遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記

山梨百名山 〜鶏冠山(2115m)〜 鶏冠尾根

出遅れたにも関わらず、暴挙に出ました。
バイクでピュッ!と行って、サクッ!と鶏冠山に登って帰る予定で。
何度目になるのか分からない位になってきた、西沢渓谷の駐車場。

平日にもかかわらず、10台近い車。
皆、西沢渓谷に行っているといいな、と思いつつ、林道を歩きます。
足取りも軽く、西沢山荘を過ぎ、吊橋へ。

思ったより、天気が良さそうですが、東沢の水量は以前登ったときより多いのは一目瞭然です。
以前同様に、遊歩道から外れ、踏跡を辿ります。
何だか、前よりも目印が豊富です。
出合いの目印なんか見落としようがないくらい!

流石に、今日は飛び石伝いで渡れないので、サンダルに履き替え渡渉・・・。
水の冷たいこと!! 雪解け水がそのまま流れてくるのだから当然。
たかが、30秒足らずですが、渡りきったら、冷たさで悶絶!
サンダルを乾かす時間、軽食を取って、少し東沢の上の方を見に行きました。
斜面には、いい雰囲気の所もいくつか。

東沢のルートは、沢登りなのですが、結構歩かれているように感じました。
今年、雪が無くなったら行ってみようかと思っています。
再び登山靴に履き替えていると、チョウが寄ってきました。

ベリタテハですか。確か、雁坂峠でも沢山会えました。
こんな時期からいるんだ。越冬した固体でしょうね。
出合いには、タラがあるのですが、まだちょっと早いようで、芽が出始めたばかり。
林道の冬季閉鎖が解除されたら、山菜取りにも行こう♪
ちょっと、ゆっくりしたので、サクサクと登っていきます。
やっぱり、テープ多いな・・・。
どんどん登っていくと、途中で人が休んでいました。
まさか、鶏冠山に登っていたとは・・・。
まだ、上に6人登っているとのこと。
軽快に進んで、崩落地で、可憐な花が。

おお!?これ、クモイコザクラじゃないですか!?
5月から6月に開花するはずなのですが、暖かい日が続いたので早く開花したのでしょうね。
崩落地を登りきって、チンネのコルへ。
足の調子も良く、どんどん進みます。
前と同じように、岩は直登(多分この方が楽)、濡れてもいないし、何ら問題ありません。
そうして、第三岩峰手前で、さっき会った方の言っていたパーティに追いつきました。
譲られたので、前に出て、第三岩峰で登れそうかな〜、と岩を眺めていると・・・。
先ほどの、リーダーと思われる方が、登ったことがあるようで、軽々と登っていきました!
下から見ている限り、私にも十分行けそうな様子だったので、それに続きました。
そんな私も、思ったより簡単に登れてしまって、ちょっと拍子抜け。
お話を少しさせて頂きましたが、この方は何と山岳ガイドの方でした!
なるほど、余裕綽々、簡単に登って行く訳だと納得。ザイルを取り出し、他の方々を先導して。
お仕事の邪魔をしてはいけないので、会釈をして、そのまま山頂へ。

よーし、これで文句無しにやっつけた感じがします。
第三岩峰も、以前とは違って条件も良く、料理できたことですし。
小休止をして、鶏冠尾根を更に突き進みます。

雪も少しずつ現れ、歩きにくい・・・。
嫌らしいアイスバーンも所々にあり、中々厄介です。
尾根を若干、左に向かう所で、いい加減に滑って危ないので、アイゼンとスパッツを装着。
歩きにくくて、仕方がありません。
迷うことはなく、やっと、2177峰へ。
ああ〜、これ、ちょっとやばいかも(汗)
小休止し、ここから日当たりの悪く残雪が間違いなくあるであろう斜面のことを考えながら・・・。
途中で、アイゼンがやっぱり邪魔になり、外して登っていきます。
2177m峰から少し進んだばかりなのに、ガスも沸いてきて、予想通り、劣悪な残雪がありました。
締まっているかと思って一歩を踏み出した途端、胸まで雪に嵌りました!
こういう時、思考が停止しますよね〜。同意できませんか・・・?
ストックも無いので抜け出すのにも一苦労。
段々疲れてくるし、寒くなってくるし、スパッツでカバーできない膝は濡れてくるし。
それに加えて、ただでさえ目立たなかった目印がガスとこの雪で殆ど分かりません。
もう、冷や冷やしています。
ヘッドランプは持っているものの、雨具なし、防寒対策不十分、このまま夜を迎えたら・・・。
遭難、これが頭の中を占領し、とても不安になりました。
獣の足跡も錯綜しており、自分のルートファインディングとそれを信じて進むこと!
前は心地よいと感じた黒木の樹林帯も、暗く不安を煽ります。
加えて、シャクナゲがうるさい!
雪で嵌る上に、藪漕ぎ、ガスで視界も悪い、と三拍子揃ったトリニティ。
完全に目印は見失い、もう、こうなると、一番高い所まで登り切るしかなくなります。

ちなみに、こんな様子で、ガスが薄くなってもこれが限界。
木が無く開けている所は、ただの獣道で、正しい道ではありません。
そして、休み無く登り続け、やっと、木賊山の登山道へ出ました!
今度は、木賊山の三角点と、下の指標の中間辺りに出ました。

あぁ〜、よかったぁ・・・。これで一安心。
木賊山の一等三角点を踏むことなく、一目散に戸渡尾根を下りにかかります。
たまに、残雪を踏み抜き、膝まで埋まることはありますが、さっきに比べたら何とぬるく歩きやすい道なんだ!
段々とアイスバーンも出てきて、歩きにくくなってきますが、木に掴まったり、足場を選びながら、駆け下りるように。
ガスは相変わらずで、悪いことにみぞれがパラパラと・・・。
うあぁぁぁ、雨具ないのに、これ、キツイよ!
疲労が足にかなり蓄積されているのに、更にペースアップを図ります。
そして、雪も無くなっていき、やっと、近丸新道と徳ちゃん新道の分岐に到着。

まだ、ヘッドランプを点灯させることなく下れます。
幸い、みぞれも収まり、胸を撫で下ろし・・・。
足が攣りそうな感覚がありますが、暗くなる前に登山口まで行かなければと鞭を打って下ります。
そして、ようやく、下りきりました。

暗くなりましたが、もう安心・・・。
西沢渓谷復路の合流点のベンチで、ひっくり返って休みました。
つい先日の鳳凰山が、軽いハイキングにも感じる位疲れましたよ・・・。
長々と休むと、後で動かなくなるので、駐車場まで戻ってからゆっくりとしました。
今回は、慢心が少なからずあったのだと思います。
しかしながら、無事に帰ってくると、何とも言えない充実感で胸が一杯になるんですよね☆
無雪期に登るならば、全然バリエーションルートの雰囲気はありませんでしたが、今日のような山行だとバリエーションと言ってもいいかもしれません。
それでも、私などが、昼に出発して帰ってこられてしまうのですから、大したことはないのかな。
近年中に、どこか山岳会に入会して、クライミングやバリエーションルートに挑戦しようと腹をくくります!
山梨には、簡単に行ける場所が溢れているのですから。
・・・、翌日の朝、全身筋肉痛、藪漕ぎで腕は擦り傷と、満身創痍でした(汗)

  • 本日の行程

駐車場(11:55) → 西沢山荘(12:10) → 出合い(12:35) → チンネのコル(13:40) → 鶏冠山(14:30) → 2177m峰(15:45) → 鶏冠尾根派生点(17:15) → 徳ちゃん新道分岐(18:05) → 西沢山荘(18:55) → 駐車場(19:20着)