようになったが、笹に突入するのは嫌だったので、右から草付と岩が露出している所を繋いで登る。
結構大変だよ・・・。体力不足ですね。
何とか上がる。三角点は2つあるようだが?
巻機山へと続く稜線の見事なこと!
遠望している山はどうも分からないのだが、飽きずに見ていられる。
来て良かった!!
さて、ジャンクションピークへひとまず行ける所まで行ってみるか。
下りは踏跡を辿っていく。こっちの方が登りでも楽だったかも・・・。
まだまだ標高上げるんですね。
風があってまだ今日は状況がいいけれど、これ快晴の時やったら熱中症になるかも。
笹で滑って何度も転びそうになりながら。笹を両手で鷲掴みして高度を稼ぐ。
稜線上にある、越後烏帽子(地蔵ノ頭)もしっかり頂上に立つ。
ガスが増えてきた。
疲れて幻覚・・・、ではなく、ブロッケン現象ですね。
写真左奥が大烏帽子山なので、改めてそこそこあった。
ようやく出た!ジャンクションピーク、一級の文句なしの登山道。
ここに来るまで、翌日どうするか結構悩んだ。
だが、さっきの登りで確信した。明日の天気が晴れならば、熱中症になりかねないと。
清水峠→蓬峠→一ノ倉岳へとつなぐのは相当の覚悟ですね。
さて、日没までそんなに時間が無い。
流石に、朝日岳までにはあるでしょう。
完全に雲の中に入り、水滴を感じるようになった頃、ここだろうなと。
1畳分のスペースがほぼ平らで、登山道も塞がないし、何より植生へのダメージがない。
帰ってきて調べたが、 上信越国立公園内でしょうか・・・。
これは反省・・・。ジャンクションピークの手前で済ませるべきだったか。
夜は展望もきかず、雲の中。
思ったほど寒く無く、ダウンを持ってきたが使わずよく眠れた。
- コースタイム
白毛門駐車場(6:25発) → ハナゲの滝(7:00) → 白毛門沢出合(7:15) → 8m2段ひょんぐり滝(7:45) → 金山沢出合(7:55) → 鞍部(9:30) → 丸山(10:00) → 鞍部(10:30) → ウツボギ沢出合(11:20) → 8m滝(11:30) → S字峡入口(12:50) → 魚留滝8m(13:15) → 二俣(14:40) → 大烏帽子山(15:20) → ジャンクションピーク(17:15) → 行動終了(17:30)