遠流日記

登山・滝見・バイク等、趣味日記  ★沢パートナー大募集!★

ホラの貝ゴルジュ

クライマー仲間と一緒に、笛吹川東沢のホラの貝ゴルジュへ。

今年もゴルジュを覗くだけだったが、ようやく行けた。

企画に乗っかる体、接待されるような体で出発時までいたが・・・。

そんなわけにもいかず、自分が一番この界隈を歩いているので、先導するような恰好になった。

ホラの貝ゴルジュの下部から水線沿いで進む。

1つの滝に何度も助走をつけて飛びついて取り付こうとするが、押し流される。

少々水量は多めらしかった。9人いて、3人のみのトライ。

私は悔しくなって、4回ほどで這い上がった。

愛弟子?R君にはお助け紐で後続フォローする。

クラックを上がるが、途中で靴の緩みが気になって、もたもたする。

足が少々悪いが、突破。

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高見の滝見。

帰りには、これも飛び込んで帰ってこよう♪

私以外は、結局、巻き。

私は、トップで行くつもりはなく、登攀具持ってこなかったことを後悔・・・。ハーネスすら持たないという舐めっぷり。

カムがあれば、後続も十分に対応可能だっただけに残念。

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曇天の下、頑張って泳ぐ!!

皆、寒さで大変そう。自分もだけど・・・。

去年、湯檜曾川本谷で痛い目を見たので、下も厚めの防寒で固めてきたので、まだいける。

結構、皆、消耗している感じ。天気が良ければ・・・。

お待ちかね、ゴルジュ入り口は晴れていれば、本当にいいんだけど。

僭越ながら、先に続いて、トップでロープを引っ張り泳いでいく・・・。

すんなりクラック部分に上がれたが、クラックはぬめぬめだったので、滑りそうな外傾を行くが、意外に悪い。

後続を肩絡みで確保し、皆上がってきてもらう。

さて、その先が核心のトラバース。

ここも誰も行かない様子なのをいいことに、トップでロープを引く。

外傾スタンスがヒヤヒヤする。

残置スリングがあるが、頼らずに進む。

けど・・・、自分が突破できても、後続が同じように行けるか心配なので、スリングに自分のお助け紐を継ぎ足していく。

ハーネス履いていないので、この残置で支点をとってしまうと、万一落ちるととても嫌な感じ。

結局、ここは無視して、先へ。もう一つのピトンのすぐ先まで行けると割と安心。

これにはヌンチャクかけてクリップ。

その先のピトンはちょっと上にあり、無視して、さっさと落ち口に行ってしまった。

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落ちなくて良かった♪ オンサイト成功!

後続を肩絡みで確保する体制に入るが、R君以外は、戦意喪失。

R君も躊躇してしまい、諦める。

さて、回収をどうするか。

スリングはR君が回収してくれたので、私はびびりながら、再度上からのトラバースで2つ目のピトンにかけたヌンチャクを回収した。

これも結構怖い。

無事に残置せずに済んだので、滝上から飛び降りる。

全て突破してはいないが、満足感は高い。

戻って、メンバーに上からゴルジュを見下ろしてもらって、下山。

焚火を途中でやって、それはそれは楽しく帰る。

ご一緒してくれる沢屋が増えたらいいなぁ・・・。

バラ頭 長城山 大窪山

久しぶりの炎天下での作業で、熱中症になるかと思った・・・。

乙女高原へ涼みに向かうことにした。

2017年に殆どはピークらしい山は踏んでいるが、記憶に残っていない。

ソッタ頭は写真に残っているが、山名事典に記載がない、バラ頭と長城山は再訪。

林道が直下にあるので、散歩といった感じだ。

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バラ頭の頂上は、やはり何もない。白樺の洞が気になった。

そのまま、長城山へ。

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ウスユキソウは沢山あった。踏まないように気を付けて進む。

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続く、長城山。頂上は、やはり特別変わらぬ景色。

これは、自分の記憶に残らぬ訳だと納得した。

東のコルに下って、林道に出る。

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脛程度の高さの笹。

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マルバダケブキは、終盤のものしかなかった。

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トネアザミ。林道沿いには結構見られた。

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フシグロセンノウ。盛夏の日陰に咲いている印象で、もう終わり。

車に戻って、大窪山へ向かう。

出発が遅すぎて、暗くなってしまっている。

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林道脇にあった、ここからスタート。駐車スペースも余裕あり。

分岐が早速あって、間違えたようで、少し戻ってしまった・・・。

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湿地は中々素敵。この湿地帯には、何年も前には来たことがあるはず。

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標識は結構いい感じで苔むしている。

高度は50mも上げれば、大窪山に立てる。

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左のチェーンは通行止と標識にある。

山梨市が、一応整備してくれているので、歩きやすいこと限りなし。

植林だが、苔がこの先は綺麗だった。

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頂上は、ベンチが2つあった。山頂標柱は、標識同様に不明瞭となってきている。

頂上の東に、標石。

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文字は判読不能だが、御料局三角点だろうと思う。

往復もちょっと味気ないので、そのまま焼山峠への道を進むことにした。

こちらも歩きやすい。

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途中で、巡視路分岐。チェーンがあって安心。

ひとしき下ると、ベンチがある。

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下ってきた北西を見ている。

ここから先、ツツジが植えられている。花の時期にはいいのだろう。

山道がそのまま焼山峠まで続くかと思いきや・・・。

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林道に出てしまった。

すっかり暗くなったので、まぁ、これ幸い?

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駐車地点までにあるこの建物も、上のグリーンロッジも管理大丈夫かしら・・・。

乙女高原には、昔、スキー場があったそうだが、時の流れを感じる。

幼少の頃、父にくっついて、帯那山や乙女高原で山岳会のキャンプに参加した記憶がよみがえる。

見たことも無い大きな昆虫がたくさん。心から楽しかったなぁ。

あんな気持ち、高揚感が、また得られたらいいなと思う。

松ネッコ 小川山

午前中のボルダリングで少々よれているが、半日程度のルートならば、そんなに支障はないだろう。

ということで、今年何度か瑞牆山、県境付近を歩いているが、やっと山梨県境北部で残っていた、松ネッコ~小川山区間に行くことにした。

林道支線は今回もゲートが閉まっている。2台車があった。

まだ、ここは雨ではないが、林道が冠水していることから、上部は既に雨の可能性が高いか。

15時くらいから、しっかり雨予報が出ていることもあり、沢靴で歩き通すことにする。

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カサメリ沢は、何度かリードでも行ったので、途中まで様子は分かっている。

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丸太橋は滑って怖い。ロープのテンションはしっかりあるので、有難い。

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姐御岩。『金のわらじ(5.12a)』を久々に眺める。

過去に来たが、いずれも取り付いていて触れなかった課題。

超苦手なスラブやクラックではないので、是非やりたいのだけれど・・・。

コロッセオの辺りには荷物が見えた。

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沢は難所なく、岩を見ながら歩く。苔は綺麗だ。

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右岸に岩屋があった。焚火跡も。

ライミングエリアから少し上だが、喧噪避けられ、寛げそう。

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水が枯れたり、復活したり。基本は、この後ガレ沢。

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沢沿いの花はこのくらい。

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倒木はあるにはあるが、歩行に支障は全くない。

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二俣。左の西沢へ入る。

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美味しそうなキノコ。

東沢上部はガスで包まれている。県境稜線も、霧雨かなぁ・・・。

藪漕ぎで、びっしょりにならないといいなと思う。

西沢は更に歩きやすくて、快適に進める。

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良く見るキバナノコマノツメ

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多分、ミヤマスミレだと思う。もう完全に散る寸前。こんな時期に。

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しばし登ると、平坦に近い場所があった。

とても雰囲気がいい。ミヤマバイケイソウが多い。

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苔がとても綺麗だ。素晴らしい。

沢にはまだ水が流れるが、すぐに県境稜線となるので、ここから離脱。

僅かな距離で稜線に乗る。シャクナゲが目立つ。

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案の上、霧雨になった。

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見通しが利かない中で、ドクツルタケが一際目に付く。

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ヒメミヤマウズラ。

小さいので目立たないが、今日のような環境下では、幾つか見つけられた。

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二度目の松ネッコ。変わらない。

風が少しだけあるが、樹林のお蔭で遮られて良い。

踏跡は、まずまずの印象。

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途中で、木材搬出用と思われる遺物。2つあった。ケーブルも。

藪っぽさは殆どなくて、勾配も緩いので、はかどる。

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途中で、岩場があったので、行ってみる。2101m地点の東端といった場所。

晴れていれば、結構展望良さそうだったが、これが限界。

稜線は倒木や藪が濃いような様子の場所があるが、右を歩けば皆無に等しい。

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左のキノコは何にやられてしまったのだろうか。

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基本的には、こんな様子の道が大半を占めるので、ルートの見極めは余り必要ない。

たまに倒木で踏跡を見失うが、歩きやすい所を適当に進んで大丈夫。

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2280~2290mに、6~7mくらいの岩があった。左右どちらも踏跡あって下部を通過する。

晴れていたら、登れる様子なので、展望を見てみたかった。

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いよいよ、藪のお出ましかと身構えたが・・・。

踏跡はこの下にしっかりある。藪が酷い所はこの程度で、本当に極僅か。

藪が被さる場所は、かがんで歩けば、ストレス少なく普通に進めた。

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小川山、着。左から出てきた。

二等三角点、点名そのまま『小川山』。

小川山の北尾根は気になるところで、あちばけダムまで歩き通したら充実するだろうと思う。シャクナゲはとても手強そうだと予想する。

山頂手前から、霧雨が普通の雨になって、風もあって休んでいると寒い。

さて、下山をどうするか悩む。

  1. 大双里沢、下降
  2. 廃道になった道の探索

この2つだが・・・。

結局、大双里沢の上部は余り惹かれぬ様子であり、2のルートにした。

瑞牆山東尾根までに、幾つか候補があるが、結局分からず、最後の沢地形を下ることになった。

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こんな様子の場所を下降していくが、灌木密藪に少々捕まる。

倒木も多く、しばらくは我慢・・・。

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ラカンバが目立つようになると、少しほっとできる場所があった。振り返る。

この後も、倒木で苦しむ。穴が空いていたりして、注意を要した。

それでも踏み抜いたり・・・。

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やっと水が出るが、倒木はやはり多め。

くぐったり、乗り越えたりで、ボルダリングの消耗も効いてくる。

許容は十分できる程度だが、正にトレーニング。下りなのに、息が上がる。

沢靴でなくても、濡れずに下れるだろうが、気にせずに水に浸かって下る。

2000m付近まで高度を下げると、途端に歩きやすくなる。

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写真を撮る余裕も十分に出てくる。

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ガレだが、倒木が無い分、とても歩きやすい。

右手に廃屋が見えてくる。

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手前は潰れていたが、一つは残っていた。造林小屋。

一応、辛うじて、風雨は凌げそうだ。

電気が通っていたようで、内部には電球と配線が見えた。驚いたことに、洗濯機らしきものまであった。そして、ゴミは非常に多い・・・。

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一升瓶やらビールの空き缶だけでなく、コンテナ、一斗缶、ドラム缶と・・・。

ここまでのゴミは中々見ない。最も酷いかも。

道は気にせずに、沢沿いを下る。

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この滝は4~5mあり、右岸から巻き下った。

間も無く、『王冠岩』と書いてある標識を見つけ、登山道に合流したことを知る。

結局、廃道は分からなかった。

帰ってきて、手持ちの1974年山と高原地図を見たら、道はどうやら2062m岩峰のある尾根上にあったようだ。前回、調べておけば良かった・・・。

あとは、やっつけの下山。

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岩を見ながら下る。前傾しており、見栄えはするが、登れそうにない。

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不動滝は、中々の水量で大満足。

写真を撮って休憩する。

もう、ここまで来ることはないかもしれない。

濃霧となるが、雨は逆に殆ど落ちなくなったのもいいことに、サクッと下山。

今回、これで、東は雲取山から西は槍まで繋がった。

少しずつ、県境も繋げていこうと思う。

 

  • コースタイム

ゲート(13:07) → 姐御岩(13:20) → 二俣(14:03) → 松ネッコ(14:28) → 岩場(14:50) → 2280m岩(15:20) → 小川山(15:35) → 下降地点(16:10) → 造林小屋(16:55) → 不動滝(17:30) → ゲート(18:10)

 

松ネッコ・小川山 / Argonさんの小川山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

瑞牆

久しぶりの外岩ボルダリング。瑞牆。

厳しい課題は、まだまだリハビリも必要なので、またの機会に。

以前やった『指人形(初段)』と共有している課題、『エンドロール(二段)』を打つ。

下部がしっとりしていたが、登れる状態で良かった。

気温は快適。虫もいない。

リンクパートの足を踏み外さないように探る。結構、すんなりいけそうな感触。

右手を返してからの足上げは、やっぱり疲れる。

繋げて、ランジパートで2回も落ちる・・・。

スタートの足のスリップもあったりして、結構かかったが、何とか登れた。

ランジは何となくだけれど、リップ取って左足を壁にすぐに当てれば、勢いが殺せて止まるような。

この課題だけでよれたので、登山に向かうことにした。

ソバカド山 鶏冠山(黒川山)

午後からまったり登れる未踏の山。

暑さとか距離とか、選定に色々迷った末、大菩薩の北に位置するマイナーピークのソバカド山にした。

南東に位置する鶏冠山は、随分前に一応登ったが、三角点も踏んでいないし、登ったような気がしておらず、これも絡める。

東の三条新橋から攻めるのでは、無駄に距離と高度を上げることになるので、ソバカド山に直接突き上げる二番小屋尾根を登り、滝沢尾根を下降する予定でいた。

車で吊り橋が架かるのを覗く。

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ロープが張ってあり、結構年季入っていますね・・・。普通は渡らないですよね。

上の写真は渡った後で撮影している。

滝沢尾根を下りて、再度、柳沢川を渡渉できるかどうか、とても心配だ。

ということで、落合バス停近くに駐車し、無難に周回することにした。

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車道歩きだが、3kmもないようなので、我慢できる。

今日はこの辺は小雨だが、晴天だったらさぞや拷問だろう。

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柳沢川は増水していて、この小沢の滝となった様子を見ると、降水量は結構あったのだろう。落差は、6~7mくらいでしょうか。

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何の実でしょう?

さて、吊り橋の箇所からサクッと対岸へ。

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はぁ、通行禁止とな・・・。どんなもんでしょ?

立派な水源管理の巡視路か、林業用の作業路っぽい感じ。

滝沢の手前がすぐに崩れていた。

道なりより、斜面を崩しながら沢に降りるのが、楽々安全。

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対岸に渡って振り返る。この程度じゃない所が、この先出てくるのかも?

沢沿いにピンクテープが付いているのが見えた。やはり、水源管理用でしょうか。

道はまだトラバースで続くが、傾斜も緩めなので、この辺から尾根に乗ることにした。

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尾根に乗ると、巨木が早速迎えてくれる。

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歩きやすい!良く手が入っていそうだ。

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真っ赤で目立ったキノコ。

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凄い群生。美味しそうだ。雨で傷んでいるように見えるのが残念。

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巡視路が横切る箇所があり、そこには樹木の標識があった。

一体、誰のために・・・? こんな道、誰が通るんでしょう・・・?

尾根を進む。キノコが多い。

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こんなに大きいものは中々見たことがない。50㎝くらいありそうだ。

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美味しそう! これはいけるでしょうが、スギヒラタケっぽい白さ。

ヤマドリタケっぽいのも比較的見たが、いかんせん雨で・・・。

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アセビが混じるようになる。

クマが木に登っており、降りてくるところだった。

向こうが先に気付いていたようで、一目散に去ってくれて良かった。

去年の芦沢山~サカリ山といい、大菩薩の東はクマが多いのか。

早く広葉樹地帯を抜けないと・・・。歩きやすいので助かる。

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傾斜がきつくなる。ふと、岩壁に突き当たる。一瞬ひるむ。

だが、右は少々急だが、問題なく登っていけそう。実際、サクッと進めた。

間も無くで、目的地のソバカド山。

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お手製の標識。展望は天気に関係なく、樹林なので無い。

尾根上の小ピークといった感覚。

水を飲んで、一息入れて、鶏冠山へ向かう。踏跡は、ソバカド山までより濃い。

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振り返る。鞍部は岩があって変化も見せてくれる。印象に残る地点。

雨は弱めだが、風が少しあって肌寒い。登りには逆にありがたいこと。

鶏冠山頂上直下は、等高線にある通りに急だった。

手まで使って登るが、下りはともかく、登りでは問題なし。

シャクナゲもあったが、藪っぽさは殆ど感じない。

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さぁ、出た。2回目の登頂。

霧雨なので、展望は当然あるはずもなく。さっさと下山。

直下は岩場だが、一般登山道なので、気を抜いて歩ける。

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分岐であちこち。無視して稜線伝いに行こうかと思ったが、トラバース道にした。

三角点は素通りしそうな様子だったが・・・。

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三等三角点、点名『黒川』。彫りが深くて、文字がくっきり。

青いビニルシートみたいなものが断片的にあった。

見晴台に進む。

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どんより。少し太陽が明るく見えたが、すぐに雨・・・。

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植物の写真を撮って、小休止。

踏跡は明瞭であり、そのまま尾根を進むことにする。

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先の小ピークには、御料局三角点があった。こちらを選択して良かった。

その後、少しだけ笹が出るが、支障は全く無し。

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振り返る。

再度、登山道に合流して歩きやすさを実感する。

植林だが、悪くない。

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こんな天気だから、余計に素敵に見える。

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横手山峠。南を写している。

南の道を見に行くと・・・。

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苔に覆われた丸みを帯びた岩が気になった。面白い。

あとは、落合に向けて、どんどん下る。

傾斜も緩いのもあって、歩きやすさは、この天気でも一級品だ。

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新しい標識。 流石、東京都ですね。

巡視路はどのように張り巡らさているのか。

下部に近くなると、シカ対策用の柵が続くようになる。

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大変だったろうと思う。

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沢も良い感じだ。

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苔も、また良い。

両脇にシカ柵はあるが・・・。

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結構古そうですね。間も無く、登山口。

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右に人家があり、住んでおられた。水が引かれていて、飲み物が冷やされていた。

一軒家。最寄りの人家までも距離がかなりある場所ですね。

神金第二小・中学校があったであろう跡地は綺麗なままだ。2013年解体だそう。

山林管理、林業は、今後どうなっていくのでしょうか。

そんなことを考えつつ、周回完了。

 

  • コースタイム

駐車地(13:30) → 吊橋(13:53) → ソバカド山(14:53) → 鶏冠山(15:40) → 三角点(15:56) → 横手山峠(16:26) → 駐車地(17:00)

 

 

ソバカド山・黒川鶏冠山・鶏冠山(黒川山) / Argonさんの鶏冠山(黒川山)黒川鶏冠山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

赤岳沢 赤岳 扇山 牛首山

今回も、飽きずに、八ヶ岳

久しぶりのR君と共に。

今回は、赤岳を最高点として、赤岳沢を遡行、真教寺尾根を下って扇山と牛首山を回収する。

遡行する赤岳沢は、以前の日本百名谷に名を連ねていた沢でもあるから、期待ができそうだ。

県界尾根と真教寺尾根の登降では、小学生の私でも登っており、今更全く面白みは感じず、一捻り欲しかった。

美し森駐車場からスタート。

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ここから山へのアプローチでは、山岳会で行った天狗尾根以来か。

林道を歩いていく。

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今日は主稜線に出た時の天気も期待できそうだ。

南アルプスも良く見えた。

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夏草は茂るが、気にするほどではない。

いよいよ、沢沿いに進むことになる。

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堰堤は大きい。上の方の堰堤は、比較的新しい。

テープと岩のペイントでルートは明瞭。無かったとしても、全く問題なし。

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おや、意外にもビランジがありますね♪ オオビランジではなさそう。

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こちら、ソバナのようですね。イワシャジンっぽくはないような。

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こんな岩屋が幾つもある。この付近に咲いていた。

ゴーロ歩きは面倒だが、これは良い。

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堰堤を幾つか越えて、向かう先には・・・。あれは大天狗・・・?

ずっと伏流だったが、やっと水が出てくる。

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柱状節理がいい感じ。

何度か沢を渡るが、増水していなければ、濡れずに済む。

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まぁ、何とも。この対面には大きなケルンがあった。

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出合小屋。内部にあるストーブは、現役で使えそうだ。

冬季はとてもありがたい存在だ。

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僅かな距離で、赤岳沢出合。立派な標識があった。

まだ靴は履き替えずに進む。

赤岳沢に入ってしばらくは、退屈。

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ふと、左に標識があった。何とご丁寧に・・・。

滝らしい滝がなくて退屈。

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ゴーロ歩きじゃなくて、こういうのがもっと欲しい。

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小滝だが、やっと出た。非常に整った滝ですね。

ここで小休止しつつ、沢靴へ履き替える。

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ウォーミングアップというか、癒されるくらいだ。

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束の間、またこんな様子になってしまう。

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また滝も復活。水流右から左へと登る。左壁はフリクション勝負。

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小滝が続く箇所。突っ張りで、水流を楽しく通過できる。

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これも簡単だが、楽しい。

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ぬめりは殆ど感じないので、余裕をもって進める。

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いよいよ、赤岳沢にふさわしい景色になってきたか。

直登できそうな滝は、どんどん登る。これも水流右から越える。

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すぐ上の滝。右を濡れながら登る。楽しい。

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その更にすぐ上、これが大滝のようだ。登山体系では15m滝とされているものか。

下からでは、大した落差があるように見えなかったが、立派。

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直登は右のクラックがいけそうな様子だった。

今回は、ハーネス等登攀具は全く持参しないので、見送り。あったとしても、かなり厳しそうだ。

滝壺は浅いが、虹が架かっていた。

左右どちらからも巻けそうだが、右岸が簡単そう。

と思ったが、少々緊張させられる箇所もあった。

R君には念のためお助け紐を出す。

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落ち口から下を覗く。やっぱり、直登は厳しそうな感じ?

すこぶる快晴で、空が青い。そして、暑い。

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アキノキリンソウクジャクチョウがいた。

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ミヤマミミナグサのようだ。

ナデシコ科の花も、結構目立つ。

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ホールドが細かい滝が多くなる。

この辺は、まだ余裕。

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続く滝が楽しい。

振り返ると、結構上がってきたのが分かる。

携帯の電波も届くようになったので、念のため出先に済ませてきた仕事の野暮な連絡を済ませる。スムーズにいかない上、俗世にまみれた事柄を山に持ち込むのは非常に不快であった。

休憩は十分できたが、時間を無駄に食ってしまった・・・。

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確か、この滝は少々苦戦。

右にピトンが刺さっていたが、そちらはどうにも惹かれない。

左にはアンカーが上にあるので、簡単かと思ったが、意外に悪い。

2回ほど偵察しながら見て、R君が左から突破。お見事。

滑りがあって、嫌なところ。お助け紐を念のため出してもらって、私も通過。

この辺から、特に、側壁が威圧感があって、滝もピリ辛なので、緊張する。

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ホールドが、やはり細かい。そして、たまに崩壊する。

オブザベしっかりやらないと行き詰まりそう。

手に足多様し、フリーみたいなムーブで楽しい。

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水が少なくなってくる。

CS滝っぽいのが出てきて、そこそこ登り応えある。

この辺だったと思うが、地図からは察せない二俣があって、右へ。

ここには、左の岩から冷たくてとても美味しい水が出いていた。

休憩して、500mLほどがぶ飲みして詰め替える。贅沢。

本流の水はというと、明らかに温く、またシカの骨が幾つもあって、論外。

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ホールドが崩壊するところもあるので、慎重に進む。

それでも、自分が思っていたほどではなかった。

そして、今回の花のハイライトの2種。

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オノエリンドウ。こちらは、そこそこ見られるらしいが、私は初めて見る。

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ミヤマアケボノソウ。絶滅危惧種ⅠA類の種だ。

こちらも、お目にかかるのは初めてということもあって、強く惹きつけられた。

深い紫がかった星形の花は、近くで見ると特に素敵だ。

一般的な登山者レベルでは、このようなゴルジュに挟まれた場所に来ることなど、まず不可能だろう。そして、非常に分かりにくい場所に極僅かに咲いている。来られたところで無駄だと断っておく。

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シカの骨は非常に多い。少なくとも沢装備してから、6頭分はある。

こうはなりたくないでしょう。

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これが、私には一番の核心。CS滝。高さは5~6mほどか。

右に残置スリングが下がっている。

とんでもない大高巻きならともかく、登らないと突破できない。

残置スリングに左足を突っ込みアブミとし、一段上がる。

ザックとヘルメットが支えて狭苦しい。左右どちらも行けそうだが、左は岩を抱くような恰好になり、非常に高度感がある。右には潰れた残置ピトンがあったが、ホールドは今一つ。CSに更に詰まった岩を信用し切れなかった。意を決して左足ハイステップ決めて気合で突破した。

下で見るより悪かった。自分のお助け紐では下まで届かないため、ロープを下から投げてもらい、R君を確保。

登山大系しか見ておらず、3つあるCS滝のうちのどれが現在地か不明なので、不安も募る。

上の写真のCS滝にも一つCSがあったが、そちらは慣れて快適に通過した。

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完全に水が枯れる。奥壁が見えてくる。どうやら、あとは詰めるだけのようだ。

少々安心するが、ボロイ奥壁が近づいてくると、落石とルートファインディングに気を抜けないなと思う。

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振り返る。牛首山。帰る真教寺尾根。吸い込まれるような沢・・・。

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タカネコウリンカ。見るのは初めてではないが、これも準絶滅危惧種だ。

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イワオウギ。こちらは、しばしば見る。

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ウサギギク。散る寸前。

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シナノオトギリ。先日も見たばかりだけれど、また見られて嬉しい。

花は多いのだが、景色は残念。雲が上がってきてしまって、稜線でも展望はなさそうだ。

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今日は一人ではないので、余り適当なことはできないし、ボロ壁に何だかなという印象と、明瞭な獣道を発見したこともあって、右寄りに沢を一本跨いで急な草付きを登る。

ハイマツもあるので、回避しつつ登って、9合目辺りの登山道に出た。

沢靴から履き替え、休憩する。結構、時間かかった。

あれだけ沢で休憩したり、写真撮ったり、遊んでいたので無理もない。

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イワベンケイは、秋模様。

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ミネウスユキソウは、沢山見られた。

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チシマギキョウ。余り見られなかった。

よく整備されている鎖場を登っていく。

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天狗尾根。上部は見栄えがする稜線。

そして、赤岳頂上へ。

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一等三角点、点名そのまま『赤岳』。

展望は、やはり残念という他ない。

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2日前に登った山々を見るのが楽しみだったのだが、これが限界だった。

他の登山者としばらく待っていたが、寒くなってきたのもあって下山する。

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阿弥陀岳。あちらは、2回は行く予定だが、赤岳までの登りは憂鬱になりそうで、体力付けないとと思う。

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ホシガラスがハイマツの実をついばんでいたのを撮ろうとしたが、逃げるシーンしか写真には収められず。
真教寺尾根を降りる箇所に、何かいるぞ・・・。

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カモシカ。こんな上まで、そして登山道近くに登ってくるのですか。

僅か2mの距離。こちらを気にしている様子はあるが、無防備。食事に忙しいようだ。

写真の通り、草が口から出ていることからも、食いしん坊なのか。

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大天狗。ちょっと、名残惜しい。

鎖場が続くが、サクサク下れる。

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ともに、すっきりした尾根。右の牛首山へは、実際見ると結構登りそうに見えた。

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ベニヒカゲを発見! 何とか写真に収める。

樹林帯に入ると、更に歩きやすい。

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セリバシオガマ。僅かにあった。

扇山まで登りという印象は少なく、殆ど平坦といってもいいくらい。

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古い標識が転がっている。

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展望はないが、樹林が綺麗だ。

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牛首山。三等三角点、点名『天狗岩』。

赤岳東の尾根3つには、天狗を冠する場所が複数ある。安易な印象をやや受ける。

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山頂の一角には、木製ベンチとこの碑がある。明治30年代と彫られている。

ガスの中に突入。涼しくてありがたい。

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崩壊地の脇を通過。ここは展望が欲しかった。

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笹とカラマツ地帯は、天気のせいもあり、幻想的で良い。

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賽の河原。自然とこうなったのか。小休止。

大門沢への標識があった。そちらへの道は、藪っぽく、マイナー臭がしていた。

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マツムシソウ。盛夏が過ぎたことを感じさせる。

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フジアザミ。花が大きく重そう。良く目立つ。

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清里テラスは終了。どのみち、リフトなど使う気は毛頭ない。

ガスが濃くなる上、雨が落ちてきた。最後に降られるのは嫌だと、ペースアップ。

やや笹が被さるようになるが、支障は無い。雨だと、ぐっしょりになる道だ。

幸い、雨はそれ以上降らず。

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羽衣の池。天女がここに羽衣を落としたと。

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サワギキョウのようだ。ぱっと見、ハクサンチドリみたいに見えてしまった。

青く綺麗なイトトンボも気になった。花の右に写るが、逃げられてしまった。

中途半端な整備の道で歩きにくいが、その後は石畳で整備良好。

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石畳の道が続き、サクサク。

美し森山は近年来たので、少々眺めるのみ。

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二等三角点、点名『井出森』。

先ほどの石畳で作ったような大きな三角点。転がしてあるだけのように見える。

木道をそのまま歩いて、駐車場へ。

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驚いた。自分以外の車は一台も無い。

着替えは人目を気にせずできた。

赤岳沢の途中汲んだ水がとても美味しく、担いだ水は手洗い用となった。

 

さて、こうして記録を書いてみると、今回は花見がメインだったと思う。

赤岳沢はアプローチは長めだが、内容は悪くない。

登攀力、特にボルダー力が無いと、かなり苦戦すると思う。

リハビリハイクのお蔭で、足の具合は良かったし、靴にインソールを入れたことで、靴も使えるレベルになった。

どうにか、そろそろ泊まりの沢にも行けそうかな・・・。

 

赤岳沢 赤岳(八ヶ岳)・扇山・牛首山・美し森山 / Argonさんの赤岳美し森牛首山(山梨県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
  • コースタイム

美し森駐車場(6:10) → 出合小屋(7:55) → 大滝下(9:35) → 残置スリングのCS滝(11:55) → 真教寺尾根(13:45) → 赤岳(14:30) → 真教寺尾根分岐(14:55) → 扇山(16:15) → 牛首山(16:35) → 賽の河原(17:15) → 羽衣の池(17:45) → 美し森駐車場(18:10)

 

根石岳 箕冠山 峰の松目 赤岩ノ頭

八ヶ岳未踏峰を今日も攻める。

距離がそこそこあって、リハビリ登山に適するルート選択とした。

4つの未踏峰を踏めて、硫黄岳から東天狗岳が繋がる。

これにて、八ヶ岳は南北、編笠山から蓼科山まで繋がることになる。

本沢温泉に向けて、まずは出発。毎回出遅れだが、やむなし。

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6台先行者あり。ここからはダートとなる。TTではとても進めない道だった。

曇っているが、暑くてやはり大変だ。

サクサク進む。

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ここがゲート手前。スタッフ用の駐車スペースが右にあった。

この辺から稜線に取り付く。三角点が僅かの距離なので、踏みに行くため。

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疎林でどんどん進める。途中でボルダーあり。

終点まで登れれば、開拓できる近さ。余り目を惹くボルダーが見渡しても近くにはないので、辛いところ。

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笹が出る。三角点までこの調子かと思ったが、右を歩けばほぼ回避できる。

結局、短距離で問題なかった。

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1986.8m。三等三角点、点名は『高人』。

展望は無い。木に巻かれたテープ、木を組んだ枠のような朽ちた人工物があった。

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ここからの稜線は更に歩きやすい。気持ちの良い樹林帯だ。好み。

問題なく林道に合流。

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富士山が見えるのでしょうか。今日の様子では、まず見えないだろう。

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この系統の標識があったが、何を示しているか分からない。

先の三角点ピークは、ヤマレコでは、ハゲ山としてあるようだが。

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街が何とか薄っすらと見える程度。奥秩父の山々は見えない。

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日陰には、ダイモンジソウがあった。ここだけにしか今回のルートではなかった。

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準林道のような道は、ここで迂回。

余計に10mほど登って下らされる。

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クリンソウがその先には多かった。湿地帯ならでは。

冷たく美味しい水が出ているので、帰りに汲んだ。

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分岐を過ぎる。しらびそ小屋へつながる。いずれ、ミドリ池も行きたい。

水場で小休止。水量豊富で、冷たくて気持ちいい。煮沸利用するようにとあった。

野営場が直近にあり、テントは5張あった。とても快適そうだ。

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本沢温泉。何人かいた。ここには、ゆっくりと宿泊、温泉を楽しみたいところだ。

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天狗岳に向かう道は、白砂新道というらしい。樹林が素敵だ。

何度か、小さい沢を渡るので、まとまった雨があれば大変かもしれない。

樹林帯、良く整備され、新しい目印豊富な道だ。

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名前は分からないキノコ。

途中で、展望良さそうなナギっぽい場所に踏跡が続いていたので、僅かに逸れる。

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振り返る。稜線上は晴れていそうで期待ができる。

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眼前には、硫黄岳に圧倒される。少し雲がかかるので、休憩がてら観察。

大雨でどんどん浸食されそうな様子。

サクサク進む。稜線直下は、日当たり良好。白い砂礫で照り返しが強い。

 ヘリコプターが本沢温泉の上流で何かやっている様子だったが、何だったのでしょう。

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主稜線上に出る。青空は美しい。
それにしても、暑い!!日差しも強い。

日焼け止めを塗り直す。長袖を来て、サングラスも装着。

まずは、東天狗岳へ向かう。

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コバノコゴメグサ、イブキジャコウソウ。

花を撮りながら、歩きやすい道を登る。

直下には梯子もあって良く整備されている。

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さあ、東天狗岳に来た。北側の展望。

一部にはガスがかかるが、期待以上だった。

西天狗岳へは、一度行っていることもある。

また、登山者が結構多いので、そちらは割愛。

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左はニュウで、崩壊地が見られるところが稲子岳だろうか。

稲子岳の壁の様子が見えないので、ちょっと残念だった。

3分程度の滞在で、さっさと戻って、根石岳方面へ進む。

根石山荘を左に見送る。この周辺は、コマクサが保護されている。

花はほぼ散っており、分かっていたことだが、やはり残念。

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本行程のどこかにあった、状態の良いコマクサを一枚。f:id:Argon:20210828185433j:plain

根石岳にはこの標識。石積の山頂。展望は良い。

小ピーク感があり、通過点の印象だった。

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箕冠山。よく確認すると、少し最高点は外れているようだ。

ただの藪で、特別な山頂感無し。展望は周辺に無し。

この分岐では、オーレン小屋へと向かう右の道を進む。

樹林で日差しが遮られて助かる。

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オーレン小屋は、大盛況。ざっと、30人はいるように思えた。

一瞥して、テント場を通過して、峰の松目へと進むが・・・。

テント場も盛況で、6割くらい埋まっている。平日でこれだと、土曜日などは確実に満員御礼といった状態になるだろう。

小屋の人気もあり、テントサイトは大人2000円という強気な価格設定も、理解に苦しむほどではないか・・・。

少し登った上の箇所で小休止して、分岐を峰の松目へと登っていく。

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樹林は相変わらず美しい。そして、登山者はいない。

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クロトウヒレンではなく、タカネヒゴダイのようだ。登り最中、樹林も花も楽しめた。

展望は無いのだが、踏跡で見られそうな場所へ。

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横岳から赤岳。

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赤岳と阿弥陀岳

これだけの展望で大満足。そして、未登の美濃戸中山の様子も見ておく。

どういうルートで行こうか少々悩むところだが、2回は西面から行くつもりでいるので、どちらかの機会で回収するか。

峰の松目の直下は急登があった。

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そして、到着! 展望なく、地味な山頂。

ロープが張られていたが、西へも踏跡が続いていた。赤岳山荘周辺に下るならば、悪くない尾根と思われた。

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味のある標識を今回も発見。

達筆標識とともに、私は結構ファンです。

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三等三角点、点名はそのまま『峰ノ松目』。

国土地理院地図を見ると、成果状態は処置保留となっている。

戻って、赤岩ノ頭へ向かう。

樹林を抜けると、振り返れば、峰の松目。

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空気の透明度は良くは無いが、諏訪湖も見え、悪くはない。

ハイマツが少々被さるが、歩行に支障が出ることはない。

赤岩ノ頭は、根石岳と似たような小ピークという感じだった。

僅かな距離で鞍部。割に人が多いので、さっさと硫黄岳への登りへ。

大きなケルンが複数。

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トウヤクリンドウが特に多い。晴れているので、花も閉じていないのを見られた。

天狗岳の南面にもあったが、遥かにたくさんの株があった。

硫黄岳直下の岩場は直登してみた。すぐ上は真っ平の広々とした山頂。

過去、三角点には行っていないので、そちらへ。20mほど高度は下げるが、殆ど平坦。

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三等三角点、点名『箕冠』。

北は火口に寄るので危険だが、縁から離れれば問題なし。

白砂新道でも感じたが、この北東尾根、結構いいのでは?

少し戻って、祠がある場所でゆっくり休憩とした。風が涼しく助かる。

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右下のナギが、登ってきた際に立ち寄った展望地だった。

ここからも見えて良かった。

八ヶ岳は、南北は全てが繋がったのも感慨深い。

幾つか未登ピークは残るが、八ヶ岳界隈に難易度の高い山は無いこともあって、登りつくすまで時間の問題だろう。

十分に休憩して、景色は楽しんだ。夏沢峠へ下る。

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爆裂火口は絵になる。

そして、花がまだまだ楽しませてくれる。

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ミヤマダイコンソウは、ほぼ終わりで、今回で一番状態が良くてもこの程度。

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オンタデでしょうか。ウラジロオンタデなる類似もいるらしいので、今後の参考に。

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シナノオトギリかな・・・? イワオトギリとの違いは、帰ってきてから知る。

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岩屑が中途半端な大きさなので、少々歩き難い。

今回、初使用のローカットシューズを使いこなせない。

右足だけ、爪が靴内で突き刺さり、くるぶしに周囲が当たって痛い。お蔭でストレス。

途中で、歩荷の方に追いつく。歩きも確実で、荷の割に速い。

10kgと今日は軽いそうだが、横幅もある大荷物には恐れ入る。

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夏沢峠着。周囲を観察。ヒュッテは営業していないようだ。

新田次郎の短編小説に、夏沢峠の舞台があったようなと、朧げに記憶がある。
ここで、ハイカーの2人に、オーレン小屋はどちらかと尋ねられる。

標識通りだが、道はやや北に進むので、地図をよく見ないと見落とすかも?

峠からは、主稜線を外れて完全な下山路だ。

樹林をどんどん下る。

靴への調整には、距離があると堪える。どうやら、私は足首を左右にねじることが多いようで圧迫する。加えて、右足底は過去の骨折の影響でアーチが潰れて僅かだが低いため、良く当たるらしい。

沢音が聞こえてくる。振り返れば、硫黄岳も沢越しに臨める。

硫黄臭漂う沢を見ながら下っていると。

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露天を発見! 距離は離れているが、入浴者の存在程度は十分認識できる。

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昔の露天施設跡でしょうか。そんな名残があった。

この周囲は、独特な苔っぽいのが気になった。

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切り株にびっしりとついたこの様子は、特に惹きつけられる。

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そして、露天風呂は利用不可。

帰ってきて調べてみると、露天までの道が8月の豪雨で土砂崩れに遭ったそう。

大変だと思うけれど、復旧されることを切に願います。

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露天風呂に入りながら、硫黄岳の稜線を見るのは、さぞや気持ちがいいだろう。

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紅葉の時期は特に素晴らしいだろうと・・・。

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死ぬまでには、絶対に宿泊したいところ。

冬に日帰りで立ち寄り入浴っていうのも、悪くないかも。

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行きでは気にしていなかった箇所。崩れないでほしい。

三角点は踏んだので、そのまま登山道を下る。

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ゲート着。車は1台。軽トラックやジムニー等ではいいけど、神経遣って登ってくるより、下に停めて歩いてくる方が楽かと個人的には思う。
オフロードのバイクが、最適で楽しいのは間違いない。

下山して、右足を見ると、爪が刺さった箇所は出血しているし、くるぶしも当然ながら赤くなっていた。

歩き方だけでは、どうにもならないが、工夫が必要だ。

  • コースタイム

本沢入口(9:52) → 三角点(10:35) → 本沢温泉(11:25) → 展望地(11:53) → 稜線(12:20) → 東天狗岳(12:40) → 根石岳(12:55) → 箕冠山(13:05) → オーレン小屋(13:25) → 峰の松目(14:10) → 赤岩ノ頭(14:45) → 硫黄岳(15:00) → 三角点(15:10) → 夏沢峠(16:05) → 本沢温泉(16:43) → ゲート(17:28) → 本沢入口(17:50)

 

東天狗岳・根石岳・箕冠山・峰の松目・赤岩ノ頭・硫黄岳 / Argonさんの東天狗岳箕冠山(長野県)根石岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ