遠流日記

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正月山行

最終日。

前夜から雪がちらちらと舞っていたが、朝もそれが綺麗で幻想的だった。
幼少の頃、この夜叉神峠に父に連れられて来た際、迫る山に畏怖の念を抱いたのは、今でもよく覚えていた。
撤収は名残惜しいが、高谷山へと向かうべく出発。
カラマツ林をしばし登って行くと、日が差してきた。

高谷山は、若干北岳が見える程度の展望で、三角点がある普通の山だった。
中池と桃の木温泉へ下る道がある。
中池は気になるものの、予定通り、桃の木温泉へと下山する。
勾配もあり雪のせいで注意が必要で、全くはかどらない。

下って行くと、桧尾峠の看板。
点線が気になって、空身で少し進んでみた。

堰堤の上に出て、ただの作業路の合流点だったと納得。
南御室小屋でたっぷり4L汲んだ水が重いので、少し軽くしようと峠で軽食。
さっきの堰堤上の方が、景色も日当たりもよくて、荷物も持っていけばと思った。
進むにつれ、雪は無くなってきたが、落ち葉が堆積して、非常に下りにくい。

そして、分岐。山の神にも出られるんだ。
桃の木温泉へと下るが、やはり落ち葉の膝下ラッセルが続き、急勾配で大変。

やっと桃の木温泉の建物が見えて、ほっとした!
あの急斜面を降りてきたわけだが、入口も分かり難いし、ここから夜叉神峠へ向かう人など年に数人だろう。
余裕の下山と踏んでいたが、とんでもない。
目印は多いが本山行で間違いなく一番の核心だった。
芦安のバス停まで歩くと、丁度いいタイミングでバスに乗ることができた。
車窓から遠くなった山々を見ていると、登山の楽しみ・喜びが湧いてくるのを感じた。
どんどん、幕営登山が好きになっていく。
やはり、来てよかった。