夜に喉が渇き、出発時には1L程度まで減っていた…。
今日は割と余裕の下山だが、足のだるさもあるし運動不足の影響は否めない。
朝日は雲で駄目。2度寝して、凍ったテントを強引に畳んで撤収し、6時頃にゆっくり出発。
稜線を辿っていくと、梯子から素早い生き物が。
オコジョでした。俊敏で写真は殆どピンボケ…。そっぽ向かれてしまった(泣)
遭遇率は非常に低い印象。北岳で初めて見て以来。
ようやく太陽が雲から出てきて山々を照らす。
東からのガスは多めながら、今日も天気は悪くない。
紅葉ばかりではなく、この木の枝ぶりもいいのではないか。
こちらにも目を惹く花崗岩の岩峰・クラックがあり見どころは尽きない。
振り返るとこんな景色。
そして先は長い。ゆっくり歩くとしよう。
東沢乗越は相当下るようだし、燕岳の稜線へ取りつく登り返しは骨が折れるようで。
餓鬼岳でも感じていたが、たまに現れるコースタイムのある標識は殆どが辛いと思う。
下りは岩を巻くように進んでいる。
東沢乗越からの登りは樹林帯で地味だ。
ハイマツが現れて稜線が近くなると、そこにはライチョウが。
合計3羽がまとまって歩いていた。
このライチョウは砂を浴びていて、休憩しつつ見えなくなるまで眺めた。
ライチョウにはよく会うようだ。
そしてお待ちかねの稜線。
まず槍ヶ岳が迎えてくれる。
西鎌尾根〜双六岳ここは是非とも歩きたい。その奥に見えるは笠ヶ岳かな。
こちらにも雲が回ってきているかと思ったが、来ていなくてよかった。
長々とこの景色を目に焼き付ける。
この辺で節水が効いて本当にゆっくり。
しかし、折角なので、北燕岳にも登る。と言っても、縦走路から往復3分。
燕岳の頂上にも人が大勢見える。
前はこんなにロープ張ってあったっけ?
枯れたコマクサの株が沢山あり、季節が夏であれば至る所に見られただろう。ロープもこれを保護する目的かな。
約3年ぶりの燕岳。人が多くて落ち着かない…。
さっさと燕山荘へ。
あとは勝手知った合戦尾根を下るのみ。
ガスで展望はないので、黙々と紅葉を見ながら下る。
水がとうとう底を尽き、合戦小屋でコーラ(¥300)を飲み干す!
本当に不思議なくらい下山が楽になった。
合戦小屋は繁盛しており、小さな子供も頑張って登っていて微笑ましい。
初めて登る山が燕岳で天気にさえ恵まれれば、決して後悔しないことだろう。
多くの人が登ってくるのにすれ違い、ついに下山。
時間の配分もぴったり、16時発最終バスの1時間ほど前に到着。
中房温泉(¥700)で汗を流し、バス(¥1700)・電車(¥230)・タクシー(¥2380)でバイクの回収もうまくいった。
クライミングは指が使い物にならないので、しばらくは登山をとことん楽しむとしよう☆
- コースタイム
餓鬼岳テント場(6:05発) → ケンズリ直下(7:00) → 東沢岳(8:45) → 東沢乗越(9:20) → 稜線(10:40〜11:00) → 北燕岳(11:45) → 燕岳(11:55) → 燕山荘(12:20) → 合戦小屋(13:15) → 中房温泉(14:55着)