- アーティスト: Alcest
- 出版社/メーカー: Prophecy
- 発売日: 2014/02/18
- メディア: CD
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待ち焦がれたよ…、本っ当ーにっ!!!
先行して発表された『Opale』のOffical Videoを聴いた時は、最早ブラック・メタル要素は無いのかと危惧した。
見るからにポップで明るい映像は不安にさえさせた。
果たして、結果はというと…。ブラック・メタル要素はほぼ無い。
しかしながら、より洗練された音はNeigeの語るAlcestのコンセプト『ノスタルジア(郷愁)』の音楽そのもの。
随所に散りばめられた浮遊感を纏ったトレモロは、優しい光のように降り注ぐ。
歪ませたメタリックで寒々しい雰囲気とは対極だ。
『L'Eveil Des Muses』、『Délivrance』といった曲は、本アルバムの中でも極致に達した曲と言える。狂おしいまでのノスタルジアだ。
アルバムを聴き終えて分かったような気がする。
何故、今までのAlcestには異質な『Opale』を先行して発表したのか。
例えるなら…。
- 『Écailles de Lune』まで:完全なる幻想世界での旅
- 『Les Voyages De L'ame』:現実世界に戻る過程で観た異なる幻想世界
- 『Shelter』(本作):幻想世界の旅から帰る際、現実世界を近いところで観た作品
であるならば、『Shelter』という曲は、本作の収束した結果。その先の現実を想像し表現しているのが、『Opale』という曲なのではないかと。
現実にも意外と見直すところがある、と言いたげだ。
次作は、現実的な硬質さを併せ持った作品になりそうな予感がする。
往年のAlcestファンからすれば、寂しい気持ちがないわけではない。
何はともあれ、本作が今年のベスト・アルバムになることはほぼ間違いない!
そして…、4月には来日公演が決定したよう♪
4月13日の東京公演が待ち遠しい。
また大好きな曲『Percées de lumière』も聴けるといいなー。