遠流日記

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笈ヶ岳

かねてより笈ヶ岳登山を計画していたが、今回のGWでようやく遂行。
自宅から約350km離れた登山口の自然保護センターへ深夜直行。
仮眠するつもりでいたが、4時前だというのに、登山者は既に出発の準備で盛況だったため、そのまま登山を敢行。
4時過ぎには準備をして、ヘッドライトを点けて出発。

下調べで問題なく遊歩道を抜けて、ジライ谷の東屋へ。写真は帰りに撮ったもの。
渡渉も難なくこなし、急登が始まる。ザレていて歩きにくいが、先ほどの渡渉といいロープが下がっていたり踏跡はばっちりで何ら問題ない。
気温は8〜10℃くらいだったが、汗が噴き出す。
渋滞は御免だが、先行者はいないため快適で、適正な歩行速度で動ける。

目印の大岩はすぐに分かった。左を抜けていく。
特に藪っぽさも感じずに順調に高度を上げる。

冬瓜山へ向かう主稜線も、それ程遠くなくなってきた。
振り向けば白山が堂々たる山容。

花は多くマンサクがちょうど朝日に輝いて綺麗だった。
帰りにはイワウチワやカタクリをゆっくり楽しみながら降りてくればいい。
山毛欅尾山(ブナオ山)からの主稜線に乗る手前から残雪が出てくる。
雪は適度に締まっており、藪も多少出てきて、しばらくはアイゼン無しで歩いていた。

冬瓜山のナイフリッジは雪は無く、三角点へ。

目指す笈ヶ岳も大きく見えてきた。天気も良くて、このまましばらくは展望が期待できそうだ。
小休止をかねてアイゼンを装着し、途中でテントパーティーをパス。
久しぶりのアイゼン装着と山での雪の感触に高揚した。
シリタカ山の山頂は広い。展望は抜群。

北アルプスの峰々も遠くに見える。
一度下って再度登り返すが、ここで少し登り過ぎてしまった。
トラバースして復帰して、すぐにまた先行者をパス。
山頂直下は土が出ていてアイゼンで傷つけそうなため外した。

そして山頂へ。笹薮が多少あり、狭いものだった。
誰もいないため、気兼ねすることなく景色を楽しむ。

大笠山への稜線には歩いている人が2人見えた。
雪が繋がっていないところがあり、藪漕ぎは必至だ。
こんなに早く山頂に来られるなら、周回コースでも良かったかも・・・。

登って来た稜線。仙人窟岳、三方岩岳を経て縦走するコースもあるが、時間も経験も今の私には足りない。
パスした人達と入れ違いで山頂を後にする。

それにしても、白山の重厚感は素晴らしい。
是非、今年登りに行きたいと思う。
帰りは冬瓜平を経由するルートを取った。

笈ヶ岳を今一度振り返り、トラバースをこなしてく。
だいぶ冬瓜山〜シリタカ山の稜線が左に高く見える。

冬瓜山を前にへ淡々と進む。
トレースは少なめだが、登山者が単独含め3組。駐車場の盛況ぶりを考えると、皆稜線のコースにいるのだろう。

照りつける太陽と反射で暑くてたまらない。稜線では風が適度にあって快適だったが…。
登りでは分からなかったが、冬瓜平を経由するコースはジライ谷コースとブナオ山が合流する所だったようだ。
あまり下を歩いていると、ジライ谷を過ぎてしまうかもしれないトレースもあった。
さて、ここからは花をゆっくり楽しみながら下山するのみだ。

イワウチワ。

ショウジョウバカマ

カタクリ

イワナシ。
下に降りてくと、植生も変わる。

ツツジは非常に鮮やか。

イカリソウは色がない。

更に降りて、野猿広場あたりには、ヒトリシズカがたくさん。

ニリンソウも多かった。
終始カタクリは沢山稜線にもあったが、下の方は群生している。
遊歩道は登山者以外の人も多かった。
写真を撮ったりゆっくりと楽しんだ。
下山後、中宮温泉で汗を流して滝巡りへ!


笈ヶ岳は、予想以上に踏まれている山だった。200名山を目指す人がやはり多いのだろう。
1週間以上前が旬だったかもしれない。
大笠山から入山する方が東から来る場合は回り込む必要がなく、運転が短縮でき、山中で1泊できていいかもしれない。
白山はもとより、三方岩岳や仙人窟岳の稜線にはすっかり魅了された。

  • コースタイム

保護センター(4:10発) → ジライ谷出合(4:35) → 大岩(5:10) → 稜線合流点(6:15) → 冬瓜山(6:45) → シリタカ山(7:15) → 笈ヶ岳(8:10〜8:35) → 冬瓜平分岐点(9:15)→ 稜線合流点(10:20) → 大岩(11:10) → ジライ谷出合(11:50) → 保護センター(12:20着)