遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記

野呂川シレイ沢 鳳凰山(観音・薬師) 辻山 大崖頭山

10月らしからぬ高い気温。

これならば、標高の高い南アルプスの沢も十分に範疇となる。

今回は単独、野呂川支流のシレイ沢へ。

何よりも起床が毎度ながら辛い・・・。

夜叉神峠駐車場に着いたのは、本当にギリギリだった。

バイクでなければ、身支度整えるのも時間がかかり、バスに確実に間に合わなかったと思う。

広河原までの料金と変わらず、940円。

バス料金回収の方から、シレイ沢はまだ水量が多いと聞く。さて・・・。

シレイ橋で下車。私の他、2人パーティがいらした。

先行して出発。

f:id:Argon:20181008224440j:plain

以前見たシレイ沢の入口はガレにチョロチョロと少ない水が落ちている地味な印象だったが、これは期待できる。

嬉しくなって、水流を飛沫を浴びながら登っていく。

下から見えていた赤い堰堤は左から越える。

まずは、一つ目の滝。これは一段上から。

f:id:Argon:20181008224441j:plain

左壁を行ける。簡単。

f:id:Argon:20181008224442j:plain

続いて、そこそこの落差の滝。

上は10mはありそうだ。

f:id:Argon:20181008224443j:plain

巻きかなと思ったが、近づいてみると、右壁が登れそうであったため、取り付く。

Ⅲ程度で快適に登れる。

f:id:Argon:20181008224444j:plain

さて、一段上に上がり、そのまま水流右、傾斜の落ちた抜け口を目指す。

ヌメっていたら冷や冷やするが、イドログリップがしっかり効く。

f:id:Argon:20181008224445j:plain

お次の滝は小さく、5mあるか。右を登れる。

f:id:Argon:20181008224446j:plain

これは登れるか微妙で、左岸から巻いた。落差は10m程度か。

巻きの上には岩屋があった。

f:id:Argon:20181008224447j:plain

左から小さな支流あり。穏やかな様相。

f:id:Argon:20181008224448j:plain

お次は5~6mくらいの滝。左壁が登れた。

f:id:Argon:20181008224449j:plain

また小さな支流が左から。写真で見ると倒木多い・・・。

f:id:Argon:20181008224450j:plain

これも登れて右壁を行く。

f:id:Argon:20181008224451j:plain

記憶曖昧だが、右を適当に登った気がする。

f:id:Argon:20181008224452j:plain

さて、中々立派な滝。20mくらいあるか。

瀑風が降り注いで少し寒い。青空が遠く見えているのが幸いだ。

写真、下段は適当に登り、上段へ。

f:id:Argon:20181008224453j:plain

盛夏であれば水流突破もできるのかも。

この巻きで失敗。

左からそのまま巻こうとしたが、踏跡あるが、どうもいまいち。

スイッチして左岸から巻いていく。

f:id:Argon:20181008224454j:plain

巻きの途中から。結構な高さがあるなぁ。

その上では、立派な支流が滝となって落ちていた。

f:id:Argon:20181008224455j:plain

思わず見入ってしまう。

f:id:Argon:20181008224456j:plain

上まで見に行きたいが・・・。

既に写真も結構撮って時間的にどうなのだろうか、と思い割愛。

f:id:Argon:20181008224457j:plain

小さい滝はサクッと越えられる。

f:id:Argon:20181008224458j:plain

水流左も行けそうだが、寒いので右を登る。

f:id:Argon:20181008224459j:plain

そこそこ高くて、ちょっと登れそうにないですね。

どちらだか忘れてしまったが、適当に巻けたので、記憶に残らないのだろう。

確か左岸だったか。

2条の滝を登り、上では右から支流が。

f:id:Argon:20181008224500j:plain

水流は少ないが、紅葉が良い感じだ。

倒木が気になるが、そのまま適当に進むと・・・。

f:id:Argon:20181008224501j:plain

下段の滝は、水流右から。手が上の比較的いいホールドに届き、乗り越せる。

上段はというと。

f:id:Argon:20181008224502j:plain

f:id:Argon:20181008224503j:plain

独立した立派な滝だ。20mくらいありそうだ。

下を登っていくが、どうも上は良くない・・・。

水流左をシャワーで行けそうな気もしたが、かなり厳しいので、上は大人しく左から巻き。

いよいよ、白眉と言うべき、スラブ滝と右に崩壊した花崗岩が見えてくる。

f:id:Argon:20181008224504j:plain

f:id:Argon:20181010121046j:plain

見事な景観だ。白さが特に素晴らしい。

イドログリップも素晴らしく、フリクション抜群で、ヌメリも分かりやすく、それ以外はどこでも歩ける。

f:id:Argon:20181010121213j:plain

ここで滝を見ながら小休止。

これは登れないな。ソロソロ上がって、右の穴に大ランジできるか?

そのまま右岸から巻く。左岸より多分楽なのではないか。

落ち口から対岸を見るが、展望無しですね。

f:id:Argon:20181008224506j:plain

事前情報通りに、倒木は多いようです。

許容できるが、無ければさぞや美しいだろう。

f:id:Argon:20181008224507j:plain

滑が綺麗なのだが、倒木も多いので残念だ。

f:id:Argon:20181008224508j:plain

二俣。

右俣へ入る。見えている滝は水流右を飛沫を浴びながら登る。

お次は中々立派な滝。

f:id:Argon:20181010224903j:plain

柱状節理っぽい感じがして、威圧感あり。

右岸から巻いたはず。

 

f:id:Argon:20181008224509j:plain

もう詰めの様相を醸している。

f:id:Argon:20181008224510j:plain

右の湧水地帯が苔むしており、中々よろしい。

水流はだいぶ少なくなってきた。それでも滝が。

f:id:Argon:20181008224511j:plain

直登を試みる。ピトンに腐ったスリングが途中にあった。

無事に登れる。そのすぐ上も同じような滝。

水流にクラックが走っていた。はじめ、右のバンドを登って行こうとしたが、そこもどうかと思い、水流ラインへ。

ジャムを効かせつつ登れたが、慣れていないこともあり、一番悪かった。

f:id:Argon:20181008224512j:plain

紅葉はまずまずか。カラマツはもう一つ。

風化した花崗岩の砂が足にこたえる。

この後、水も枯れてしまう。

f:id:Argon:20181008224513j:plain

沢型には矮小な木があるのみで、歩行に支障がない。

そのまま詰めていく。

f:id:Argon:20181008224514j:plain

と、いよいよハイマツのお出ましだ。

ここまで藪らしいものが無かったので、面食らう。

藪漕ぎ上等と行くが、まさか10m程度で登山道へ出てしまうとは・・・。

時間もまだまだあるので、薬師岳はおいて・・・。

f:id:Argon:20181010233543j:plain

はいはい、観音岳ですね。

何度か踏んでいるので、展望が無くても許せますね。

ここで食事取りながら小休止。

展望も無く、地蔵岳は8月に踏んだので、今更という感じで、進むのはここまで。

f:id:Argon:20181008224515j:plain

 さて、薬師岳へ出発。

歩きやすく、すぐに到着。

登山道は薬師岳山頂とされている箇所は通っていないので、寄り道。

f:id:Argon:20181008224516j:plain

 山頂南東の岩上から南面を見ている。

頂上にある最高点である花崗岩にも登ろうと、最も確実な北面から取り付く。

南にも1箇所ラインがあるが、クライムダウンがちょっと怖い。

リップのホールドはとてもいいのだが、叩くと空洞ができているか、脆さ確実な音だった。

右足を乗せて、両腕全体で伸びあがった状態まで。

ノーハンドで岩上に立つのは、ホールド崩壊の危険を許容できずに止めた。

丁度、2人組が東面のダブルカンテにクライミングシューズでトライされるところだった。

下から5m程度あり、推定2段は確実にありそうなラインだ。

楽しんで、砂払へ。

f:id:Argon:20181008224517j:plain

落葉している?カラマツは青空が無いのか、くすんで見えてしまう。

薬師岳小屋と砂払。

f:id:Argon:20181008224518j:plain

砂払もしっかり最高点の岩の上に立った。

ガスガスですね・・・。

南御室小屋では、少し水を飲ませてもらった。美味しい。

f:id:Argon:20181008224519j:plain

足元に落ちているナナカマドの紅葉した葉が美しい。

ここから先の樹林帯も結構好きだ。

f:id:Argon:20181008224520j:plain

辻山への標識も立派なものがあった。

時間も体力もまだ十分あるので、大した労力ではないので向かうことにした。

f:id:Argon:20181008224521j:plain

三角点には岩に山名が書かれた岩があった。

以前は三角点が赤っぽかったように記憶しているが・・・。

f:id:Argon:20181008224522j:plain

僅かに進んだ展望地。三角点側を見ている写真。

分かっていたが、今日の展望が無いことを確認した。

f:id:Argon:20181008224523j:plain

苺平に出て、付近にあった達筆標識。良いね!!

こんな字がさらりと書ける方は素敵。

f:id:Argon:20181008224524j:plain

何の菌、キノコでしょうか。

杖立峠の金属標識から、大崖頭山を目指す。

どうやら、山名事典では三角点より北西のピークが山頂のようだ。

山頂は樹林でテープ一つはおろか何もない。

そのまま踏跡がある尾根地形を進む。テープが散見されるようになった。

f:id:Argon:20181008224525j:plain

鞍部付近。土の堀返しがそこら中にあり、クマかイノシシだったら困るなぁ。

ここから三角点まではテープが連打されていた。

f:id:Argon:20181008224526j:plain

結構踏む人がいるようだ。展望は予想通り無い。

南向きの尾根で登山道復帰かと思ったが、沢地形がとても歩きやすく、そこを下って復帰した。

こちらからの方が楽そうだ。

今日はこれで目的は達成したので、惰性で下るのみ。

f:id:Argon:20181008224527j:plain

ガスで幻想的な風景。この景色は大好きだ。

途中一箇所、街の展望が多少あった。

下の方はガスが消えて少し暑さを感じるようになる。

f:id:Argon:20181008224528j:plain

夜叉神峠小屋前。

北岳様、拝めず、残念!

今後来るとしたら、赤抜沢の下山でだろうか。

最後まで足の調子よく下っていく。

f:id:Argon:20181008224439j:plain

途中、観音岳から3回も同じ方々を抜くことになり、申し訳なかった。

無事に降り立つ。

今日はバイクなので、汚れ物もそのままで合羽を羽織り楽々帰宅だ。

温泉、外食無しであれば、バイクは最高!

ここ何度か長時間山行が連続したので、今回は10時間に満たず、楽に感じられた。

 

 

-コースタイム

シレイ橋(6:20発) → 支流40m滝(8:15) → スラブ滝30m直下(9:05) → 二俣(9:35) → クラック水流滝(10:20) → 稜線登山道(11:20) → 観音岳(11:30-11:45) → 薬師岳(12:10-12:20) → 砂払(12:40) → 南御室小屋(13:05) → 辻山(13:30) → 苺平(13:40) → 大崖頭山(14:25) → 大崖頭山三角点(14:40) → 夜叉神小屋(15:25) → 夜叉神峠登山口(15:55着)

甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣遡行 日向八丁尾根下降 2日目

f:id:Argon:20180925215638j:plain

朝から天気がいい。

予報では2日目の今日は良くなかったが、夜の天気予報では晴れ~曇予報になっていて安心した。

4時前に一度起きて食事を取り、二度寝して行動開始したのが6時過ぎ。

f:id:Argon:20180925215639j:plain

沢装備も靴以外は乾いて、合羽はすぐに脱ぐことになった。

f:id:Argon:20180925215640j:plain

紅葉し始めてきている上、やっぱりこの青空は最高ですね。

こいつは左から越えようとしたが、段が高くて越えられず、右からになった。

見覚えがありそうな、三段滝。

f:id:Argon:20180925215642j:plain

f:id:Argon:20180925215641j:plain

全部、右から結局巻いた。二段目と三段目は残置がある左を行けそうだったが、R君意向もあり、ロープも使わず巻き。

f:id:Argon:20180925215643j:plain

もう詰めになってきている。危険が全く無い。眼下には素晴らしい景色。

水涸れになりそうで、補給して先へ。

f:id:Argon:20180925215644j:plain

時期が早ければ、高山植物がたくさん花が見られたようだ。

チングルマの綿毛が日に当たり輝いていた。

最後の詰めで色気を出して、ちょっとしたルンゼに入ったら、上部がハイマツとダケカンバの藪になってしまい、反省・・・。

私は特別藪漕ぎに抵抗は少ないのでいいのだが、R君には申し訳ないことをした。

稜線へ出る!

f:id:Argon:20180925215645j:plain

社に無事遡行できたことを感謝する。

そして、山頂でも。

f:id:Argon:20180925215647j:plain

ようやく参りました、甲斐駒様。

たくさんの人がいて、直下は少し渋滞。

記念撮影してもらい、日陰で食事と沢装備を解除する。

f:id:Argon:20180925215646j:plain

南面の北岳仙丈岳を見ながらゆっくり。

1時間程滞在して、鋸岳の稜線から日向八丁尾根へとつなげて下山する。

f:id:Argon:20180925215648j:plain

名残惜しく、振り返りながら。

f:id:Argon:20180925215649j:plain

ウラシマツツジは見頃がやや過ぎている様子。奥の北岳とともに一枚。

途中で見えた、奥駒津沢らしき滝が気になった。

向かう先はややガスが湧いてきている。

f:id:Argon:20180925215650j:plain

紅葉は綺麗で、黄色がメイン。

やはり、坊主山は坊主中尾根で上から攻める分には危険が無さそうに見えた。

いつか下から上に抜けよう。

坊主山東稜支尾根取付まで5時間、坊主山まで3時間、稜線まで3時間かな。

稜線まで登り合計11時間、下り最低6時間といったところか。日帰りはとてつもなくこのルートだと厳しいね・・・。

そうこう考えているうちに、六合目小屋。

f:id:Argon:20180925215651j:plain

一度来たことがあるが、こんな所にあったか。

岩を渡るように歩き、稜線に復帰。

稜線通しに進むが、巻き道っぽい強い踏跡もあった。

三ツ頭。

f:id:Argon:20180925215652j:plain

一時、雨が僅かだが落ちたが強くならず、雲の中に入ったり抜けたり。

少し下った分岐の先からは初めて歩くコースだ。

日向八丁尾根への道より、鋸岳への道の方が荒れているような・・・。

傾斜も緩く、烏帽子岳へ。

f:id:Argon:20180925215653j:plain

どうやら、ヘッドライト下山は確定のようですね。

f:id:Argon:20180925215654j:plain

僅かに進んだ先には人工物が。何でしょうか。

岩っぽい所が少し続くが、整備は良好。

右手には尾白川本谷の支流が見えている。

f:id:Argon:20180925215655j:plain

中でも、この滑滝沢と思われる沢は別格に見えた。

とてもアプローチが厳しい場所だ。私には天上の存在。

登山道は良好。

f:id:Argon:20180925215656j:plain

どこから運んだか、梯子も2カ所あり。

黒木の樹林に入っていく。

f:id:Argon:20180925215657j:plain

土がふかふかしており、足に優しい。

廃道になる前の標識かな。

f:id:Argon:20180925215659j:plain

こういう遺物を見ると、何というか・・・、こう・・・。とにかく高揚する!

たまに見える、東側の展望。

f:id:Argon:20180925215658j:plain

坊主山のスラブを従える、甲斐駒ヶ岳。素晴らしい景色。

坊主中尾根、烏帽子中尾根とどちらも良い。

概ね傾斜が無く、距離を稼いでいく。

登りが少しあり、大岩山のキレットへ。 

f:id:Argon:20180928214134j:plain

何年も前に日向八丁尾根を偵察がてら、このキレットを見にきたことがあったが、とてもじゃないが、踏跡も殆ど無く、この傾斜に恐れをなして戻ったっけ。

梯子、ワイヤー、ロープとよくここまで整備できたと思う。

登り切り、直角に右に曲がると、間もなく大岩山。

f:id:Argon:20180925215701j:plain

見返してみると、山頂標識も変わっている。

この立派な標識の隣の木に、いい味出した山頂標識があったのだが・・・。

R君はだいぶ辛そうで、罪悪感が湧く・・・。

割と緩めのペースで進んでいく。

f:id:Argon:20180925215637j:plain

いよいよ日が暮れる。

前回山行の下山と同様の光景だ。

富士山もシルエットが見えて和む。

この先、鞍掛山分岐先で、完全に暗くなる。

何と、日向山手前の登山道で2回ほどルートを見失う。

これはショックだった。いくら暗いヘッドライトとは言え・・・。

完全に錦滝への下山路は閉ざされて、通行禁止になっていた。

山頂で少し休憩して、ゆっくり下山。

過去には40分で下山してるところ、余裕で1時間以上かけて下山。

無事にこの山行が完了した。

憧れが憧れのまま終わらずに良かった。

無理な山行に付き合ってくれたR君には大感謝だ。

一人でも行けたかもしれないが、おそらく黒戸尾根下山にはなっていただろうと思う。

登攀的な沢はまだまだ経験不足に感じた。

そして、行きたい所、やりたいことは尽きない。

 

 

-幕営地2360m(6:20) → 三段滝下(7:30) → 水涸(8:20) → 甲斐駒ヶ岳(10:10~10:55) → 六合目石室(12:15) → 三ツ頭(12:55) → 烏帽子岳(13:10) → 大岩山キレット下(15:20) → 大岩山(16:05) → 鞍掛山分岐(17:35) → 日向山(19:20) → 登山口(20:40着)

甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷右俣遡行 日向八丁尾根下降 1日目

甲斐駒ヶ岳に丁度10年前に初めて登った。

その際に魅了され、『黄蓮谷』という存在を知った。

憧憬と畏怖の念を抱きつつも、いつかはそこへ到達したいという欲求があった。

去年の正月に甲斐駒ヶ岳に登頂し、その年の内に黄蓮谷を遡行しようと秘かに誓ったのだが、休みと天気の条件が揃わず、叶わなかった。

 そして、今回実行へ・・・。

アプローチは最も一般的と思われる、日向山登山口から廃林道を歩き、尾白川へと下降するルート。

6時前に到着して、出発。

f:id:Argon:20180928102250j:plain
キノコ狩りの人もいたり、登山者もいた。

途中では崩落があった。

数年経っているようだが、過去に私が通った時は無かったもの。

f:id:Argon:20180928102251j:plain

アイスでガンマルンゼ等は登ったが、どこだか記憶が曖昧で分からず通過。

f:id:Argon:20180928102252j:plain

終点が近くなると、トンネルを3つ続く。

概ね1時間ちょっとで終点に到着。

f:id:Argon:20180928102253j:plain

下降は多少急だが、ロープもあって楽々。

f:id:Argon:20180928102254j:plain

肉厚で美味しそうなキノコだが、残念ながらツキヨタケらしい。
目印も踏跡もしっかりしており、入渓となる。

日も出てきて気持ちが良い。

f:id:Argon:20180928102255j:plain

緑色が強く美しい。

長丁場な上、上部が核心なので、遊ばず温存する。

f:id:Argon:20180928102257j:plain

f:id:Argon:20180928102256j:plain

左壁スラブを登っていく。

水中はヌメルが、乾いた場所はイドログリップでばっちりだ。

f:id:Argon:20180928102258j:plain

盛夏であれば、ウォータースライダーで楽しそうだ。

f:id:Argon:20180928102259j:plain

f:id:Argon:20180928102300j:plain

滑がいい感じ。癒し系の緩さ。

ワイヤーの滝。梯子滝というらしい。

f:id:Argon:20180928102302j:plain

滑り落ちないように、左から登っていく。

f:id:Argon:20180928102303j:plain

f:id:Argon:20180928102301j:plain

f:id:Argon:20180928102304j:plain

この滝は、釜が恐ろしく深い。4~5mはありそうだ。

バンドを伝って右を越えたが、落ちたら変な水流に巻き込まれて浮いてこれるかどうか不安になる。

f:id:Argon:20180928102306j:plain

f:id:Argon:20180928102307j:plain

f:id:Argon:20180928102305j:plain

難所なく進んでいくと・・・。

f:id:Argon:20180928102308j:plain

f:id:Argon:20180928102309j:plain

この滝は少し遠いが、釜の深さは先ほど以上かもしれない。

右からも登れるかもしれないが、そのまま左巻き

f:id:Argon:20180928102310j:plain

穏やかな場所と・・・。

f:id:Argon:20180928102311j:plain

小滝が続く。

f:id:Argon:20180928102312j:plain

これは刃渡り沢ではない?もっと下流かな。癒し系はまだ続いた。

f:id:Argon:20180928102313j:plain

岩壁が素敵。

 

f:id:Argon:20180928102314j:plain

f:id:Argon:20180928102315j:plain

ひょんぐりは少ない噴水滝。地形図の場所は違っている。 

f:id:Argon:20180928102316j:plain

f:id:Argon:20180928102317j:plain

噴水滝上も滝が続いていく。

この辺で、イドログリップでも水分があると、乾いた赤い部分のスラブは一度滑るとかなり危ないことに気付いた。

それでも特別問題は無く歩ける。

f:id:Argon:20180928102319j:plain

再度、右岸支流が落ちる。こちらは黒戸北沢かな。

f:id:Argon:20180928102318j:plain

青空が見えてテンション上がる。

f:id:Argon:20180928102320j:plain

目にしみる青空。

f:id:Argon:20180928102321j:plain

f:id:Argon:20180928102322j:plain

危なげなく、黄連谷出合に到着。右が本谷、左が黄蓮谷。

f:id:Argon:20180928102324j:plain

まずまずのペースで来られたので、ここで小休止。

ボヤボヤしていると、ここは本流に入りそうな?

f:id:Argon:20180928102323j:plain

振り返ると岩が見事ですね。

出合からすぐに8m滝がいた。

f:id:Argon:20180928102325j:plain

左右どちらも巻けるようだが、左から行った。

f:id:Argon:20180928102326j:plain

巻きに入ってびっくり。確かにいやらしい所だが、何という整備具合。

巻き終わると、先に大物が見えていた。

段々近づくと・・・。

f:id:Argon:20180928102327j:plain

右は坊主ノ沢。本流の左は千丈ノ滝。

f:id:Argon:20180928102328j:plain

こちらの坊主ノ沢出合滝も中々のものだ。

日本登大系では35mとあり、遡行は3時間と記載があるが、そんなに簡単か?

坊主山に登るなら、これで詰めあがればザッテルに楽々行けると思っていたが、結構立派で考え直しが必要かも。

ゴルジュ内で進退窮まったらと考えてしまい、やはり東稜乗越に出て、ルンゼを詰めるのが一番安全だろうか。

f:id:Argon:20180928102330j:plain

f:id:Argon:20180928102329j:plain

f:id:Argon:20180928102332j:plain

写真は見たことがあったが、千丈ノ滝がこれほど大きいとは思わなかった。

碑も発見。

f:id:Argon:20180928102331j:plain

予想していたより下部にあるんですね。

千丈ノ滝は一応登れるそうだが、右岸からそのまま安全に通過した。

巻き終えると、五丈ノ沢かな?それが右岸から落ちている。

f:id:Argon:20180928102334j:plain

貧相だが、凍ったらそれなりになるのかも。

f:id:Argon:20180928102333j:plain

これもサクッと確か右を巻いて進む。

すると、またしても大物。坊主滝。

f:id:Argon:20180928102336j:plain

これは登れないでしょう。右からのルートになりそうな箇所もヌメヌメ・ツルツル。妄想だけ。

f:id:Argon:20180928102337j:plain

f:id:Argon:20180928102338j:plain

f:id:Argon:20180928102339j:plain

観賞と休憩して、定石通り、右のガレ沢を少し登って左岸巻き。

黒いテープが巻いてあったり、古い目印があったり。

踏跡はたくさんあり、小さく巻いた。

こいつも直登は不可能。

f:id:Argon:20180928102341j:plain

右の草付を登って小さく巻く。残置ピトンもここにはあった。

どこかの途中で昨日・今日の焚火があった。

f:id:Argon:20180928102335j:plain

焚火はいいけれど、これは・・・。

前の状態に復帰できてない上、火が完全に消えていないというお粗末な始末状態。

f:id:Argon:20180928102340j:plain

あとは、ベニテングタケ。可食キノコが欲しいよ。

間もなく、二俣に到着。

f:id:Argon:20180928102342j:plain

ここは左俣が圧巻の多段スラブ滝となって落ちているのが、特に印象的。

登れるんじゃないかと、左俣水流部分を中間辺りまで行ったが、そこからが外傾ばかりな上フリクションどころではなく、クライムダウンとなり失敗。

大人しく右から越えた。

f:id:Argon:20180928102343j:plain

フェルト靴のR君も試すが、やっぱりダメだったらしい。

それにしてもロープ無しは怖い怖い。

だが、その上段で、はまる。

右のバンドがあと5mが非常に危険で支点も取れない!

ここから見る右岸も楽そうに見えないので、大きく巻くことに。

一段上のヌメリスラブに残置ピトン・スリングがあり、一体どこに行くの?という場所。

この意味って、さっきのバンドを振り子トラバースしろってこと?と足りない経験・頭を使ったが答えは出ず。

f:id:Argon:20180928102249j:plain

大きく巻いて、ロープも使わずに降りられる所を見つけて復帰。
坊主滝辺りから少し嫌な予感があったが、この先でガスが谷全体を覆い始める。

ガレを通過したり、小さ目の滝を越えていく。

f:id:Argon:20180925203153j:plain

写真など撮ってもどこなのか分からないので、殆ど撮らなかったら、いつの間にか、奥千丈ノ滝らしき所まで来たらしい。

下段を登って、左に吸い込まれたが、そこも残置があって沢から離れ過ぎで良くないと思い、水線に復帰。

登攀具装着し、ロープを使い登っていく。

f:id:Argon:20180925203155j:plain

f:id:Argon:20180925203154j:plain

日が当たらないので寒いよ・・・。

カムを持ってきたのが大活躍した。

ヌメリもあって一々時間がかかった。

ギア不足で、ピッチを切るタイミングが難しく感じた。

ここでガスで見通しが殆どきかず、危険を感じる。

f:id:Argon:20180925203157j:plain

f:id:Argon:20180925203156j:plain

右岸を藪漕ぎしたりする箇所もありつつ、何とか一望できる所に上がった。

再度水線に戻れて安心。

f:id:Argon:20180925203158j:plain

 新鮮そうな落石。一体どの辺にいるのか、もう分からないが、ここで終了できない。

このすぐ上のクラックが3本程走ったスラブ滝で、またはまる。

私は水線を行こうとしたが、上部のヌメリで敗退。その後、すぐ手前の残置のあるクラックを上がった。

こはちょっと緊張。カムを使いながら、残置ピトンも右足で踏むという軟派な登りをしてしまった。

R君はさっさと1つか2つ手前のクラックを登ったそうだが、これも余り良くなかったらしい。

奥千丈ノ滝からここまでは本当に晴れていて欲しかった!

標高としては奥千丈ノ滝は越えたようだが、逆くの字滝なる凶悪な滝があるとのことだが、分からず。

暗くなってきて、藪を漕いだり対岸を見たりしながら、ビバーク適地を探すが、これも長かった。

そして、ようやく発見!!

f:id:Argon:20180925203152j:plain

すっかり暗くなり、ヘッドライト使用で、着替をしてテントとタープを設営。

風が若干あり、濡れて体温を奪われていたこともあり寒かった。

夕食で温かいものを取ると、一気に回復。

露がおりることは無いだろうと考えて、濡れものはタープ下や灌木にかけて干した。

星は見えるが、夜景はいまいち。

20時そこそこにはシュラフに入る。

シュラフカバーと夏用シュラフに、ダウンを着たらとても暑く寝苦しかった。

それでも断続的に睡眠がとれて回復した。

 

 

-コースタイム

登山口(5:50発) → 林道終点(7:10) → 尾白川入渓(7:20) → 梯子滝(8:00) → 噴水滝(8:50) → 黄蓮谷出合(9:40) → 千丈ノ滝下(10:40) → 坊主滝下(11:10) → 二俣(12:00) → 奥千丈ノ滝下(13:40) → 2360m適地(18:00着)

 

石空川北沢 離山 地蔵岳(鳳凰山)

チャレンジ要素が多分な山行を試しに行く。
今の自分がどれだけハードな行動に耐えられるか…。
沢登りと藪山の組み合わせ。
石空川北沢を詰める→離山を踏む→地蔵岳へ→燕頭山を経由して下山、という計画。
ネット上では泊りの記録はあるが、そんな余裕は無い。
累計標高差は2000mいかないし、距離も17km程度で、そのうち下山が一般道で約5kmであれば、十分に日帰りは可能と判断した。
まずはアプローチの通行不能となった精進ヶ滝林道の入口。

駐車地点から僅か。入口が最早車の乗り入れなど到底できない登山道レベル。

所々崩落が激しいが、通行に支障はない。
かなり状態が良い所もあった。

20分そこそこで地蔵大橋。
この廃林道には不釣り合いな立派な橋だ。
そして、北の展望も良い。

八ヶ岳がすっきり。天気は良さそうで安心。

林道終点へ。10年近く前にこの少し先の北精進ヶ滝が見える所までは来たことがあった。
眠気を殺しながら歩いていたせいか、燕頭山への旧登山道が分からなかった。
押し出しの場所で、先行者の足跡があった。行先が少し気になる。
ネット上にある記録では梯子があるそうなのだが…、スルーしたか。

適当に尾根に取り付き、まずは標高を上げつつ、下降尾根までトラバースをしていく。
獣道が錯綜しており、ルート取りに結構注意が必要。

目的の尾根の様子。
藪が酷いような写真だが、比較的しっかりした踏跡がある。多分、これも獣道。
適当に下っていくと大きめの岩が出る。注意が必要なのは2箇所。
1箇所目は右を2箇所目は左を行った。
2箇所目は、かなり際どかったので、ルート取り失敗と思う。
その岩場の下には初めての目印があった。

下から見ると、やっぱり反対側が良さそう。
そこからは危険なく沢に降り立つ。
今日はイドログリップの靴で歩き通す。

小滝を越えて、中々綺麗な滝。
落差は4m程度か。右から越える。

もう一つ滑滝。スラブが滑っている上、岩が磨かれており、登れない。
多分フェルト靴でも厳しいと思う。

二俣手前で右岸支流から水量乏しい滝が落ちていた。

二俣直前のこのポイントでは、小滝右の岩を腕力勝負でマントルを返して越えた。
左からも行けそうな感じだった。

さて、南沢のスラブ滝がすぐ横。
上にも同じ顔をしたスラブ滝があり、全く登れる感じではない。

二股から、北沢奥には滝が見えるが、取り付きまで腰上まで浸かるので、さっさとそのまま左岸を巻く。

タカネビランジ?今日はカメラのレンズは広角であり、接写などが出来ず…。
この先、イワシャジンとともに幾つもあった。

大きく2段となった滝。5m無い程度が2段。
水線を攻める時間もその気もなく、写真を撮って右から巻く。

この滝の釜は深くないものの、大きなイワナが数匹見えた。

滝に近付く。水流突破はまぁ無理…。小さく右から越えられる。

2m程度のこんな小さな滝でさえ登れない。
滑るは登れないはで嫌気がして、もう水線沿いではなく、完全に最短距離を行く。

この上は素晴らしい幕営適地があるなと思っていたら、案の定焚火跡があった。
銀マットと網があったが、釣師もこんな所まで来るのかしら…。
林道歩きで見た足跡の主か?

せっせと三脚を立てて写真を撮る。
気持ちが良いのだが、時間も気になる。

10mくらいか。左岸からここは簡単に越えられる。

10m滝から10分程度で大滝下へ到着。
落差は50mと言われている。行者滝と名前がある。
大きいがそんなに落差はあるのだろうか。


NDフィルターも持ってきたが、露出だけが変えられないので、いまいちな写真…。
予習ではこの大滝の巻きが核心の一つと情報を得ている。
左岸から大きく巻くが、トラバースのルート取りが特に重要に感じた。
上まで行きすぎると大変なので、まずまずの悪くないルートだっと思う。
ここもアプローチ同様にトラバースが悪かった。
最後は滝上にある支流の沢の右岸を下って沢へ復帰。

落ち口がすぐそこ。

唯一登れたと言っていいかもしれない7m程度の滝。
右から上段に登り、滝下をくぐり滝身のすぐ左をマントルで越えた。
このマントルでは思わず声が出た。疲れた…。
そのままもっと左へ行けば、もっと楽に越えられたかも。

お次は30m滝。さっきの大滝に似ている。

同様に滝壺は砂地で穏やかだ。
さて、これも巻きが少し悪かった。
右岸から巻くが、どこもこの沢の巻きではトラバースが難しい。
ここも悪くないルート取りで滝のすぐ上に出られた。

相変わらずのスラブ滝。
巻くのに一々時間が掛かる。

どいつもこいつも磨かれている、滑りで登れない。巻きに飽きる。

沢にも復帰できるが、そのまま左岸を歩いていく。

二俣らしい所を過ぎると左岸に岩壁が聳える。
30mくらいありそうで、素晴らしい。

この顔、見飽きる…。
滝ラーの私でも、ちょっと。

こいつで失敗。15m程度の滝。
右から支流の沢を利用して巻こうとするが、風化した岩が崩れるし、滑るしで撤退。
こんな所を危険を冒して登って消耗してもと思い、右岸巻きにスイッチ。
倒木を利用して壁に上がり、小さく巻いた。

10mはありそうだ。
そろそろ勘弁してほしいなー。

と、やっと二俣に到着。
稜線が遠く、暑そうだ。雨の心配は今の所なさそうなのが幸い。
ここは泊まり場に良い所だ。
右に入り、離山直下を目指す。
一度伏流したりしながら特別危険なく詰める。
一応水を多めに汲んでおいた。

詰めたコルからは、甲斐駒ヶ岳が見えて感激する。
小尾根をトラバース気味に越え、直下へ。

さて、離山の地図上のピークがすぐだ。
左は危険な様子なので、右寄りを進む。
ここで一度登れなくなり、更に右へ進んでから登った。

頂上が目視できる。それにしても、風化した白い花崗岩の照り返しでとても暑い。

ざっと見て、目印はこれだけのよう。
今日の疲労具合からして、最高点のピークを踏むのは無理だ。
付近を散策。

岩陰で小休止。水の消費具合が著しいため、再度の補給が必要と判断。

向かう先がまだまだ遠い。
昼寝したい欲求をこらえ、戻って再度水を補給して先へ進む。

この辺にはベニテングタケが幾つも見られた。

尾根の取り付きから、ミツクチ沢の大崩壊地が見える。左に滝があるが、乗り出せない。

甲斐駒ヶ岳の展望がここでも素敵だ。

尾根の上は獣道がたくさんあり歩きやすい。
と思ったのも束の間、矮小なシラビソの密藪に掴まり、やれやれ…。
ここは尾根の左でなく、右を行った方が総じて楽なのかも。
足の疲労が強く、中々前に進まない。

それでも何とか、離山で見た露岩が同じくらいの標高になってきた。

植生が変わってきて、振り返れば、離山が眼下に。
風が出てきて、暑さによる消耗は少なくなった。

悪くないルート取りをしていると思ったが、それでもハイマツやシャクナゲに捕まった。

足の疲れを騙し騙し、展望を糧に進むと、オベリスクが近くなっている。

2700m台地にある、格好いいオブジェのような花崗岩が素敵だった。
この先楽勝かと思いきや、ハイマツの下が花崗岩の溝になっている所があり、余り油断できない。
ハイマツは漕ぐより渡る方が多い。
オベリスク手間の小ピークでは、カモシカの踏跡が濃かった。

左手に何かあるなと思ったら、人工物。
地蔵と句が彫られた遭難碑?があった。

オベリスクをこちらから見るのは初めて。
オベリスクの東側のステップも切られており、危険が無くなったことにホッとする。

富士山と観音岳。夏場で天気がこれだけいい日に当たったのは幸運だ。
オベリスクは登れる程の力も今日は無く、残置ロープも無くなったので、登るなら念のためカムが必要。

広角で地蔵岳全景。
この時間なので、一人が下山していったのみで、独占だった。

小休止後、下山開始。
予定より、時間がかなり押しているが、疲労のみで膝痛や靴擦れなどがないので、終わった気分だ。
この道は初めてだが、百名山の一般登山道なので、心配は無いだろう。

鳳凰小屋を一目散に通過。
ヘルメットに見慣れぬ靴、三脚に傘が刺さったズタボロザックの私。
時間も相まって、異様な人間に映ったと思う。

人もそこそこいたので、しばらく進んだ先で休憩。
R君より施しを受けたのがきっかけで山に持ってきた、ゆかりご飯。
これに食料を切り替えてから、段違いに体の動きが違った。
もっと早くにやっていたら良かったか。

アルプス展望所とある場所では、展望よりも古い標識に惹かれた。
韮崎署ですからね。

日が暮れてきてきたが、時々見える景色が良い。

今回の目的の一つであった、燕頭山。
ベンチでひっくり返って休憩。ヘッドランプも使えるように用意しておく。

三角点は状態が良い。すぐに見つかった。
あとは用済みの下山。

夜景を撮り、楽しみつつ。
七合目とあった目印は旭岳か燕頭山が終点なのか。
ライトに誘われて顔にまとわりつく羽虫を気にしながらの下山。
標高を下げるに従い、気温が上がりやれやれ。
今日は水の消費量は6Lくらいか。この高温の日にふんだんに水を使えたのは良かった。

分岐に到着。ここまで簡易林道らしき道があるので、これで下山。
梯子ゲートまでの10分程の距離で、カモシカが直近に2頭いた。
目が光って、クマではないと思いつつも、はっきりするまでは不安なものだった。
そして、無事に終了。

今回、今の自分としては、かなり出し切った感があった。
下山であれば、あと3時間は長くなってもいけそうだが、登りでの脚力不足は如何ともし難い。
やはり、ある程度の負荷がないと、駄目。ここまで衰えるものかと痛感した。
それでも、山梨県内では難易度が高い離山を沢経由で日帰りが出来たことは嬉しかった。
次回は、離山の最高点を北側から尾根通しに行きたい。
石空川北沢は、巻きのルートファインディングを鍛えるのに適している。
全くと言っていいほど滝が登れないので、滝見になってしまう。
今回は三脚を持って行って正解。
地蔵岳まで稜線経由としたが、ミツクチ沢経由で上がれば、もっと楽かも。
離山から地蔵岳の藪の状態は思ったより酷くなく、ただただ体力勝負。
森林限界を越えた景色は十分な価値があった。
もう少しトレーニングして、甲斐駒ヶ岳エリアの黄蓮谷や坊主山を狙うことにしたい。

  • コースタイム

駐車地点(5:53発) → 精進ヶ滝林道入口(5:55) → 地蔵大橋(6:20) → 林道終点(6:40) → 尾根下降点(7:05) → 入渓(7:35) → 二股(7:55) → 大滝50m下(9:00) → 滝上(9:35) → 30m大滝下(10:50) → 滝上(11:05) → 岩壁(11:45) → 二股(12:25) → 離山南コル(12:45) → 離山(13:05-13:15) → 尾根取付(13:50) → オブジェ花崗岩(15:40) → 地蔵岳オベリスク下(16:35) → 下降点(16:50) → 鳳凰小屋(17:10) → 燕頭山(18:25) → 旭岳(18:55) → 七合目(19:05) → 簡易林道分岐(19:45) → 梯子ゲート(19:50)→ 駐車地点(19:52着)

大雲取谷(敗退)

毎度お馴染みR君と、そしてK氏を交えて、3人で大雲取谷へ。
泊まりでゆっくり進んで遡行する予定。
八丁橋のゲート前の駐車スペースから歩き始める。

準備をしているときに、釣師の人が話掛けてきた。
沢登りと分かっても、向かう先の様子を教えてくれて、とても気持良い方だった。
すぐに監視カメラ付きとされる立派なゲートがあり、そこから歩くこと1時間強。
私は日傘を差して歩いたが、暑くて大変だった…。富田新道・唐松谷林道の分岐に到着。

休憩していると、雨が降ってくる…。傘を差しっぱなし。
ガイドの遡行図からすると入渓は、大ダワ林道を少し進んだ小尾根らしき場所からとなっている。
教えてくれた釣師の情報もあって、ここからアプローチ。

踏跡が明瞭で歩きやすい。尾根末端は懸垂等になるかもしれない感じ。
途中トラバースする踏跡があり、そこを辿ると残置ロープがあり、ようやく入渓。

林道歩きの際も増水は中々だったが、ここもまぁ推して知るべし…。
迫力という点では、先週の台風直後の釜入沢の方がワンランク以上上に感じた。
しかし、最初のへつりで洗礼を受ける。
平静時ならばともかく、傘を差したままで遡行できる程甘くないようだ。
後で分かったが、どうやら小魚留ノ滝の上に出たようだった。
長沢谷を分けて、いよいよ、大雲取谷へ入っていく。

増水具合が素敵だ。先週の釜入沢程ではないが、これ以上増水したら、場合によっては撤退が必要かもしれない。

右岸に大規模な崩壊地の先は、非常に快適そうな幕場。
今日は増水に耐えられるか不安な場所。
この先から大きい魚影が何度か見られた。

唯の小滝がこの有様。3m程度だが、左岸のルンゼを登って巻く。


次の滝は左から登れる。
どこだったか、右岸が崩壊している所の巨岩地帯は、遠目から威圧感があった。

一々通過に時間がかかる。

ここは右に残置スリングがあり、R君先行で。
K氏は左から巻き、私はR君に続いて水線沿いを突破。
ここは楽しかった♪
この辺りで雨が強くなってくる。
権衛谷(ゴンエ谷)を過ぎると更に強まる。

沢水も温くなってきて、明らかな増水を認めたことや、メンバーの憔悴ぶりもあったため、ゴンエ谷と小雲取谷の中間尾根で撤退を決める。
エスケープの小雲取谷まですら到達できず…。
一般情報では、大ダワ林道は不明瞭であり、崩壊地点の様子が不明とのことなので、安全を取っての苦肉の策。
増水した沢を見ながら、一杯やりつつ一夜を過ごすというのは、とても魅力的であったのだが…。

尾根上は傾斜も緩めが多く、歩きやすい。
傘を差しっぱなしで余裕で行ける。
藪など皆無だし、倒木でさえ殆ど無い。
カツラなどの巨木やキノコがたくさんあったこと、登山道にも匹敵する獣道が印象的だった。

ようやく、500m程を登り切り、富田新道へ上がる。
下山は比較的軽快にどんどん進む。
稜線では雨も上がり、谷のみガスが溜まっていた…。

唐松谷林道は結構前から登山道としては機能していないようだ。

少し心配していた出合も極上の吊橋があり安心した。
万一、簡素な橋だったら、とても渡れない状況。

本流の様子。暗いので穏やかな写真になっているが…。

唐松谷のF1は凄いことになっていた。
後ろ髪を引かれる思いであったが、せめて写真だけはと撮った。
石積みがされた山道を少し登れば林道に飛び出した。

再度、汗だく…。
ヘッドライトのお世話になることなく、戻れた。
休憩し、黙々と歩き車に戻る。
消化されなかった食材や酒、そして幕営の装備が何とも重くのしかかって肩と気持ちを苛んだ。
暗くなったが、無事に20時過ぎに到着!
見通しが甘かった自分を不甲斐無く思う…。
メンバーの力量とモチベーションを正確に把握できていなかったこと、エスケープの容易さ、天候を僅かではあるが軽んじたこと…、主に3点が反省点。


  • コースタイム

八丁橋(9:25発) → 富田新道分岐(10:40) → 尾根取付(13:40) → 稜線(17:00) → 唐松谷林道分岐(18:15) → 林道(19:00) → 八丁橋(20:15着)

釜入沢

貴重な休日。家業をやっつけ、昼過ぎに出発。
台風の影響から緩い沢にしか行けない。
行先は、葛野川支流の釜入沢。
お隣の深入沢は去年行っているので、下降路の心配はない。

深城ダムの放水している水は濁っている。
釜入橋の脇から下降していくが、中々足場が悪く注意が必要。
何となく踏跡っぽいものはあるが、結構危険。
何とかして沢に降りるが…。

いやー、濁りも水量も中々のもの。
平静時であれば取るに足らないのだろうが。
さて、既にここで13時半を回っているので、さっさと進まねば。

3mそこそこしか無い滝も、かなりの迫力だ。
右を越えるが、飛沫でびしょ濡れ。

雨も降ってくるし、暗くて不安になってくる。

所々の小さな支流も滝のように落ちている。これは一番見応えがあった。

右岸に人工物を発見。こんなところに誰が来るのだろうか。

最早、水量が多すぎて、どこが二俣か分からない。

結局、こいつか、二俣は?
国土地理院地図では、この右俣に水流表示があるので、右俣に来てしまった。

4m滝。右を濡れながら登る。

支流が沢山あってどこがどこやら。

右岸は植林で適当に最後詰めあがれそうだ。
下山は沢下降が不安。
釜入沢と深入沢の中間の尾根を下ることにしたので、奈良倉山に近い所に詰める。
1238mに突き上げてもいいが、西に戻るのに距離が長くなりそうなので。

水流はまだ豊富で、連瀑帯のような感覚で楽しく登れる。

たくさんあって追い込みという感じ。
この先すぐに水流は左に消えてしまう。
私も左にトラバース開始するが、グズグズでそれなりに悪い。
尾根に乗ると、そこは植林帯。

藪も無くて歩きやすいので、林道(登山道)までほぼ一気に登る。

ここを歩くのは初めてだが、普通に車が通れそう。
遅く出ているワラビを少々いただいた。
林道は奈良倉山をトラバースしているが、折角なので、山頂を踏みに行く。
10分もしないうちに、展望台。

富士山が見えるのだろうが、雲の中だ。

すぐ北が山頂標識と二等三角点。点名は佐野峠
地図上の佐野峠はだいぶ離れた南にあるが。
踏むのは2度目であるが、記憶が大して無い。

林道に再度下りて下降点の近くに、奇妙なキノコ。
どうやらキイロスッポンタケというらしい。
反射板が下降点にはあった。
あとは勝手知った道なので、サクサク下山。
今回、イドログリップなので下山も登山靴よりスムーズに感じた。

護岸壁が出ると間も無くで、釜入橋の脇、国道に下りる。
左俣に行きそびれたのが心残りであったが、台風後であったために、それなりに右も楽しめた。
通常であれば、早発ちすれば、釜入沢と深入沢を1日で余裕を持って楽しめるだろう。
大した沢ではないが、増水した時の沢の様子も経験しておいて損は無いはず。

  • コースタイム

釜入橋(13:40発) → 入渓(13:50) → 二俣(14:40) → 水伏流、トラバース開始(15:55) → 林道(16:25) → 奈良倉山(16:40) → 反射板(16:55) → 釜入橋(17:40着)

和名倉沢 2日目

シャクトリムシみたいなのが顔を這っていたいた程度で、虫にも寒さにも悩まされず、概ね快適に眠れた。
焚火を復活させ、昨日の残りもので朝食を済ませる。
カメラは完全に駄目。以下はR君のスマホでの撮影写真。

まずは一発目の大き目の滝。右壁から登れそうに見えるが、大人しく右岸巻き。



1000mも詰め上げるので、サクサク進む。

さて、ここがゴルジュ入口。
この先、小滝から深い淵があり、その先5m程度の滝がある。
左をトラバースして飛び込み、冷たさに堪えて泡立つ水流から右壁に這い上がり、右から滝に取り付いた。
が、不自然な体制で左足の突っ張りが滑ってしまい、滝壺に落ちる。
変な水流に揉まれ、上がるのにとても疲れた上、寒さも回復せずに、結局大きく右岸を巻いた。

次の滝。結構水流が豪快。
右から冷やかしで様子をみる。カムがあれば中間支点を取れるが…。
上部の水圧に圧倒されて、ここも右岸巻き…。
ヘタレっぱなしだ。

小さ目の滝を越えていく。
この先、大き目の3段滝が現れる。

一番下は立っているが、右のクラックっぽいところが登れそうに見えた。
結局は土壁に向かうので、余り魅かれず巻いた。
下段を覗いて、中段から水線復帰を試みる。
概ねⅢ程度で簡単なのだが、滑ったら確実に一番下まで落ちるので緊張する。
上段は落ち口で水流に負け、完全な水線突破はできなかった。


その後は直登可能な小さ目の滝あり。
二俣となり、大きなカツラがあった。

左へ進むと、ぐっと水量は減る。

しばらく進むと伏流となり、ここで沢装備を解除し、着替えて登山靴に履き替える。
再度水が出るが、すぐに消失し、和名倉沢の源流の水をたっぷり汲む。

苔に覆われた沢形を詰めあがる。
藪らしきものもなく、稜線に出て僅かで登山道に出た。

一応、和名倉山の頂も踏んでおく。以前はもっと山頂標識が賑やかだったと記憶しているが。
地味な様子は相変わらずだった。
あとは下山するのみ。
稜線までの詰めでエネルギーをだいぶ使ったようで、R君は少し休憩。
少し先へと進んでいくが、その後は中々のペースで復帰。

やたら暑い箇所もあったが、沢の冷気があるのか、造林小屋跡は涼しかった。
取りこぼしがないよう、登尾沢ノ頭も踏みに行く。
登山道は東を巻いてしまうが、傾斜も緩いので、ほぼ直登。
植林であり、非常に歩きやすい。

東京大学の境界標識がここにもあった。
右に殆ど埋もれた状態。三等三角点、点名は麻生。
このエリアには山名辞典に記載がないが、八百、尻無ノ頭、松葉沢ノ頭、仁田沢ノ頭というマイナーピークが存在するが、明らかに沢登りでないと食指が向かないものばかりだ。

反射板跡に、登尾沢ノ頭の標識があったが、なぜ?
やる気満々な雷が鳴り、もしや豪雨にやられることを覚悟する。
いよいよ雨音が迫り降り始めるが、それも弱いものであり、合羽を着たもののすぐに止み、暑くて脱ぐ。
植林となった尾根道を下りまくって、やっとダムの吊橋を渡る。

吊橋上では風が気持ちよかったが、最後の車道歩きがだるかった。
泊まりの沢登りは思ったほど大変ではないが、直登の色気を出すと荷揚げなどで時間を要すること必至でジレンマ。
40Lザックでは小さすぎるが、何とか全てこれに無理なく収まるようにしなくては…。