金ヶ岳に従えられたマイナーピークを踏みに行く。
まずは、前菜。行人山。
ワイン用ブドウ畑が取り付き正面に広がっている。
適当に登ればいい。道型あり。振り返って。
山頂は祠が2つある。西側がやや高いようだ。
他にはこのくらいか。
20分程で往復し、車で移動。
兎藪の西稜線に取り付くべく林道を上がっていく。
この先はダートで厳しいと判断し歩き始める。
何とここで前から軽トラックが下りてきて驚く。
一箇所、結構崩れていたが、まさに軽トラックやジムニーなど意外では通行不可能だろう。
5分程歩くと、状態の良い道に出る。
わざわざ尾根末端から取り付くのも面倒なので、正面の沢型を登ることにした。
意外にも目印が付いている。
植林の作業路かな。
この辺にはヒトリシズカが多かった。これを見ると里山の春を強く感じる。
少し藪っぽい様相を見たので、左の稜線へ上がる。
踏跡もあるようだ。
二重稜線を通過して登っていく。
里山にスミレは欠かせない。あちこちで見る。
危険個所も無くサクサクと進んで行くと…。
獣の雄叫びが間近に聞こえる!イノシシで、その内一頭は特に巨躯だった。
私のいる稜線を隔てて前に4頭、後に1頭いるようだ。
私がいることなどお構い無しの修羅場の様子。撤退もできず、足止めを食らう。
本当に生きた心地がしない…。
幸運なことに、20分程で散り散りに去っていた。やれやれ…。
無事に兎藪に来られたことに安堵する。
北東の方がやや高いようなので、そちらにも向かう。
案の定、特に何も無し。
先ほどのイノシシも気になるので、先へ急ぐ。
痩せ尾根になるので、きっとこの先は安心だろう。
目印もあって明瞭な踏跡がある。
1500m辺りで祠があった。行人山のそれと関係があるのか。
尾根通しに進んでいくと、植生が変わるところを通過する。
岩が転がっており、苔むしている。
目印もあるが、適当に上へ登って稜線に出る。
ここは右側が切り立っている細い尾根だ。
危険個所はほぼないので、普通に歩いて行ける。
暗さの無くなった尾根道になると金ヶ岳ももうすぐだ。
登山者が何人かいたが、あらぬ方向から出てきた私は珍しかったようだ。
ここには登山靴も持たぬ頃に観音峠から往復したが、このような景色は記憶に無い。
時間に追われているので、茅ヶ岳は割愛してここから下山する。
茅ヶ岳から甲府方面。今日はもっと天気が良いかと思っていたが、そうでもない。
そして、右手には八ヶ岳。だいぶ雪が少なくなっている。
高速道路のような登山道を下っていく。
ツツジやスミレに癒される。
芽吹き始めた葉の生命力は素敵だ。
さて、林道に降り立つ。車の回収に行かねば…。
今回も何かいい被写体があるだろうか。
瑞々しい…。新緑がやはり素敵。
伐採が済んだ斜面あたりでは倒木があった。一応車は通れそうだ。
やっと分岐。ここは砂利道が続く。
ボルダーが右にいくつも見えた。
このエリアには来たことがないが、この時期は、もうナイトや早朝でないと暑くて成果が無いだろう。
タラの芽を僅かばかりいただいて車に戻った。
車を駆り、デザートの城山へと向かう。獅子吼城跡である。
明らかに東から取り付くのが最短だが、私有地らしくダメらしい。
注意書通りに、南尾根から登る。
もう少し整備されているのかと思ったが、普通の登山道クラスの道だった。
よく分からない人工物と祠と石像あり。
案内板を見てお勉強。
祠の前の三角点は四等。角が欠けて修復されていた。
山頂は桜があるのだが、既に散った後であった。
マツはおそらくマツクイムシにやられたのだろう。結構立派だったが枯れていた。
帰りは同じように戻る。
タイムアップとなり、今日のマイナーピーク攻略はこれまで。
- コースタイム
取付(10:05) → 行人山(10:10-10:15) → 取付(10:20) →→→ 駐車地点(10:35) → 沢型入口(10:45) → 兎藪(12:00) → 1500m付近祠(12:30) → 金ヶ岳(13:00-13:10) → 林道(13:55) → 林道分岐(14:40) → 駐車地点(14:55) →→→ 城山南尾根取付(15:20) → 城山(15:30) → 尾根取付(15:35)