鴛泊は人が多そうなので、沓形から登ることにしました。
舗装された道をバイクで登り、終点・見返台公園の駐車場に停めて。
その公園直下の道路脇に、登山口はあります。
少し滑りやすい登山道を、軽快に進みます。
蒸し暑いのを堪えて、しばらく登れば、後ろには海が広がっていました。
期待は膨らむばかり♪
たったこれだけ登ったばかりなのに、ハイマツにダケカンバと、高山気分。
五葉の坂を登り、避難小屋へ。
ここは、携帯トイレブースとなっています。
写真を撮りに来られた、礼文島の方としばらく話しながら。
今年は、散々な天気だそうで、今日は稀な好天らしい。
そうして、登っていくと、礼文岩なる所に。
この岩に登れば、礼文島がよく見えるのでしょうが、生憎、雲で見えません。
ですが、逆の利尻山はばっちり!
残雪も谷には、まだ見えています。
気分よく、どんどん登ると、8合目の標柱があり、あと2kmで山頂らしい。
そこから少しで、トイレブースが、またありました。
たった4kmもないのに、山頂往復3時間とは、険しくなるんでしょうかね。
それから、この辺りは、花が咲き乱れていて、目移りしまくりです(笑)
花や景色に癒され、疲れも無く、小ピークの三眺山へ。
小さな社、イワギキョウが。
小休止をして、目の前に広がる、険しい稜線を横目にちょっと下っていきます。
近くで見ると、また迫力がありますね。
トラバースするようなかたちで、斜面を下ります。
そこは、ロープがあり、一応、難所らしい。
背負子投げの難所、ですか。
気をつけていれば、何てことはありません。
エゾツツジの赤い花が綺麗だな〜♪っと、危なげなく通過。
ここから、崩落してまだ日の浅い斜面を通過し、ハクサンイチゲの群生する急登をこなすと、鴛泊の分岐となりました。
地面が、赤いザレで、歩きにくくて仕方がありません。
斜度もそこそこあるので、ジグザグに登りました。
そんな足場の悪い登りをしばらく続けると、いよいよ山頂です。
立派ですね・・・。
5人の先客がいらっしいましたが、空いている方でしょうか。
皆さん、遠路遥々来ている人ばかり。
ここからの眺めといったら、筆舌に尽くしがたいですから。
南峰の方が僅かに数m高いのですが、そちらは、通行禁止でロープが張られていました。
ですが、しっかりと踏跡はあります。
ローソク岩、あんなの登ったら楽しいんだろうなぁ〜。
山頂で、ゆっくりと食事を取って、花と景色を楽しんで♪
満足してから、下りました・・・、が!
誤って鴛泊に下りすぎました。たっぷり500m以上下ったと思います(汗)
大汗欠いて、分岐に戻り、往路を辿りました。
下山は海を眼下に見ながらで、疲れも無くなってしまいます。
樹林帯では、ぬかるんで滑りまくって気を遣いましたが、無事に下山です。
最後に、固有種の花を。
- リシリゲンゲ
- リシリリンドウ
共に、絶滅危惧IA類(CR)*1とのこと。
リシリヒナゲシは見られなかったけれど。
絶滅する前に見られて良かった♪
- コースタイム
登山口(6:10) → 小屋(7:00) → 8合目(7:45) → 三眺山(8:15) → 鴛泊分岐(8:45) → 利尻山(9:00-10:00) → 鴛泊分岐(10:45) → 三眺山(11:10) → 登山口(12:40着)
*1:ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種