夜間に降ったのは15cm程なので、許容範囲とは思うがすっきりしない。
水もガス缶も抱えて寝ているので、調理時間もあっという間。
ラッセルも多少あるだろうから、朝から多めに取る。
結局、チリ雪は撤収時も僅かだが降っていた。気温は−15℃とそこまでの冷え込みではない。
小屋前から日の出が見えることは知っているが、雲の上からなので見送る。
ソーラーの横の柵から出て三宝山目指す。
む!中々綺麗な色になっている。もう少し小屋で待てば見られたか…。
トラバース道ははじめから若干ラッセル気味だ。
トレースはあるが、ワカンのものらしく、しっかり膝までは埋まる。昨日もっと先まで状態を見ておくべきだった。
昨日見た甲武信岳の山頂から三宝山へのトレースは少し古いものだったので、こちらを選んだが、しくじったか。
山頂からの道を合わせる付近で完全にトレースが一時消失した。
今回は『ラッセル上等!』の気力・体力で臨んでいないので、ひるむ。
その後は、それらしき道型はあるし、トレースも所々はあるので、雪を蹴散らしながら進む。
無雪期ならば40分程のところ、かなりかかった。
しかし、三宝山での天気は良かった。
来た甲斐ありと思う。
この辺りもシャクナゲの開花時期に再訪したい。
さて、ここから先は全くトレースが無い。
微かにあるような箇所はあるが、かなり古いように感じる。
下りはいいが、登りは悪戦苦闘だ。
尻岩で小休止。
日は陰り、チリ雪が舞い始める。
ここからの登りは短いながらも堪えた。
武信白岩山が近くなってくると、展望がある。
振り返ったところ。晴れていれば結構な展望なのだろう。
でも、こんな景色も好きだ。
東側は切れ落ちている部分もあるようだ。
武信白岩山が正面に見えてくる。
あそこに立ちたいが、禁止だそうで諦める。
北側にはロープが張られていた。
その後もトラバースと登りでは程度は低いもののラッセルに体力を削られれる。
西から回り込むようにして、大山の山頂へ。
展望がないのが残念。
時間も余裕があるので、着込んで待ったが回復せず。
ここから先は十文字峠まで、今日のトレースがあった。
下り一辺倒なので、あろうがなかろうが、労力に変わりないのだが。
大文字小屋に到着。
食料もあるので、ここで一泊し、三国峠まで歩いてもいい。
が、やっぱり道路の状況が気になり下山することにした。
最初はトラバースどころか若干登っているようだ。
雪も少ない上、凍結も無いので、ガンガン下れる。
沢沿いの道となり、植生も変わる。
こんなところが徳ちゃん新道にもあったなと思い出す。
橋を渡る。『千曲源流狭霧橋』と立派な名前が付いていた。
あとはわずか。予定通りに駐車場へ…。
果たして、大丈夫なレベルで、幹線道路に出るまでチェーンやスコップ等使わずに済んだ。
最後に。
山では計画通りに達成できた。
調整が不十分と感じたので、相応の正月山行にした結果だと思う。
アイゼンは未使用で終わった。
スノーシューがあれば楽だったが、一部ラッセルもできたし、展望もそこそこあった。
奥秩父の樹林には特に霧・雪が似合う。