遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記

矢筈山 六呂場山 不動岳 鎌薙の頭

南アルプス深南部へ。
山梨より、前夜入りすべく車を下道で飛ばすが、茅野から既に雪が舞う。
到着は2時近く…。途中休憩は1度のみであったが、ここまでかかるとは予想しなかった。
二度寝をして、のろのろと食事を取り、6時もだいぶ過ぎた頃、ようやく出発した。

この車止めの前が駐車地点。一応どかしてまだ入れるが、ここから歩く。
稜線付近はガスで、どうやら昨日から降ったであろう雪もかなり見える。
さて、積雪状況は如何か・・・。

数分で、法面が崩れたか、斜面からの押し出しが見える。
ここは一応車でも通れる。足早に通過する。
20分ほどで、本ゲートへ。

登山計画を書いて、ゲート先すぐの分岐を左へ向かう。
作業小屋があった。現役であり、薪がたくさんあった。
林道は沢を渡り、そのすぐ右が矢筈尾根の取り付きで、ここからは山道となる。
本当に尾根の末端が取り付きだ。

そこには社がある。そこまで荒廃していない。手を合わせる。
横から登って、すぐに林道となるが、出会うのみで、尾根をそのまま登っていく。
黒い取水ホースがしばらくこの尾根上にある。

取水ホースはそのうちトラバースしてしまうので、そこからは尾根を歩く。
少しの藪で殆ど歩行に支障が無い。目印は時折見られる。踏跡は錯綜しているが、概ね稜線辺りにある。

ひときわ目を惹く巨木が途中にあった。

その内、少しずつ雪が地面に乗るようになる。
上だけ見ていると余り無いが、振り返ると良く分かる。

傾斜もやや緩んでしばらくすると、1412m地点。
ここは切り開かれている。展望はそこまであるわけではないが、目指す稜線延長上にある、丸盆岳なども見えるのだろう。

少し下って登り返した先が、矢筈山。三等三角点(点名、矢筈)。
三角点は文字が黒く塗られている。展望無し。

山頂からは殆どアップダウンがない地形が地図通りに続く。
古い目印と比較的新しい目印が散見されるが、歩きやすいところを適当に進む。

中々いい味の小さい標識が打ちつけられていた。

倒木がやや気になるところであり、登も多少増すが問題なく、主稜線へ出た。標識もある。
そして、この飛び出した1740m地点には、矢筈山の標識があった。

うーん、ここではないと思うのだが・・・。
六呂場山への稜線と逆側も踏跡があった。
獣道でもあるが、この先、黒沢山まで行けたら楽しそうだ。

若干急な比較的細い尾根だ。
上に中途半端な雪が乗って、中々歩きにくい。
踏跡はあるが、雪でどの程度の濃さが少々分かりにくい。

六呂場峠には標識があった。反対側を向いているので、下ってきたところを撮る。
上り返して、六呂場山。

普通の山頂だ。中々、尤もな標語ですね・・・。肝に銘じよう。

三角点は綺麗な状態。先ほどの矢筈山といい、新しくされたのだろうか。
最悪、ここまでの様子が悪ければ、六呂場山から南西に延びる尾根を下ろうかとも思っていたが、余裕はだいぶあるので、迷わず先へ行く。
アップダウンが少しあった。

1799mピーク。恐らく展望があるはずなのだが、いまひとつ。
稜線はガスが出たり消えたり。この付近も晴れ間があったり、雪がチラついたりと目まぐるしい。

真ん中奥のピークは黒沢山のようだ。1901m付近の崩壊地も遠くなった。
手前の尾根が右の1814mから来るものらしい。
こう見ると、以外と黒沢山へも意外と近いか?
更に原始の世界が広がっているのだろう。想像力をかき立てられる。

そして、いよいよ深南部らしい笹が顕著となる。
笹にもかぶさり、下にも雪があり、スパッツがなかったら惨事だ。
ストックで払い落としながら進んでいく。
いよいよ不動岳の気持ちよさそうな笹原が見えて気分は上がる。

風がそこそこあって、雪がちらほら空から舞ってきたり、木の上からも落ちてきたりする。
しかし、とにかく、本行程中、一番この2009mに乗り上げる直前が辛かった。

笹の上の雪が乗ってとにかく滑る。倒木が隠れており、脛をしたたか打ち半泣き。
たったあれだけの距離で、雪が利用できるところは、正にオアシスだ。

やっとの思いで、2009mの平坦地に到着。もう少し早く到着するかと思ったが・・・。
鎌薙方面を見る。あちらも結構寒そうだ。
今日は、ハードシェルで臨んで良かった。ここで、小休止。
防水機能が殆どない合羽を下だけ履いて進む。
この辺りは胸近くまであるが、まぁ、倒木さえ気を付ければ普通に歩ける。

東側は天気が良さそうだ。


下からも良さそうと思っていた不動岳への稜線は、期待を裏切らない。
こんな4月になってもこのエリアで霧氷が見られるなんて感激。
そしてとても歩きやすくなった。

そして、不動岳の頂上へ。三等三角点(点名、不動ヶ岳)。
団子標柱は、自立せず足元に転がっていた。
残念ながら、ここでは展望が殆ど無くなった。
風雪ともに許容範囲ではあるが、強いのですぐに折り返しだ。

下る途中に先が見通せるようになる。あちらも雪煙が上がっているのが見えて、やっぱり寒そう・・・。
たまに雪が切れる。

素晴らしい景色だ。下るのが勿体ないが、先の様子もまだ気になる。

エビの尻尾もこの通り!
鹿ノ平を通過。良いテント場がある。
噂に違わぬ良い雰囲気のところだ。

寸又峡への道は数十m先はあるように見えたが、その先は視界不良で、全く分からなかった。
シャッターチャンスは、もたもたしていると逃してしまう。

こちらの崩壊地の際も景色が良い。
西と東のどちらにテントを張るかでも悩むところだ。

いい稜線だ。時々見られる展望を楽しむ。上の写真は振り返っての一枚。
深南部にはまる気持ちがよく分かる。この笹と立ち枯れの木は・・・。
不動岳から見たとおり、この辺はとても風が強かった。
西風が当たる右の顔半分が麻痺したようになってしまった。
残雪を利用できるところもあるが、たいていは笹が滑って悩まされる。
下山路を確認して安堵する。鎌薙ノ頭を踏みに少し先へ。

鎌崩岳ともいうのか。展望無し。
標識も年季が入っている。
ここから先はまたいつの日か・・・。

下山路は踏跡はかなり明瞭と言える。
笹が覆うのもはじめだけで後は快適。
サクサク降りていくと、途中、展望地がある。1863mの崩壊地上か。


皆、ここでこの景色を楽しむのだろう。
黒法師山から先の鎌薙ノ頭までも繋げたいし、寸又峡からの周回や、麻布山と前黒法師山からのアプローチなど、どういう行程で行こうか・・・。
とにかく、黒法師山は要の山だ。

目印も結構あるので、まず外さない。下は笹が枯れている。
こうなると、もう雪で滑る心配がないので、雑な足置きで楽々下山だ。

1424mの地点かな。そのうち完全に植林地帯となってくる。

林道が右に見えてくる。護岸工事もやったようで、人口臭がここは強い。
崩壊地のところを修復したのだろう。
そのまま尾根を北西に下りかけると、何か変だ。
右ばかり見ていて危うくそのまま下ってしまうところだったが、踏跡が明らかに薄くなったので気づいた。
ここで明瞭に左(北)に向きを変える。目印もしっかり付いていた。
植林は比較的手入れされているようだ。

トラバースとジグザグが交互に続き、植林地帯はいつもどおり面白くない。
一箇所押し出しを通過するところが歩きにくかった以外は何も問題なし。

いよいよ、林道が下に見えてくると、こんな標識もある。

そして、だるーい林道歩きの始まりだ。
まあ、景色と花を見ながら気を紛らわせよう。

面白いツララ。
林道上には落石多数。この山域はとても特徴的に脆いようだ。

初回、橋を渡る沢。葵沢か。この橋のすぐ上に大きな滝が見えるのだが、降りるのがちょっと辛い。
頑張れば降りられると思うが、断念。

黒法師岳の登山口を見送り・・・。
このすぐ先には林道支線の始点となっており、休憩所があった。


見ごたえのそれなりにする滝がいくつも近くに落ちていた。

これは最も大規模な押し出し。おそらく、これを来週から修復するのだろう。
稜線のかなり近くまで修復されたのが見えた。

あのピークちょっと気になる。何でしょう・・・。

シブロク歩道なる標識。帰って調べてみると、1682mピークに突き上げる尾根に行くらしい。
麻布山の北西に延びる尾根が使えれば、このシブロク歩道もいくらか使い道がありそうなのだが。

造林小屋。結構いくつもあるようだ。

上足毛沢付近を歩いていると、何とカモシカが数mの間近にいるではないか!
鈴はうるさくて嫌いなので、ストックを時々叩いて熊除け代わりにしていたので油断していた。
奴は顔を向けるのみで、他の部位は微動だにせず。
様子を見ながら、5mほどの距離を通過した。




その後は何のイベントも無く、滝見をしながら林道をこなした。
夏はヒルが発生する可能性があるので、不便だが、この変には大物の滝がいそうでまた来たいものだ。
ゲートで下山記録を残して、無事に戻る。
16時には着くはずだったが、だいぶ遅れてしまった。
今回は、それなりの標高差と距離があり、気合を入れて行ったせいか、まだ余裕があった。
残雪期の大物を狙う準備に手応えを感じたが、今年は雪解けが早いのでどうなるか。
この辺りにはシロヤシオが咲く時期に来られればいいなと思う。
深南部、興味深い!!

この後、車に乗り、国道152号線に出るのに、行きと同じように草木トンネルを目指していたのだが、草木辺りの直前でまさかの通行止!!
もっと前から告知してくれよ・・・。無駄に10㎞くらい余計に走らされた。
まぁ、あの強風ではどうにかなっても仕方が無いか。

  • コースタイム

駐車地点(6:30発) → ゲート(6:50) → 巨木(7:30) → 1412m(8:20) → 矢筈山(8:40) → 稜線(9:40) → 六呂場峠(9:55) → 六呂場山(10:20) → 1799m(11:00) → 鹿ノ平付近(11:55) → 不動岳(12:30) → 鹿ノ平付近(12:50) → 鎌薙ノ頭(13:35) → 1863m展望所(13:50-14-00) → 1424m(14:25) → 尾根外す地点(14:40) → 林道(15:00) → 等高尾根基部(15:15) → シブロク歩道(15:45) → ゲート(17:05) → 駐車地点(17:25着)